今、香港で注目を集めている日本人アーティストがいる。その名も、高瀬統也だ。昨年リリースした作品が香港でチャート上1位を記録し、日本でも今年1月にリリースされたアルバム『13月1日』に収録された「どうしてfeat.野田愛実」がバイラルチャートで上位となり、話題になっている。日本でもネクストブレイク間近の彼に、今の心境を教えてもらった。
■これまでの曲も聴かせていただきましたが、どの曲もすごくジャンルレスですよね。
「僕、すごく飽き性なんですよ。それもあって、ひとつのジャンルにとどまれないんですよね。実は、17歳で音楽を始めた時は、アコースティックギターを抱えて路上ライヴをしていたんです。そこからオーディションを受け、賞をいただき、レコード会社に入って…と順調だったんですが、自分がやりたい音楽と、やらなくてはいけない音楽にギャップが出てきてしまって、自分の心がコントロールできなくなってしまったんですよね。まだ若かったこともありますが、本当にやりたいことが何なのか分からなくなってきて、自分に嘘をついているような気がしてきてしまったんです。そのタイミングで、レコード会社から離れました」
■それだけ大きなギャップを感じていたんですね。
「はい。当時は22歳だったんですが、22年間生きてきた中で、嘘がないものって何だろう?と考えたら“名前”だったんです。それまでは、違う名前で音楽活動をしていたので、本名である“高瀬統也”に名前を戻し、自分がその時々にインスピレーションを受けた、好きな曲を作るというところから始めました。そこで最初に作ったのが「I can’t stop loving you feat.大知正紘」だったんです。このMVを作る時も、目玉を舐めるシーンから始まるものだったんですが、これまでついていたファンの方達がみんな引いてしまって(苦笑)。当時のネットの掲示板にはものすごくいろんなことを書かれました(笑)」
■あはは。確かにそれまでの曲とは、全く曲調も、テイストも異なりますからね。
「そうなんです。お子さんのファンもいたのですが、“とてもじゃないけど見せられません”と言われたこともありました(笑)。これまで、何のためにやっているかと言われたら、絶対にファンの人の為って言っていたんですよね。でも、まず自分の心を満たさないと、ファンの人達を楽しませることができないと思ったんです。なので、まずは自分が満足いくようにやろうと思ったところから始めていきました。性格的に、すぐに気が変わるし、話している内容もどんどんズレて行くんですが、それがあるからこそ、良いと思った時に良いものができると思うんです」
■そんななか生まれた「どうしてfeat.野田愛実」は、多くの人に聴かれ、ロングヒットしていますね。
「あまり実感がないんです。今話していたように、それまでに “成功”という手応えがなかったからこそ、こんなに目に見えて分かるように数字が跳ね上がっていくことに対しても実感が持てなくて…。僕が一番ビックリしています(笑)」
■香港では異例のヒットとなりましたが、これも意図したものではなかったのでしょうか。
「それがわからなくて(笑)。特に海外に向けて作ったわけでもないですし…。もちろん、僕は日頃から世界中の音楽を聴くんですが、聴く専門だったので、日本のリスナーに向けた音楽が香港で売れたのには驚きましたね。でもそれが大きな自信となって、日本での活動にもより気合いが入ったんです」
■その香港で、今年のクリスマスイブとクリスマスのワンマンライヴが決定しましたが、これも本当にすごいことですよね。
「2DAYSで、大きなキャパなので、すごく緊張しています。香港にも僕のチームがいるんですが、広東語を教えてくれる人と、翻訳、通訳をやってくれる人がいるんです。そのスタッフが繋いでくれた縁で、九龍の中心地でライヴができるようになったんです。そのライヴハウスを抑えたのが去年の夏だったので、今年の年末までは香港のライヴに向けてとにかく走り抜けようとスタッフと気合いを入れていたんですよね。でも、正直、不安でした。そしたら、日本でどんどん聴かれるようになって、最初はSpotifyの登録人数も2000人ほどだったんですが、8月に10万人を目標にしていたら、叶えることができたんです。今は、すごく不思議な感覚ですね」
■そして、最近では全英語歌詞の「I’ll be right there」がリリースされました。どんなメッセージが込められているのでしょうか。
「この曲は、サビの部分がR&Bとロックが少し入っているハーフのドラムになっているんですが、これが今、海外で流行っているんですよ。ぜひ多くの人達に聴いてもらいたいですね。メッセージとしては、僕はこれまで恋愛の曲ばかり書いていたので、自分の中で、“ラブソングしか書けないのかな”って思っていたんです。でも、ラブソングって、どうしても自分の経験談が入り込むので、心がすり減ってしまうんですよね。そこで、ちょっと自分さえも立ち上がらせるような曲を作ってみようと思って、この曲を作りました。サビでは、“俺はここにいるよ”と歌っているんです。離れる必要もないし、離れたらダメだと思う。今の自分にさよならを告げない、というメッセージを込めているので、これを聴いた人達が、また頑張ろうと思ってもらえたら嬉しいですね」
■今後、日本でのライヴもたくさんありそうですね。
「はい。たくさんの人に僕の音楽を生で届けて行きたいと思っているので、ぜひライヴにも遊びに来てください」
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【プロフィール】
高瀬統也(たかせとうや)
1996年11月26日生まれ。愛知県出身。シンガーソングライター。2022年1月31日に2nd EP『13月1日』を配信リリース。8月10日にNAGOYA CLUB QUATTRO にてチケット無料ワンマンライブを開催した。12月24日25日には香港・Music Zone@E-Maxにて初の香港ワンマンライブ2daysが決定している。
最新情報は公式HPへ!
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【LIVE INFORMATION】
TAKASE TOYA LIVE 2022『Road to 香港』国内外TOUR
10月16日(日)東京・渋谷 eggman 開場16:30/開演17:00~
11月1日(火)大阪・阿倍野 ROCK TOWN 開場18:30/開演19:00~
11月26日(土)愛知・大須 E.L.L 開場17:30/開演18:00~
■料金
各会場スタンディング¥3,000(税込)
※4歳以上チケット必要
※入場時ドリンク代(600円)別途必要
12月24日(土)25日(日) 香港・Music Zone@E-MAX
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【MUSIC INFORMATION】
8th Single「MINT」
配信URL
https://linkco.re/v40gqU2S?lang=en
7th Single「I’ll be right there」
配信URL
https://linkco.re/s6eT1cHZ
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【クレジット】
Photo ⇒ コザイリサ
Text ⇒ 吉田可奈
Hair&Make-up ⇒ Yoshikazu Mori
Styling ⇒ Self Styling
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【Release Information】
awesome! Plus Vol.12
8月8日発売
A4サイズ/¥1,400+税/104P
COVER:YU
YUさん日本初表紙決定!!
8月12日に日本デビュー1周年を迎えるYUさんが、表紙に初登場!
スペシャル撮り下ろしグラビア、日本デビュー1周年振り返りについて+新曲「心鏡」についてのロングインタビュー2本立てによる巻頭特集をお届けいたします♪
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【シンコーミュージック】
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【CONTENTS】
★YU
日本デビュー1周年振り返り/新曲「心鏡」
★萩原利久
日曜ドラマ「新信長公記 ~クラスメイトは戦国武将~」
★木村達成
舞台『血の婚礼』
★宮世琉弥
ドラマ「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」
★塩野瑛久
パルコ・プロデュース2022『VAMP SHOW ヴァンプショウ』
【Pick Up Music】
★M!LK
13thシングル「奇跡が空に恋を響かせた」
★STAMP
第7弾日本語シングル 「Nobody Knows (Japanese ver) feat. 向井太一」
★Jeff Satur
音楽ヒストリー
★高瀬統也
7th Digital Single 「I’ll be right there」+音楽ヒストリー
【Pick Up Movie】
★01 映画『あなたがここにいてほしい』
★02 映画『バイオレンスアクション』
[Alexandros]
New Album『But wait. Cats?』
【MUSIC REVIEW】
YU「心鏡」
STAMP「Nobody Knows (Japanese ver) feat. 向井太一」
高瀬統也「I’ll be right there」
BE:FIRST『BE:1』
M!LK 「奇跡が空に恋を響かせた」
ロザリーナ「Face2」
【Present For You】