今年の初めに開催されたオーディションを経て結成された少年秘密倶楽部。新感覚2.5次元アイドルとしてYouTubeで次々と新曲を発表し、盛り上がりを見せていた彼らが、8月5日にデビューお披露目ライブとなる『Aim The Freedom』を白金高輪SELENE b2にて開催。
CDデビュー前のライブにも関わらず、会場は満員。ファンは発表された推しのメンバーカラーのペンライトを持ち、初お披露目となるこの日を待っていた。メンバーそれぞれが舞台やレースクイーン、過去にアイドルグループとして活動していたことがあるため、すでにファンがしっかりとついているだけでなく、ファン同士がライブハウスでの再会を喜ぶ姿も。
大きなビジョンに映し出されたイラストをバックに、1人ずつステージに登場。まだライブでしか、素顔を見せていない彼らの姿はすでにオーラに満ちている。『Are You Ready?』の文字をバックに歌うのは、彼らの意思表明ともいうべき、どんなことがあっても前に進んで行くという想いが込められた『反撃のSign』。赤いライトに包まれながら、激しいロックチューンに乗せて、それぞれの声をしっかりと堪能できるマイクリレーは、力強さに満ちている。
深いお辞儀からスタートした『戦烈のレジスタンス』では、メンバーそれぞれの個性が際立つ。愛一郎の妖艶さ、ナツのフレッシュさ、透が持つ強さ、ヤミの儚さ、ヒカルの艶やかさ、そしてあゆむの愛らしさがそれぞれに溢れ、彼らのグループとしての強さを感じることができる曲だ。
自己紹介では、それぞれが2,5次元のキャラクターになりきったまま話し始める。透が感想を求めると、ヒカルが「嬉しい!」と無邪気に発し、透が「浅っ!」とツッコむシーンも。メンバー同士は嬉しそうに満員のフロアを見つめ、感無量の様子。続く『純情狂詩曲』では一転、とってもキュートな表情を見せ、ヤミがウィンクでフロアを魅了するなど、その引き出しの多さを見せ、『小さきもの』『ハダカノオオサマ』とメッセージ性の強い曲をたたみかけた。
最後のメッセージでは、あゆむは「体はちっちゃいけれど、大きなアイドルになります!」と宣言。ヤミは「俺はずっと仲間を作ることがずっと怖くて……」と話し出すと思わず涙ぐみ、このグループに誘われたときもやめようかと思ったことを告白。「そんな心の壁を壊してくれたのがメンバーで、誰かと歌う楽しさを思い出させてくれました。人生の選択1つ1つに誇りを持っています」と言い放つと、会場からも涙をすする音が。最後に透が「今日を迎えるにあたって、たくさん悔しい想いをしてきたし、もう無理だと思って諦めそうになりました。でも諦めないでよかったと、胸を張って言えます」と話し、「武道館、立つぞ~!」と宣言。会場が1つになったあと、ラストにアイドルとファンの深い関係性と愛を歌った『宇宙でイチバンの君』を歌い、この日は幕を閉じた。
デビューライブとは思えないほどの盛り上がりと、フレッシュでいながらもしっかりとした貫禄も感じるライブを魅せた彼らの未来はまだまだ無限大。『戦烈のレジスタンス』で歌った、「まだ見ぬ君を待ってる」というフレーズのように、彼らは手を大きく広げて、“同志”を待つ。その意思を強く感じる素晴らしい幕開けとなるライブだった。(TEXT → 吉田可奈)
最後にawesome!WEBのみにプロデューサーを務める透からコメントが到着。「一生に一度しかないデビューライブを、このメンバーと、そしてファンと呼ばれる同志のみなさんと迎えることができて、本当に幸せでした。僕達は秘密結社なので、素顔も分かりませんし、この記事を読んで下っている方々はきっと、このユニットに対して謎だらけだと思いますが、ぜひ一度ライブに遊びに来てみてください。あなたの世界が変わるような新たな扉を僕ら6人が開いてみせます!」
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【プロフィール】
少年秘密倶楽部
プロデュースも担当し、透役を務める末吉咲子と、シンガーとして活動しているヤミ役のタナベエミ、レースクイーン大賞新人部門を受賞したばかりの早川みゆきは愛一郎役を、Tik Tokで活動している成神海がヒカル役を、バンドや舞台女優などを経験してきたカヨンがナツ役を、可能性に溢れた蒼木美結があゆむ役を演じる。イラストと2.5次元という全く新しいヴァーチャルアイドルとして活躍していく。
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