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    2020年8月21日 「知りタイ! 教えて! タイBL」 Vol.05

    しゃくりあげて泣くほどの感動作、“UWMA”で感じる、運命の愛とは――。

     

     タイのBL作品といえば、しっかりと問題提起をしながらもコミカルにテンポ良く進む作品も多いのですが、この「Until We Meet Again」は、最初の10分から号泣する人が続出。さらに物語が終盤に進むにつれ、その涙の量は圧倒的に増え、しゃくりあげて泣いてしまうほどの作品となっているのです。必ずハンカチを、いや、バスタオルを、いやもはや涙を拭く用のタオルケットを片手に観てもらいたい名作なんです! ちなみに私は最終話を家に帰るまで待ちきれず電車で観てしまい、マスクがびっしょりと涙に濡れて、その後車内クーラーに当たってちょっと口元が寒いという初めての現象に見舞われました。


     今作は、愛らしい笑顔が魅力で物怖じしないインと、マフィアの息子として周りから恐れられていながらも、芯が強く実直なコーンが愛し合いながらも、お互いの父親の理解を得られず苦悩し、2人とも拳銃自殺をしてしまうところからスタートします。そんな衝撃的以外の何物でもないところから始まり、視聴者の思考は思わず停止。「え、何が起きたん…?」と戸惑っていると、その後、キュートなパームとティーム、マナウの楽しいキャンパスライフが描かれ始めます。そう、2人の愛が認められず拳銃自殺があったのは過去の出来事。しかし、なぜか幼い頃から悪夢に悩まされ続け、朝になると涙を流していることの多いパームは、入学した大学で、先輩であるディーンを見た瞬間、胸が締め付けられ、涙が込み上げてしまうのです…。

     勘がいい人はそこでお気づきですよね…。実はディーンも昔から悪夢に悩まされ、ずっと“誰かを探していた”のです。この2人は前世のインとコーン。「僕らは生まれ変わってもまた探し合えるかな?」と語っていた2人が輪廻転生を経て出会ったからこそ、ディーンも初めてパームにあった瞬間、“!”という表情をするのです…。初対面のはずなのに…!

    ディーンとパーム


     それからはグイグイと攻めるディーンと、優しくて温かいパームが愛を育む様子が描かれているのですが、キラキラと楽しくカップルになっていく過程を踏みながらも、自分達の前世であるインとコーンの悲しい過去と向き合っていくのです。前世と現世、両方のシーンが交錯しながら紡ぎあげられていく物語は時に残酷に、そして時に美しく2人を結び付けていきます。…が、果たしてこの2人は前世にとらわれ過ぎることなく、本当の意味で結びつくことができるのか――。真実の愛とは、そして2人の運命とは――。

     シリアスな展開のなかにも、パームと同級生のティーム、マナウの友情や、普段は思いきりツンでプライベートをほとんどインスタに投稿しないことで有名だったディーンが、パームからもらった手作りお菓子をアップしたり、急にデレたりと、たまらないギャップには卒倒寸前。そんなディーンの攻めに戸惑いながらもドギマギとかわいく受け入れるパームは最高潮に愛らしく守ってあげたいと思うはずです…!

    パーム、ティーム、マナウ


     前世のインとコーンのカップルも魅力的。ハンサムを具体化したようなコーン(しかも読書家)から何度も拒否されても「いいでしょ?」と距離を縮めていくインはとっても愛おしく、いざ気持ちを受け止めた後はコーンが無表情なのに愛が溢れているのが伝わってきたりと「お願いだから幸せになってくれ…」と願うしかできない展開に。最初から拳銃自殺をしてしまうとわかっているからこそ、切なくも、苦しく、美しいカップルの姿は涙なしでは観ることができません…。

     

    コーンとイン



     さらに今作では、パームの同級生ティームと、ディーンの親友ウィンのカップルについても描かれます。全国サブカップルを愛しすぎちゃう同盟の皆さん…。これがいいんですよね、とても!! 好きな子をいじめちゃうでおなじみの小学生男子のようなウィンは、ティームが来るたびに積極的に近寄りますが、ティームもなんだかやぶさかではない態度…。なによりも金髪刈り上げちょんまげスタイルという、ビジュアル最高潮な人にしか似合わないヘアスタイルをモノにしているウィンが、オフに見せるちょんまげをおろした姿に大声で「カーッ!」と悲鳴をあげました。めちゃくちゃカッコいいんですよ…。これはSOTUSのアーティット先輩が前髪をおろしたときに萌えが世界中に広がったギャップ事例とも同じ原理。ぜひその目でその美しいビジュアルを確認してみてください…。

    ウィンとティーム


     観終えた後、あまりの余韻に仕事が手につかず、気づけばずっとこのカップルたちを傍で見ていた女の子のマナウになりたいとしか思うことができませんでした。きっとその感覚を味わってもらえるはずです…。

     今作はRakuten TV、Amazon Prime、そしてアジアドラマチックTVで観ることができるのでぜひ、その世界にどっぷりハマってみてください!  

     
     来週はこの登場人物を演じたキャスト達の素顔に迫ります!

    (Text ⇒ 吉田可奈)


    【Dorama Information】

    Until We Meet Again ~運命の赤い糸~

    8月22日(土)朝5時より、アジアドラマチックTVにて毎週2話ずつ放送スタート(全17話)

    Rakuten TV、Amazon Prime Videoなどでも配信中


    原題:Until We Meet Again

    監督:シワット・サワットマニークン「ラブ・バイ・チャンス/Love By Chance」

    脚本:シワット・サワットマニークン/カンヤーマート・ウィタヤピヤーノン

    原作小説:「The Red Thread」

    出演:

    ナタット・シリポントーン(パーム)、ティティワット・リットプラスート(ディーン)、カッサモンナット・ナームウィロート(イン)、ノッパカーオ・デーチャーパッタナクン(コーン)、ノッパナット・ガンタチャイ(ウィン)、ウォルート・チャワリットルティウォン(ティーム)

    © Studio Wabi Sabi. All rights reserved.


    ■DVD-BOX発売中
    発売元:アクロス/ソニー・ミュージックソリューションズ
    販売元:竹書房
    本体価格:15,000円 +税
    仕様:セル専用DVD-BOX
    (全17話/DVD5枚組/カラー/ステレオ/16:9/MPEG-2/NTSC/片面2層/オリジナルタイ語版/日本語字幕)



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    【ライタープロフィール】

    吉田可奈(よしだかな)
    ⇒ エンタメ系フリーライター。B-PASS、awesome!、ファッション誌ほかで執筆中。『2gether』をきっかけにタイBLの沼にドボン。報告・連絡・相談がウルトラ下手くそなカップルに萌えますが、毎回テレビに向かって「LINE使って!」と叫んでいます。オススメのタイBL教えてください。
    @knysd1980(著書本「うちの子、へん?」発売中!!)
    https://www.amazon.co.jp/dp/4594084079/

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