大手芸能事務所・ホリプロに所属する若手俳優によるスペシャルイベント『Horipro Actors Live~episode 4~』が2月11日(火・祝)に、東京・LINE CUBE SHIBUYAにて開催された。
2022年から始まり年1回のペースで実施され、4回目となる今回は、石原颯也、絃瀬聡一、皆藤空良、樫尾篤紀、金子隼也、小西詠斗、駒木根葵汰、島村龍乃介、橘 優輝、西野遼、パース・ナクン、樋口幸平、日向亘、藤田悠に、ダンス&ボーカルグループWATWINGの髙橋颯、福澤希空、桑山隆太、八村倫太郎、鈴木曉、古幡亮の総勢20名が出演。歌やダンス、楽器演奏などに挑戦し、普段の俳優活動ではあまり見せない姿で集まったファンを楽しませた。ここでは昼・夜の2回公演行われたうちの昼公演の模様をレポートする。
開演前にWATWINGがオープニングアクトとして「YO MA SUNSHINE」を披露し、 “アーティスト”らしく会場の空気をしっかり温めると、いよいよイベントがスタート。ビジョンに出演者を紹介するVTRが流れ、その時点で会場からは歓声が上がる。すると、真っ暗なステージ上に真っ白の衣装を着た20人が登場。今回のために作られたオリジナル曲「Fusion!」で幕を開ける。疾走感のあるロック調のナンバーで、2人、3人などとメインを変えながら歌い継ぎ、フォーメーションダンスも見せる。続けて、こちらも今回のためのオリジナル曲となる「Yeah!×2」もパフォーマンス。聴く人を肯定するポップで華やかなナンバーを、全員で並んで歌い、踊る場面もあり、普段はそれぞれの現場で活動している面々だが同じ事務所の仲間である一体感も見せた。
「初っ端から楽しんでいますか?」と駒木根が呼びかけると、会場からは「イェーイ!」という元気な返事が返ってくる。樋口は、実は、ステージ裏では出演メンバーたちが緊張していたことを暴露しつつ、ここまでの2曲が新曲であることも紹介。「Fusion!」は、福澤、桑山、古幡というWATWINGの3人で振付を担当したことも明かす。メンバーは一人ずつ挨拶していき、八村は「頭からびっくりしたと思うんですけど、今日、びっくりすること多いんで」と期待を高め、桑山は「こっから、マジでやばいです」と予告。その言葉を証明するようなユニットごとのステージがここから展開していく。
1組目は、石原、金子、小西、髙橋、八村によるダンス&ボーカルユニット“UNPERFECT HUMANS”。黒のスーツに、それぞれ色違いのネクタイをしめた5人は、「恋愛レボリューション」「PERFECT HUMAN」「わざとあざとエキスパート」「I wonder」の4曲をメドレー形式で歌って踊る。ポップでキャッチーな名曲揃いで、メンバーと一緒になって踊る観客も。会場いっぱいに笑顔が溢れた。
2組目、絃瀬、桑山、西野、福澤、古幡によるダンス&ボーカルユニット“DOGFOX”はBIGBANGの世界的ヒット曲「FANTASTIC BABY」をパフォーマンス。BIGBANG自体がそれぞれの個性を活かしたグループだけに、5人も基本は抑えながらもそれぞれの個性も発揮。〈BOOM SHAKA LAKA〉という歌詞を“ホリアクアク”と変えて歌うなど、アドリブも交えて、会場がクラブかのように盛り上がった。
ここからは再びステージ上に20人が集結し、バラエティーコーナーを行う。一つ目は「僕は誰?」と題し、とあるメンバーの幼少期の写真をビジョンに映し、候補となる3人がその写真についてのエピソードを披露。それを踏まえて、誰の幼少期かを当てるというゲームだ。
1問目は樋口、樫尾、藤田が候補。特徴が少ない道端で撮られたもので、樋口は地元の神戸で、祖母の家の近くの公園で遊んだ時に撮ったと説明。すると、次の樫尾は樋口のコメントをまねて、神戸を自身の祖母の家がある高知に変えて話す。この機転に会場から笑いが起こると、続く藤田は出身がイギリスと言った上で、いかにも日本の風景の写真をイギリスだと言い張って、笑いの取り合いになる(笑)。エピソードを聞いた結果、拍手での投票で観客は僅差で樋口と予想。樋口が「僕でーす!」と声をあげ、見事、的中させた。
2問目は髙橋、島村、パースが候補。オーストラリアとタイのハーフであるパースが候補に入っていることに、会場はざわつき、八村も「パースくんを選択肢に入れていいの? 一目りょう然じゃない?」と疑問視する。しかし、そのまま出題となり、髙橋は「僕、ラグビーを習っていたんですけど、健康のためにキャロットジュースを飲んでいた時」と、ボーダー柄のシャツを着て、テーブルの上にあるジュースを飲んでいる姿の写真を解説。すかさず八村から「あれラガーシャツだと思ってるの? ボーダーTシャツだよ」とツッコミを入れられる。一方、島村は「家の近くのびっくりドンキー」と詳細にも触れてリアリティを出し、パースは明らかに日本人顔の子供の写真に何かとこじつけようとするも、会場は圧倒的に島村と予想。その通り、島村の写真で、2問連続正解となった。
二つ目のゲームは、石原、絃瀬、八村、福澤の中で、誰が足つぼシートの上に立っているかを当てるというもの。客席からは足元が見えないようになっており、4人のリアクションから、誰が本当に痛がっているかを考察する。足つぼの上でジャンプをするなど、なかなか厳しい要求もあり、会場は福澤と予想するが、結果は、石原。あまり痛そうには見えなかった石原に、観客からは「えー!」という驚きの声が上がり、本人は「痛かったけど、そんなに」とニッコリ。今回の出演者の中で最年少の15歳ということもあり、若さを発揮して、観客をだますことに成功した。
再び、ユニットステージに戻ると、後半はバンドが登場する。1組目はボーカル樋口、ギター樫尾、ベース藤田、ドラム皆藤、キーボード橘からなる「The Onedays」。「涙のキッス」、「恋人ごっこ」というラブソングを届ける。樋口の甘くエモーショナルな歌声に観客は酔いしれ、バンドメンバーもその歌をしっかりと支える演奏を披露。途中のMCで樋口は、みんな何もできないところから始めて、「この日のためにたくさん練習してきました」と思い入れも語った。
2組目はボーカル鈴木、ギター島村、ベース日向、ドラム駒木根、キーボードパースの「Sokuseki」。「The Onedays」とは全く趣をことにする「LOVE YOU ONLY」「イケナイ太陽」というノリで押すナンバーで会場のボルテージを一気に上昇させる。とにかく、勢いがあり、何より演奏する5人が楽しそうで、その空気感が観客の笑顔を引き出す。バンドで歌うのは初めてだったという鈴木は喜びながら、「盛り上がる曲をやりたい」という想いからの選曲だったことも明かしていた。
イベントも終盤。オリジナル曲「未来(ユメ)」を前に振付を担当した古幡が観客に振りをレクチャーする。事前にSNSでも公開していただけに、観客の動きはばっちり。「ここからも一緒に盛り上がる準備、できていますか! 最高な夢のような時間をこれからも作っていきましょう」と呼びかけて曲が始まると、ステージ、客席が一体となる瞬間が訪れる。歌詞の“君が届けてくれるその笑顔が いつも僕らの中にある”という言葉が出演者たちからファンへのメッセージのようにも聞こえる。そしてついに、最後の曲「っしょい!わっしょい!」へ。タイトルの通り“わっしょい!”と声を上げながら、盛り上がれるお祭りソング。途中、出演者全員の名前をコールする場面もあり、観客も想いを声に乗せ、全員の想いが一つになる最高のエンディングを飾った。
最後に八村は「みんなのいつもとは違うカッコいい姿とか、ステージで音楽を楽しんでいるという新しい姿を見せられたと思います。今日をきっかけに、また僕らも頑張ろうと思いますし、皆さんとまた一緒にこういう時間が作れたらなと思うので、これからも僕たちの応援、よろしくお願いします」と述べ、全員で手をつなぐと「ありがとうございました!」と20人で声をそろえて挨拶。出演者と観客がともに「ありがとう」と感謝を伝え合う、素敵なイベントとなった。
【クレジット】
Photo Ryuya Amao
Text 瀧本幸恵
【アーカイブ配信】
配信期間は2月20日(木)23:59まで
配信は「PIA LIVE STREAM」にて 視聴チケット
料金 ¥4,000- (税込) ※各公演の金額となります。
発売期間:2025年2月8日(土)~2月20日(木)
昼公演14:30 夜公演19:00まで
https://w.pia.jp/t/hal25-ep4/
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