日本テレビが手掛けるZドラマ第二弾「ばかやろうのキス」、第三弾「やり直したいファーストキス」の取材会が7月29日(金)に行なわれ、板垣瑞生、出口夏希、窪塚愛流、ゆうたろう、本田望結、八木勇征の6名が参加した。
本作はファーストキスをきっかけに始まる二つのオリジナルストーリーがクロスオーバーしながら展開。板垣が主演を務める「ばかやろうのキス」(8月6日より毎週土曜14:30~15:00)はテレビドラマの形で放送され、八木が主演を務める「やり直したいファーストキス」は配信ドラマとして放送される。
板垣が演じる田舎の街に住む高校三年生の久城湊人は、ファーストキスの相手で、今は東京に住んでいる李里奈(出口)が、蓮(八木)らが出演する恋愛リアリティショーに参加することを知り、友人の勇吾(窪塚)、慶太(ゆうたろう)と共に李里奈に会うために東京へ。初恋を忘れられない男性目線の物語「ばかやろうのキス」と初恋を上書きしようとする女性目線の物語「やり直したいファーストキス」が描かれる。
「役柄との共通点は?」という質問に、板垣は劇中で湊人がラップをする場面があることに触れつつ「プライベートでもフリースタイルで(ラップを)する」と告白。「友達と遊んでいる時のノリで劇中のラップをするシーンはできた」とにっこり。また、「バカは似てるかな(笑)」と言うと、湊人の友人役である窪塚、ゆうたろうも役柄との共通点を「バカ」と回答。ただ窪塚は同じバカでも勇吾は少し引いていて湊人や慶太と止める一面もあるが、普段の自分は「止められるほう(笑)」と違いを伝え、ゆうたろうは慶太を「ストレート型のバカ」と表現し、自分は「変化球型のバカで種類が違うから、どうしようかなって悩んだ」と演じる上での苦労も明かした。
蓮の“完ぺき男子”という設定を「僕には似てない(笑)」と言った八木は、撮影中のちょっと驚いたエピソードを披露。プールに入るシーンであまりに長く水に浸かっていたため皮膚がふやけてしまい、足の裏が「見たことのないシワシワ具合」になり、その3日後ぐらいに皮がボロボロになって、一瞬めちゃめちゃ不安になったという話で、出演者達から笑いを取っていた。
「やり直したいファーストキス」が、設定や話の筋だけが決まっていて、それ以外はアドリブ演技をするエチュード形式で撮影されたことについて、八木は「初めてだったけど違和感なくできた」とコメント。ハプニングも含めて「面白い画が撮れてるんじゃないかな」と期待を寄せる。それに対して出口は「一番どうしようって悩んだこと」だったと言い、特に演じた李里奈が自分とは似ていないキャラクターだったため、プロデューサーや監督に「助けを求めたくらい(笑)」と難しかったことも明かしつつ、「成長できたかな。経験できて良かった」と振り返った。さらに本田はエチュードならではのNGを暴露。あるシーンの掛け合いが後半に向かい、そろそろ終わると思ったところで、「誰とは言わないんですけど、(自分のことを)役名じゃなくて、自分の本名で言ってしまう人がいて(笑)」とばらす。ただそれも、設定に入り込んでいるからこその出来事だったと伝えた。
最後に八木は「Z世代に向けてのドラマなんですけど、老若男女問わず観てほしい」と呼びかけ、この作品から、若かった頃の熱い想いが蘇って「これがきっかけになって何かまた新しいことにチャレンジできるんじゃないかと思うくらい。それくらいのパワーがある作品になってると思う」と自信を見せた。板垣も「観てもらえば、本当に分かるんですけど、めちゃめちゃ“バカ”してるので(笑)。こう思わなくちゃいけないというのもない作品なので、自分の観たい部分を観て、感じて、この夏、楽しんでくれればいいと思います!」とメッセージを送った。(Text ⇒ 瀧本幸恵)
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