2023年1月27日にリリースされた5thミニアルバム『名前の章：TEMPTATION』のメディアショーケースを行なったTOMORROW X TOGETHER。
　9ヵ月ぶりとなるカムバック作『名前の章：TEMPTATION』は、【夢の章】【混沌の章】に続く3つ目の章であり、将来の為に遠いところへ旅立つことを決心するも、目の前の誘惑に揺れる青春の物語が描かれた作品になっているという。

　ショーケースでは、リード曲「Sugar Rush Ride」のパフォーマンスが初披露され、美しいフォーメーションとダイナミックかつ魅惑的な振り付けで記者達を魅了した後に、『名前の章：TEMPTATION』についてのトークを行なった。

　今作にはタイトル曲「Sugar Rush Ride」をはじめ、「Devil by the Window」「Happy Fools（feat.Coi Leray）」「Tinnitus」「ネバーランドを離れて」の計5曲のトラックが収録されており、収録順に聴くと“少年たちが置かれた状況と感情をそのまま感じることができる”というコンセプチュアルストーリーテリングアルバムとなっている。

　“コンセプチュアルストーリーテリングアルバム”というコンセプトについて、「『名前の章：TEMPTATION』は、誘惑にあって揺れる青春のストーリーが盛り込まれています。大人としての成長を決心しますが、自由と勇気という誘惑にぶつかります。少年がこの誘惑を勝ち取って、更に成長するストーリーです」（SOOBIN）
「大人にならなければいけないことはわかっていても、その次のステップに進むための過程には苦しさが伴います。その苦しさから目を背けてその場にとどまりたいと感じてしまう、そんな誰もが共感できるストーリーです」（HUENINGKAI）と説明し、少年が大人になる為に経験する“成長痛”について、BEOMGYUは、「誰しも一度は反抗期があるじゃないですか。僕はそれを“暗黒期”と呼ぶんですが、その時期を思い出しながら歌詞を考えました。毎日繰り返される生活パターンに疲れてしまい、今日やるべきことを明日に先延ばししたまま。未来ではなく、“今”を楽しむ……他人から見たら“彷徨っている”ように見えても、たまにはこうして目先にある幸せを感じるのもよいのではないか、という気持ちを明るく表現しました」（BEOMGYU）と、自身の経験を踏まえて応えた。

　リード曲「Sugar Rush Ride」について訊かれると、「「Sugar Rush Ride」は、楽曲の展開的にも僕たちにしかできない曲だと思っています。爽やかさとセクシーさが共存する曲です。通常、爽やかさとセクシーさの2つは、なかなか共存しにくいですが、微妙なアクセントやニュアンスに気を遣いながら、いろいろ悩みながら練習しました」（YEONJUN）
「曲の途中で少年から悪魔、悪魔から少年へと変化するところがあります。少年と悪魔の両方の視点からストーリーテリングされる曲なので、誘惑に陥った少年を表現すると同時に、少年を見る人たちを誘惑する側の役割（悪魔）をも担う必要があったので、とても表現力が試される作品でした。パファオーマンス面でも強弱を付けることに注意して、ボーカル面もパフォーマンスを意識して歌いました」（TAEHYUN）
「予想を超えた曲だったので最初は心配になりました。この曲をどうやって自分のものにしていこうかと本当に悩みました。息を抜いて歌ってみたり、少し泣きそうな感じのボーカルで歌ってみたりしました」（HUENINGKAI）と応え、
「Devil by the Window」については、「「Devil by the Window」は、トレンディな雰囲気のポップジャンルの楽曲です。多彩に変化する曲の構成とそれに対するメロディが、悪魔の誘惑のように強烈な印象を残します。パフォーマンスの面でも、今まで披露出来なかった新しい様子をお見せしたいと思います。最初にこの曲のパフォーマンスを見たとき、早く踊れるようになりたいと思いました！　一度見たら忘れられないようなショックを与えたいと思います」（BEOMGYU）

　YEONJUNが作曲、メンバー5人が作詞に参加した「Happy Fools (feat. Coi Leray)」については、メンバー自身の経験も含まれていると説明し、作詞について詳しく訊かれると、「誰しも一度は反抗期があるじゃないですか。僕はそれを“暗黒期”と呼ぶんですが、その時期を思い出しながら歌詞を書きました。毎日繰り返される生活パターンに疲れてしまい、今日やるべきことを明日に先延ばししたまま、そして、未来ではなく、“今”を楽しむことの方を選んでしまっていた自分を思い浮かべて書いたのですが、そんな行動は他人から見たら“彷徨っている”ように見えても、たまにはこうして目先にある幸せを感じるのもよいのではないか、という気持ちを明るく表現しました」（BEOMGYU）と応え、作曲を担当したYEONJUNは、「初めて自分が制作したメロディが採用されたことは個人的にも意味深かったです。ずっと前に作業していた曲ですが、今回のアルバムに収録されると思うと胸がいっぱいで、制作に対する欲がもっと大きくなりました。僕が作ったメロディに、メンバー全員のストーリーが加えられて、TOMORROW X TOGETHERならではの色がちゃんと魅せられる曲になったので、ファンのみなさんも喜んでくれると思います」（YEONJUN）と、今回の経験が自分にとって楽曲制作に対する意欲が更に深まったと振り返った。

　お気に入りの曲を訊かれると、「僕の１番のお気に入りは「Tinnitus (Wanna be a rock)です。Tinnitusは耳鳴りという意味ですが、賑やかなパーティの後に押し寄せる虚しさが耳鳴りのようだ、という内容の歌詞になっています。サウンドも耳鳴りのように空間感がとても多く感じられる曲になっていて、曲と歌詞がとても似合う１曲になっていると思います。そして、この曲では、アフロポップという新しいジャンルにもチャレンジしましたが、オリジナリティを活かして作れた楽曲になっていると思います」（TAEHYUN）「僕は「ネバーランドを離れて」が気に入っています。少年は美しいですが、無責任なパラダイスで現実に目を背けたまま夢想だけに陥てはいけないと旅立つことを決心します。そんな少年の気持ちを情緒的なメロディと悲しい歌詞で表現したロックベースのポップジャンルの曲です。メンバー達がレコーディングしたこの曲を聴いたとき、本当にカッコイイと思って好きになりました。コンサートのことを想像しただけでワクワクしてきます」（SOOBIN）

　「Tinnitus (Wanna be a rock)」にはYEONJUNとTAEHYUN、「ネバーランドを離れて」にはYEONJUNが作詞に参加している。 アルバムを発表する度に新しい試みをしてきたという５人。その度に不慣れだと感じることにも、TOMORROW X TOGETHERならではの色で上手く表現してきたことが自らの強みとなり“TOMORROW X TOGETHERらしさ”になっていると思うと語った彼ら。最後は、下記のリーダーのSOOBINの言葉で締め括られた。

　「毎回そうですが、今回も新しくユニークな姿で帰ってきました。心配でもあり、一方では楽しみでもあります。いつにも増して激しく悩んで、努力して準備した新しいアルバムですので、みなさん是非たくさん応援してください！ もっと楽しく幸せに、５人のメンバーが活動して、5人でいいニュースをお届けできるように頑張ります。長い間待っていて下さったMOA（TOMORROW X TOGETHERのファンの名称）のみなさんにとっても、大きなプレゼントになればと思っています」（SOOBIN）

　本作の予約販売枚数は216万枚に到達し、自己ベストを記録していたというが、発売日の翌日の発表で、『名前の章：TEMPTATION』は1月27日の発売当日だけで186万8919枚を記録し、初日にミリオンセラーを達成したことを報告。新譜発売初日に売上枚数180万枚以上を記録したK-POPグループは、防弾少年団（BTS）以降、TOMORROW X TOGETHERが初めてとなるという。

　2023年はますます彼らから目が離せなくなりそうだ。

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【プロフィール】
TOMORROW X TOGETHER（トゥモロー・バイ・トゥギャザー）
SOOBIN、YEONJUN、BEOMGYU、TAEHYUN、HUENINGKAIの5⼈組アイドルグループ。3月より『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR ＜ACT : SWEET MIRAGE＞』を開催予定。

JAPAN公式HP
https://txt-official.jp/

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【CD Information】

The Name Chapter: TEMPTATION
2022.01.27 Release

01. Devil by the Window
02. Sugar Rush Ride
03. Happy Fools (feat. Coi Leray)
04. Tinnitus (Wanna be a rock)
05. Farewell, Neverland


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【クレジット】
Text 武市尚子
Photo ℗&© BIGHIT MUSIC 

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