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    2022年4月18日 平間壮一 主催ダンスイベント『S×?vol.2 RADIO BOX』を開催!!

    平間壮一

     俳優の平間壮一が主催するダンスイベント『S×? vol.2 RADIO BOX』が、4月17日、有楽町よみうりホールにて開催された。

     『S×?』(えすかけ)とは、平間自身が企画、構成を行うイベント。vol.2となる今回は、ラジオの公開生収録という設定で、舞台『WASABEATS』から約7年ぶりの共演となるw-inds.の千葉涼平をはじめ、アミューズの若手俳優による“チーム・ハンサム!”メンバーの青柳塁斗、太田将煕、新原泰佑、そして振付師のakihic☆彡をゲストに迎えて、平間ならではの緩めのトークや熱いダンスセッションを繰り広げた。

     ステージ中央にはラジオブースが設けられ、『RADIO BOX』のパーソナリティを務める平間が登場すると、場内からは温かい拍手がわき起こった。「僕が大好きな音楽とダンスを届けながら、盛り上がっていただけたら嬉しいなと思っていますので、よろしくお願いします!」と挨拶をし、「いつも応援してくださってありがとうございます」と感謝の意を述べたあとは、早速ラジオ番組らしく、SNSなどに寄せられたみなさんからのお手紙を紹介していく。

     “今年、特にやりたいことはありますか?”の質問に「今年はコレ(このイベント)をやりたかったんですよ」と笑顔を浮かべる。vol.1はs**t kingzのOguriをゲストに迎えて、ダンスだけで何かをやりたいと思って始まったイベントであったこと、そして3年4ヵ月ぶりにvol.2を開催できた喜びを語った。

    新原泰佑
    太田将熙

     さて、最初のゲストは、ハンサムメンバーの太田将煕と新原泰佑。ラジオブース前に椅子が3脚並べられると、場内はザワザワ。チームハンサム!のオリジナル曲「Dress Up」が流れ始め、息ピッタリのダンスがスタート。3人でフォーメーションを変えながら、センターではそれぞれがソロで魅せる。平間は笑顔で会場の拍手を煽りながらも、太田と新原を優しく見守る。太田はシャープな中にも柔らかさを秘め、新原は指先つま先まで神経の行き届いた滑らかな動きで魅せた。ラストは椅子に腰かけ、足を組んで決めポーズ。ハァハァと息を弾ませながらもカッコつける2人に平間は、「踊りながら隣を見ても全然見てくれない(笑)」とちょっぴりスネた顔?

     太田は下北沢・駅前劇場で公演中の舞台『飛んでる最高』の昼公演終わりで駆けつけたとか。「(舞台を観劇したら)いろんな顔の将煕くんが見えて、めちゃめちゃ面白かった」という新原と2人で舞台のワンシーンを再現し、そのシュールさに会場は大爆笑。平間も「どんな舞台や!」と突っ込む。

     太田と平間の出会いは舞台『FROGS』(2013)のオーディションがキッカケ。当時、太田の演技の相手役をしていた平間的には、「あれは芝居じゃなくマジで怒ってた」と思うほどの熱い演技だったそうで、後に演出の岸谷五朗も「あの子の熱量はすごかった」と語っていたという、印象的なエピソードを聞かせてくれた。

     新原と平間は、7月に公演予定の音楽劇『クラウディア』Produced by 地球ゴージャスで、“龍の子”をWキャストで演じる。初めてのWキャストで緊張している新原に対して、平間は、「人が違えば、別作品になるから(大丈夫)」と優しくアドバイス。 その後は、平間が半ば強引に(笑?)2人をブースの前に引っ張り出し、いきなり3LDKの「Butterfly」で踊り始める。みんな笑顔で楽しそうだ。

    青柳塁斗

     そうして可愛い後輩の太田と新原を送り出そうとしていると、突然サーチライトがクルクルと回り、白い仮面を被った青柳塁斗が乱入。「塁斗が出てくると安心するわ~」と平間。2人は小学校4年生の時に地元・北海道のダンススクールで出会い、同じ飛行機で上京してきた幼馴染み同士。そんな2人ならではの楽屋トークのような会話がさく裂、また小4の頃の幼い2ショット写真やスクール時代のダンス映像も流れ、お客さんも超レアなエピソードに大盛り上がり。中にはもちろん熱い話も。スクールの先輩である千葉涼平に話が及び、平間は「涼平くんは当時から僕達の憧れの存在だったよね。最初に東京に出てきて、w-inds.としてデビューして。僕もいつか夢を叶えられるんだ…と思った」と、当時の想いを明かした。

     そして「塁斗と踊りたいな~」と、平間が選んだ曲は、2人で振りを創ったというSIRUPの「YOUR LOVE」。ゆったりと軽快なリズムに乗ってハンドクラップ、笑顔のアイコンタクトがいっぱい。なんだか身体の動きも似ているように感じてくる。同じ夢を目指す幼馴染み、友達っていいなぁ…と、しみじみ感じさせてくれた。なんと、意外にも、2人だけでトークや踊ったのは、これが初めてだという。その場にファンの方達が立ち会えたというのも、素敵なこと!
     「苦しい想いとかありながらも、こうやって2人で頑張ってこれたのは、いいことだなと思ってます。これからもヨロシク」と握手を交わす2人に、温かい拍手が贈られた。

    千葉涼平(右)

     そしていよいよスペシャルゲストの千葉涼平がステージへ。真っ赤なスーツで挨拶代わりのブレイクダンスを披露すると、平間は「あんなクルクル観たことある? すごくないですか?」と嬉しそうな表情。トークでは2人の共通項であるブレイクダンスについて熱く語った。そして懐かしの大型ラジカセをセッティングし、Run-D.M.C.のナンバーで踊りだすと、そこはもうストリート。それぞれの色を放ちながらも息の合った躍動感で魅せてくれた。

     一転、次のナンバーでは上着を脱いでハットを手に取り、しっとりとメロウな曲をそれぞれの解釈で表現。千葉は滑らかな動きと、少し陰のある表情が相まってミステリアス。平間はキレとしなやかさを併せ持った動きで、観る者の心を惹き寄せる。どちらも美しい!

     お手紙コーナーでは、千葉から穏やか~なオトボケ発言も飛び出し、パフォーマンス時のクールな印象とのギャップが、会場の笑いとキュン♡を誘っていた。平間も思わず「涼平くん、おもしろい(笑)!」

     「ターニングポイントとなった曲は?」との質問では、平間が映画『YOU GOT SERVED』でのダンスバトルシーンを挙げ、そこから青と赤2種類のストリートファッションに身を包んだキッズたちが登場し、平間チーム千葉チームに分かれてダンスバトルを開始。超エネルギッシュなパフォーマンスを見せるキッズたちに千葉も思わず「こんなに可愛いのに、踊りだしたらエグくない?(笑)」

      一方、千葉が挙げたターニングポイントとなった曲は、w-inds.のデビュー曲「Forever Memories」。その流れからw-inds.の振り付けも担当したことがあり、平間の東京に来てからの振り付けの師匠でもあるakihic☆彡が華麗なパフォーマンスを披露。途中から平間も千葉も加わって、どこを観たらいいのか分からなくなるほどの贅沢なステージが展開された。

    akihic☆彡(中央)

     3人によるトーク中、akihic☆彡が振りを担当したw-inds.の「変わりゆく空」が流れると、千葉とakihic☆彡が踊り始める。それを横で観ていた平間が「涼平くんのあんな爽やかな笑顔見たことなかった!」と一言。千葉は「やっぱり曲に引っ張られるっていうのはあるね」とにっこり。

     そして、ラストは再び青柳、太田、新原がステージに戻り、5人で最後のパフォーマンス。もうみんな、嬉しい気持ちを身体中で表現していた。
     ここまで観てきて思う。平間は、本当に楽しそうにダンスをする。好きな人達に囲まれて、シアワセそうに笑う。お客さんを含め、イベント全体が始終和やかで笑顔に満ちていたのは、平間の人柄が滲み出ていたからだと思う。千葉が「気持ちが曲に引っ張られる」と話していたが、人も人の気持ちに引っ張られるのだと思う。

     カーテンコールで登場し、千葉とハグをした平間は「今、ちょっと泣きそうになっちゃった」と、また優しい笑顔になった。

     「このイベントがvol.3、4…と続いていって、会場も大きくなって、いろんな方々に出ていただいて、より音楽とダンスが広がる世の中になっていったらシアワセだなぁと思います」

     そして最後に、「まだまだ油断できない状況ですが、改めてエンタメって必要だなと思いました」と、感謝の意を伝えた。

     心がほっこりした“えすかけvol.2”。Vol.3の開催を、今から楽しみに待っていたい。(Text → 三沢千晶)

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