最新情報
interview
    2025年5月5日 f5ve 1stアルバム『SEQUENCE 01』インタビュー

    5人組ガールズグループf5ve(ファイビー)のデビューアルバム『SEQUENCE 01』が、2025年5月5日、まさに彼女たちの記念日とも言える“5”並びの日にリリースされる。E-girls/Happinessのメンバーとして活動していたKAEDE、SAYAKA、MIYUU、RURIの4⼈と、iScreamのRUIの5⼈から成るf5veは、確かなスキルを礎にし、日本から世界へ向けて独自の音楽を発信する。そんな彼女たちのカラーが存分に詰め込まれた『SEQUENCE 01』について、語ってもらった。

    ■最初にメンバー紹介を兼ねて、今、隣に座っている人の特徴をf5veにちなんで5個ずつ教えてください。

    KAEDE :MIYUUは、1つ目はステージに立った時や撮影の時の表情管理が完璧。2つ目はリハーサルの時はまとめ役。3つ目はツンデレ。メンバーに甘える時と、そうでない時のギャップがあります。4つ目は、私の主観ですけどf5veのお姫様(笑)。例えば、みんなで食事をする時とか、他のメンバーは何でもいいというタイプですけど、MIYUUは“○○がいい”“○○は気分じゃない”とかが決まってる。だから気づくとみんなが“MIYUU、今日は何食べたい?”とかって聞いています。5つ目は意外にふざけるのが好き。メンバーとか気を許した人の前だと楽しいことに乗っかります。

    MIYUU :RUIちゃんは、1つ目はステージでの表現の仕方が上手くて、ファンの人が好きなRUIちゃんを表現できる。2つ目はメンバーの中では一番年下なのに、ステージ上ではしっかりしていて、大事な時にきちんとした発言ができる。3つ目は意外と抜けているところが多い(笑)。忘れ物が多かったり、最近、そういう面も見えるようになりました。4つ目はアニメオタク。5つ目はメンバー全員が認めるヌードル好き。どんなお店に行っても、麺があればそれを食べます。

    RUI:SAYAKAさんは、1つ目は努力家。継続して努力する、積み重ねるということに、メンバーの中で一番長けています。尊敬している部分です。2つ目は天然(笑)。たまに出てくる天然発言が場を和ませてくれます。トークやバラエティ企画の時は、逆に何か言ってくれないかと期待もしてしまいます。3つ目はそれでいて冷静なところ。みんなで話し合いをしている時とかは、静かに聞きながら、最後に一言、意見を言うみたいなイメージがあります。4つ目はパクチー好き。5つ目は集合時間のピッタリに来る。遅刻はせずにジャストに来ます。

    SAYAKA :RURIは、1つ目は歌声がセクシー。2つ目はアジアンビューティ。3つ目は私の感想ですけど、メンバーの中で一番やんちゃです。面白い話があったらすごく食いつきますし、時々、悪い顔をしてニヤニヤしたりもします(笑)。4つ目は私と食とお酒の好みが合う! お肉とワインが好きなんですけど、少し前、二人でジンギスカンを3軒ハシゴしました。5つ目は好きなものがブレない。色は黒とか、アクセサリーはゴールドとか、自分というものをちゃんと持っています。

    RURI:KAEDEちゃんは、1つ目はスタイル抜群。2つ目は顔がお人形さんのように整っている。見たらすぐに分かると思いますけど(笑)。3つ目は包み込んでくれるような優しさ。一緒にいると落ち着きます。4つ目は太陽のような存在。明るくて一緒にいると楽しいです。KAEDEちゃんとはふざけ合うことも多くて、何か面白いことがあったらよく二人で笑い合っています。5つ目は力強くてダイナミックなパフォーマンス。性格が出ているなって思います。

    ■では、ここからは待望の1stアルバム『SEQUENCE 01』についてお聞きします。MIYUUさんは「約1年半もの月日をかけて、試行錯誤を繰り返しながら制作してきた」とコメントされていましたね。

    MIYUU :まずは曲を作っていって、いいものが集まってきたので、“じゃあ、アルバムにしよう”という流れでした。この1年半の間に徐々に曲が集まって、その1曲1曲をブラッシュアップをして、やっと自信を持って皆さんに届けられる曲が揃ったという感じです。

    KAEDE:去年ぐらいから“来年、アルバムを出したいね”という話は出ていました。一昨年の12月に、アメリカからプロデューサーチームが日本に来て、2週間ぐらいかけていろんな曲をレコーディングしたんですね。その時にメンバーからプロデューサーに自分たちがどんな音楽やカルチャーが好きで、何に影響を受けたのかとかを話して。それを経てまた楽曲が作られて、徐々に形になっていった感じです。だからかなり前からある曲もあるんですけど、結果的に“2025年5月5日”というベストな日に出すことができました。

    ■“f5ve”だけに5並びの日ですよね。徐々に曲が集まってきたということですが、アルバム全体としてのテーマのようなものはありましたか。

    RUI :f5veというグループ自体が、女性としての美しさ、内面からの自信や強さみたいなものを、日本のみならず、世界の皆さんに届けたいという想いを持って活動をしているので、全曲を通してその想いはあると思います。自分たちも含めて、聴いてくれる人を鼓舞するような、ポジティブが届けられるものにしたいと思っていました。曲を受け取った時は“これはf5veで表現できるのかな?”と思うようなものもありましたけど、結果的にすべてがf5ve色に染まって。メンバー個々に思い入れのある曲もありますし、いいアルバムに仕上がったなと思います。

    ■エグゼクティブ・プロデューサーをBloodPop®さん(レディ・ガガ、ジャスティン・ビーバー、テイラー・スウィフトらのプロデューサー)が務めていることもあり、ざっくり言うと洋楽テイストの曲ですよね。その辺り、皆さんはすんなりと受け入れられるのでしょうか。

    MIYUU:でも、f5veの音楽は洋楽系をやっているわけではなく、私たちも全員日本人ですし、日本から世界に発信する音楽をやっているので、日本のアーティストや文化にインスピレーションを受けた曲も多いんです。

    ■確かに。純粋に洋楽というより、日本とのミックスという感じというか。

    MIYUU:私たち自身もそれぞれ好きな音楽やカルチャーが違っていて、その違いもいい具合に楽曲にミックスされているんです。だから懐かしいJ-POPのエッセンスを感じる曲とかもありますし、そういった融合がf5veらしさとして、今、皆さんに少しずつ受け入れていただいている一つの理由かなと思います。

    ■なるほど。では、今作には全11曲が収録されますが、1曲目のインストの「Initiate Sequence 01」を除くと、ちょうど新曲が5曲あります。メンバーそれぞれ1曲ずつ紹介をお願いできますか。まずは「Sugar Free Venom feat. Kesha」から。

    SAYAKA:私がアルバムの中で一番好きな曲です。中毒性があって、メンバー全員がロートーンのラップに挑戦しています。今までの曲からは想像できないf5veが表現できたんじゃないかと。フィーチャリングで入っていただいたKESHAさんのスパイスも加わって、よりカッコいい、セクシーで奥行のある楽曲になったと思っています。

    ■全編英語詞ですが、英語の発音とか意味よりも、全体的なリズムや音の質感が重視されていますね。

    SAYAKA:抑揚があまりなくて、一定のリズムに乗りながらなので、ちゃんと韻を踏みつつ、ウィスパーを多めで歌ったりもしました。歌詞を伝えたいというよりは、音を楽しんでもらいたいという要素が強いので、音としてのバランスが良くなるようにレコーディングをしました。

    ■先ほど「全員日本人」とおっしゃっていましたが、英語の発音もいいですよね。これは練習の賜物と。

    KAEDE:本当に一文字ずつアメリカチームと相談して、試行錯誤もしながら、ネイティブな方が聞いても違和感にならない英語まで持っていけるように頑張っています。

    ■続いて、「Television」を。

    RUI :このアルバムの中では一番無機質というか、AIっぽい感じで、自分でもレコーディングをしながら“こんな声が出るんだ”と驚いた曲でもあります。新たな声のレパートリーを発見できました。歌詞は上から目線というか、自信がある女性が誘惑しているような感じが描かれていて、歌詞とサウンドのコントラストも魅力の1つだと思います。

    ■RUIさんの低音ボイスがカッコ良かったです。

    RUI:ありがとうございます。普段は発声練習をして、喉を温めて、クリアな声が出るように調整するんですけど、この曲のレコーディングは朝一の声で、わざと何の発声もしないままレコーディングをしました。起きていない声を利用しました(笑)。

    ■歌詞には〈リカちゃんじゃないわ〉とか、日本のカルチャーを感じる言葉も使われていますね。

    RUI:面白いですよね。自分たちも歌っていて楽しいです。日本語はやっぱり慣れている言語なので、より感情が乗りやすいですし、表現もしやすいです。

    ■「Bow Chika Wow Wow」は?

    KAEDE :ちょっとヘンテコな曲で、ポップなのかと思いきや歌詞が……。

    ■最初、耳で聴いただけだと分かりづらいですけど、歌詞を改めて読んでみるとなかなか攻めているというか。

    KAEDE :ホントに(笑)。“そんな直接的な表現を……”みたいな、大人な私たちだからこそ表現できるようなセクシーな歌詞ですけど、それを敢えて、ポップなメロディに乗せているのが魅力だと思います。聴いていると体が勝手に踊り出すような感覚があって、ヒールを履いてクラブで踊っている姿が連想できるような曲です。

    ■歌い方も面白いですよね。

    KAEDE:ナチュラルな日本語のしゃべり方ではないようなところで言葉を区切ったり、わざと日本語に聴こえないような歌い方もしています。レコーディングの時にBloodPop®から、世界では日本語のサウンドはまだまだ知られていないから、逆に日本人の私たちがこういう日本語で発信するのは、海外の人たちにも新鮮に残ると思うというアドバイスをもらって。だから、海外でも、日本でもサウンドから引き込める曲になったと思います。

    ■続いて「Jump」。

    MIYUU :ファンタジックでドリーミーな世界を連想させるメロディですけど、それに反して歌詞は現実的というか。全編日本語で、私たちのことを表現してくれているような、前向きになれる言葉になっています。歌詞を書いてくださったEmyliさんは、私たちのことをよく知っている方なので、だからこそ書けるようなところもあって。私にとっては、一人じゃないよ、メンバーと一緒に頑張って行こうと言ってくれている、応援ソングになっています。それから、この曲の歌割はメンバーで考えたので、みんな心地よく歌えました。

    ■最後の〈躓いたら受け止めるから〉からのブロックの、RURI さんとRUIさんの掛け合いで歌うところがすごく素敵だなと感じました。

    MIYUU:デモはその歌割ではなかったんです。

    KAEDE:もともとは掛け合う形ではなくて、ブロックごとに歌う感じで。でも、メンバーの総意で掛け合いのほうがいいってなって、試しにトライさせてもらったら、それが採用されました。

    ■最後に「リア女 (Real Girl)」を。

    RURI:J-POPとロックが混ざったような曲で、私の推し曲です。この曲も自分たちで歌割を考えたので思い入れもありますし、このアルバムの中で一番って言えるぐらい歌うのがしんどい曲でもあります(苦笑)。キーが低いところもあれば、すごく高いところもあって、急にファルセットっぽい声に変わったりして、レコーディングでは苦戦しました。今までのf5veの曲とはガラッとイメージが変わる曲でもあったので、最初は、どうなるのか想像できない部分もあったのですが、結果的にはしっかりf5ve色に染まって、カッコいい1曲に仕上がりました。

    ■新曲の中で振付ができているものはありますか。

    KAEDE:全部できています。

    ■そうなんですね! では、どれか1曲、特徴的な振りがあるものを教えてもらえますか。

    KAEDE:「Bow Chika Wow Wow」はヒールを履いて、海外のショーみたいなパフォーマンスをします。リハーサルからヒールを履いて踊っています。普段はスニーカーを履いてがっつり踊ったり、スニーカーで見せられる範囲のきれいな踊りをしているんですけど、これは見た目から全然違うので、これまでとはまた違ったパフォーマンスを見ていただけると思います。特に〈Bow Chika Wow Wow~〉のところは、一度見たら忘れられないような印象的な振りになっているので、楽しみにしてほしいです。

    ■それはライブに行けば観られる?

    KAEDE:ライブでも観られるとは思うんですけど、今回のアルバムの曲はミニMVとか、パフォーマンスビデオとかを撮っているので、私たちの公式YouTubeをチェックしてもらえたら観てもらえると思います。

    ■改めて、既発曲を含めた11曲を“アルバム”という形で聴いた時はどんな想いがありましたか。

    SAYAKA :最初にここから始まる10曲のいいところをかいつまんだような、イントロの「Initiate Sequence 01」が入っていて、“次、何が来るんだろう?”みたいな、ライブのようなワクワク感があるなと思いました。それから、途中に駅の音や缶の蓋を開ける音とかの日常音が入っていて、それがまたいいスパイスにもなっているなとか、歌詞とサウンドの間にコントラストがあることとか、このアルバムを通して、f5ve色がよりできてきたなと感じました。

    RUI :聴いているとタイムトラベルができるような、一度、現実逃避しながらも現実に戻ってきたときには一つ、新しい自信が持てるような感覚がありました。既にプライベートでも聴いていて、パワーをもらっています。歌詞は日本語、英語が半々ぐらいとうまくミックスされているので、日本のみならず、世界の皆さんにポジティブなパワーが届いたらいいなと思っています。この『SEQUENCE 01』が皆さんにとってのパーティー会場であり、ストレス発散の場であり、自分自身を見つめ直して、もっと自分のことを好きになれるようなものになっていただけたら嬉しいなと思います。

    ■そして、この後は海外公演も含む、クラブツアーも決まっていますね。

    MIYUU :このアルバムを引っ提げて、皆さんに会いに行きます。聴いていただければ分かるように、全11曲、すべてが違う世界観になっていて。1曲1曲、衣装を変えたくなるような個性がある曲たちの良さを、全面に出せるライブになると思います。それから、場所によってお客さんの反応が違って、その会場ごとにお客さんと一緒に完成させるライブになるので、私たちもすごく楽しみにしています。

    KAEDE:ファンの皆さんが一緒に歌ったり、掛け声を出せるようなポイントとかも作っているので、皆さんには自由に歌って、踊って楽しんでもらいたいです。

    RUI:皆さんがどんな反応をしてくださるのかめっちゃ楽しみです。特に海外ではどんなことになるのか全然、想像ができないので、新しいチャレンジをして、新しい出会いもあって、新しい経験をして、またf5veとしてスキルアップできたらいいなと思います。


    ・・・

    【音楽コラム「MY POWER SONG」】

    Spice Girls「Wannabe」
    メンバーからも友達からも私の歌だと言われます(笑)。カラオケに行くと絶対歌いますし、聴いているとテンションが上がってノリノリになれるので、無条件に元気になってパワーが出る曲です。普段はどちらかというメロウだったり、チルな曲を聴くことが多いんですけど、「Wannabe」は別物で、普段からも聴いているし、子供の頃から一度もブレることなく楽しくなれる曲です。(KAEDE)

    EXILE「響~HIBIKI~」
     私は落ち込んだ時にパワーをもらうという意味で、この曲が浮かびました。みんなと寮生活をしている頃、うまく行かなった時に一緒に聴いた思い出もあって、より好きなった曲です。やっぱり歌詞が響きます。あと、今回の私たちのアルバムに収録されている「Jump」も歌詞がとてもいいので、パワーソングとして聴いてもらえたら嬉しいです。(SAYAKA)

    Rihanna 「S&M」
     ライブ前、結構、緊張しちゃうんですけど、そういう時に聴いていました。クールでカッコいい、自分がこうなりたいという像の人の曲を聴いたり、MVを観たりして、気持ちを作っていくんです。本来の自分とは真逆だったりもするので、スイッチをそちら側に切り替えてくれるというか。曲からパワーをもらって、ステージ上での自分を表現できています。(MIYUU)  

    Red Hot Chili Peppers「By The Way」
     朝にピラティスやジムに行くことが多いんですけど、その場所へ向かっている時に聴きたくなる曲です。最初はギター一本の音から始まって、途中からそれがめちゃくちゃ激しくなって上がっていく感じが好きです。気持ちが高まって“今日も一日頑張ろう”と思えます。レッチリはめっちゃ好きです。数年前の来日ライブに行って、もっと好きになりました。(RURI)    

    幾田りら 「Answer」
     私にとってのパワーソングは落ち込んだり、しゅんってなっている時に優しく照らしてくれるような曲なんです。この曲は〈手繰り寄せた未来予想図 この手で書き換えていく〉とか、歌詞のメッセージがスーッと入ってくる。痛みに寄り添いつつ、希望があるって感じられるんです。家への帰り道とかで聴いていると、背筋が伸びて、目線がちょっと上がって、頑張ろう、大丈夫だって思える。定期的にマインドセットとして聴いています。(RUI)


    【プロフィール】
    f5ve(ファイビー)
    E-girls/Happiness のメンバーとして活動していた KAEDE、SAYAKA、MIYUU、 RURIの 4 人と、iScream の RUI の 5 人で新しく結成された東京発の異次元ドリームグループ。2022 年には「SG5」として 北米最大のアニメコンベンション Anime Expo に出演し、2024 年より新たに「f5ve」として再始動。今後は『SEQUENCE 01』リリースを記念したリリースイベントとクラブツアーも開催。


    ・・・
    【クレジット】
    Text 瀧本幸恵



    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

    【CD Information】

    1st アルバム『SEQUENCE 01』

    f5ve 1st アルバム『SEQUENCE 01』

    CD+トレーディングカード封入(全10種からランダム2枚入り) ¥3,300(税込)


    収録曲

    01. Initiate Sequence 01
    02. Underground
    03. Magic Clock
    04. UFO
    05. Firetruck
    06. Lettuce
    07. Sugar Free Venom feat. Kesha
    08. Television
    09. Bow Chika Wow Wow
    10. Jump
    11. リア女 (Real Girl)


    −−−

    ★読者プレゼント★


    f5veさんのサイン入りポラを2名様にプレゼントいたします♪

    【応募方法】
    awesome! 公式アカウント @BP25th_awesome をフォロー&RTしてくださった方の中から、抽選で2名様にプレゼントいたします!

    一言感想もいただけますと嬉しいです!

    【応募締切】

    2025年5月18日(日)23:59まで
    ※発送先は日本国内に限ります。
    ※当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。当落に関するお問い合わせはお受けできません。
    ※当選者の方にはDM(ダイレクトメッセージ)にてご連絡をさせていただきます。

Category