センターステージに向かって花道を走って、
その先にTEAM NOAのみんなと、
たくさんのNOANAの姿が見えた時は、
本当に泣きそうでした。
踊りながらも、歌いながらもすごく感動しました
先日、1stアルバム『NO.A』を引っ提げてのツアーのファイナルであり、自身初のアリーナ会場での公演となった『NOA “NO.A”TOUR SPECIAL LIVE IN ARIAKE ARENA』を成功裏に終わらせたNOA。awesome! WEBでは、まだツアーの余韻が残る中、詳細に振り返ってもらった。また彼の次のモードを確認できる場所になるであろう年明けのファンミーティングに向け、構想やファンへの想いを訊いた。
■『“NO.A”TOUR』は5月に行われたEX THEATER ROPPONGIでの初日と、9月10日の有明アリーナでの最終日を拝見させていただきました。同じツアーとは思えないくらい有明では変わったところも多くて驚きました。
「会場がライヴハウスからアリーナになるということで、“アリーナに合うものにしたい”という想いで準備しました。ただ、アリーナのステージには自分がまだ物足りない存在じゃないだろうか、という不安もあって。これまでイベントでは京セラドームとか、さいたまスーパーアリーナとかに立たせてもらったことはありますけど、一人で立つのは初めてでしたから、来てくれるファンの皆さんをどれだけ楽しませられるのだろうと考えることはありました(苦笑)」
■観させていただいた印象としては、そんな心配要素はどこにもなかったですが。
「ライブが始まったら僕もそんな不安は全くなかったです(笑)。緊張もしなかったし、アドレナリンが出てワクワクがすごかったです。それは、そこまでみんなと練習をしてきた時間があったからこそ、自信に変えられたのかなと思います」
■六本木から変わったところで言うと、まずオープニングの登場からしてアリーナっぽい!と思いました。ステージを覆っている紗幕にNOAさんのシルエットが出て、幕が落ちると同時に実物が目の前に現れる流れに、客席から大きな歓声が上がっていました。
「あれはいろんな方のアイデアもいただきながら、僕から提案させてもらいました。あの場面で流れている音楽も僕が作っていて、“こういうふうにしてほしいんです”とスタッフの方に伝えたら、それが全部叶ってしまいました(笑)。これまでの想い出を振り返るような映像が混じり合うと1つの丸になって、それがポンと落ちたらシルエットが現れるとか。幕が落ちたらタイトルと炎が出てくるとか」
■めちゃくちゃカッコ良かったです。
「ありがとうございます。あとから映像で観た時、自分でも“かっけー”って思いました(笑)。ライティングも思い描いていた通りだったし、本当にスタッフの方々には感謝の気持ちでいっぱいです」
■初っ端からアリーナ感がすごいなと。
「最初は大事だと思うし、とにかくインパクトを与えたいと思っていました。そういう意味では1曲目に“BURN”を選曲したのも正解だったなと。特効を使った炎の演出も、大きな会場になったからこそ使えたもので、ピッタリでしたし。曲に込めたメッセージとしてもみんなに伝えたい想いが全部詰まっていたので、すごく気合いの入る1曲目になりました」
■それに対して、アコギとNOAさんの歌だけで披露されたアコースティックコーナーは、大きな会場なのにミニマムな形というギャップがまたいい効果になっていました。
「もともと六本木の時からアコースティックがやりたいという想いはあったんですけど、それが有明で実現することができて。しかも最初は“Ticket”だけの予定だったんです。でも六本木を終えてファンの皆さんから“この曲もやってほしい”という、(アルバム)『NO.A』には入っていない曲へのリクエストもたくさんいただいていて、“どうにかできないかな?”と考えていた時に“アコースティックになら入れられるかも”と思いついて。それで“Friends?”と“True Colors”も披露させていただきました。アコースティックにアレンジし直したことで、音源とはまた違った雰囲気でお届けすることができたのも良かったです。僕自身、すごく楽しかったですし、ファンの方にも喜んでいただけて嬉しかったです」
■そのあとの「Step Back」のメガバージョンはまた大迫力で。
「あれも六本木の時点から演出の方とずっと話していたんです。それで今回、急遽オーディションでダンサーさんを募集させてもらいました。周りのダンサーの方達からも“TEAM NOAに入りたい”って言ってくださってる方がいると聞いてもいたので、より僕らのことをいろんな方に知ってもらうという意味でも素敵な機会になるんじゃないかと思って」
■あれこそアリーナ会場だからできるダンサーさんの人数ですよね。
「30人ぐらいはいましたからね。スタジオには収まりきらない人数で、リハの時に初めて全員一緒に踊っているところを見たんですけど、一斉にあの振りをやるのはかなりの圧迫感がありました(笑)。僕は、ダンサーの皆さんである程度まで完成させたところに、あとから入っていく形になったので、30人のプレッシャーみたいなのもすごかったです。“絶対に間違えられない”って(笑)。結果的に最高のダンサー達が最高のステージを作ってくれて最高でした!」
■客席から見ているとNOAさんに帝王感もあって。
「あははは(笑)。確かにそうかも。軍団っぽいですよね。あの衣装も含めて僕が提案させていただいたもので、夢がすべて叶いました」
■あとはアンコール1曲目の「TAXI」が、ピアノの弾き語りから入るというのも粋でした。
「ファンの方へのサプライズの意味もありつつ、実はなかなか苦戦しました(苦笑)」
■ピアノは普段から弾いているのですか。
「いえ、今回のために準備をしました。リハの時点ではずっと間違えていて、ピアノって1回間違えると、そこから頭が真っ白になって次が何だか一切わからなくなってしまうことがよくあって。だから正直、“TAXI”のピアノだけは怖かったです。(本編ラストの)“LIGHTS UP”を歌っている時から、“ヤバイ、次はピアノだ”っていうのが過ぎっていました(苦笑)。終わってみると、本当にいい経験をさせていただいたと思うんですけど」
■なぜやろうと思ったのですか。
「スタッフさんからいただいたアイデアではあったんですけど、また新たなアーティストとしての魅力を見せられるんじゃないかと考えて。あとは、アコースティックコーナーも同様の理由なのですが、楽器1つと自分の声だけという形は、より歌詞の意味がダイレクトに届くと思うんです。“TAXI”は、僕という存在をたくさんの方に知ってもらえるきっかけとなった曲ですし、コロナ禍の、大変な中でリリースして、僕にとっても、ファンの方にとってもいろんな想い出がある曲でもあるので、そこに込めた感情が、ピアノのほうがより届くんじゃないか?というアイデアのもとでやらせていただきました」
■さらにそこへ、フューチャリングで参加されていたtofubeatsさんも登場するという。
「そうなんです! 本当にすごくすごく光栄でした。リリースした時はそもそもいつコンサートというものができるのか?という状況でしたから。あんな大きな会場で、tofubeatsさんと一緒に歌うという夢が叶うとは。正直、あの場で“TAXI”という曲が、一つ完成した感じはありました」
■MCの際、所々で「泣きそう」という言葉も使っていましたが、やはり溢れてくるものは多かったですか。
「1日目は“楽しい”という気持ちのほうが強かったんですけど、2日目は、朝起きた時から急に、六本木から始まったことや、そのもっと前の自分の過去までが振り返られて、それで“ここで終わる”という想いが沸いてきたんです。あとはリハの期間中、僕、1日も行きたくないと思ったことがなくて、本当に毎日“楽しい”という想いでみんなと過ごしていたから、それが一旦終わってしまう悲しさもあり。ステージが始まる前に円陣を組んだ時、1日目は“行くぞ!”って感じだったけど、2日目は“終わっちゃう”みたいな、みんなも泣きそうになっていました。たぶんTEAM NOAのみんなもそれぞれに感じるものがあったんだと思います。僕もみんなのダンスをもっとたくさんの人に観てもらいたくて、“Lonely Hearts”のリミックスをして、ダンスパートを作ったりもしていたので。あとは1日目が終わったあと、これまで長くお世話になった方々が挨拶をしに来てくださって、“あの時はこうだったけど、今はすごいね”とかって言ってくださったりもして。いろんな想い出がよみがえる瞬間があの2日間にはあって、2日目はその集大成でもあったから、どの瞬間もエモかったです。“Multiverse”は“自分を信じて、夢に向かって走って行け”という意味がこもっている歌というのもあり、センターステージに向かって花道を走って、その先にTEAM NOAのみんなと、たくさんのNOANA(ファンの愛称)の姿が見えた時は、本当に泣きそうでした。踊りながらも、歌いながらもすごく感動しました」
■そういうライブができたって素敵ですね。
「すごく幸せです。だからこそここで終わらせないという気持ちです。確かに“NO.A”というツアーは終わりましたけど、こうやってしっかり終わったことを感じられているからこそ、やり切ったと思えるし。今は本当に新しい気持ちになっています」
■少し先になってしまいますが、来年1月からはNOANA限定のファンミーティングツアーも決まっていますね。初めての全国ツアーということで。
「日本を廻るツアーは初めてです」
■先にそれより規模の大きいアジアツアーを廻っていますけどね(笑)。
「はい(笑)。とはいえ、初めて日本を巡れるのでめちゃくちゃ楽しみです。これまでは遠くから皆さんに来ていただいていたし、東京は遠くて行けないという方もたくさんいらっしゃったと思うんです。そういう方により多く来ていただけたらと思っています。あとはなんと言っても“ファンミ”なので、普段のコンサートとは違った、もっと距離感の近い内容ができればと思っています」
■もともとNOAさんはファンの方との距離は近いですよね。
「確かにそれは僕の中で大事にしていることです。これまでいろんなことがありましたけど、常にそばでサポートをしてくださっていますし、僕自身、いろんな場面をみんなと乗り越えてきたという想いが強いんです。だからこそ、これからも“見ていてください”というよりは、“一緒に見ていきましょう”という気持ちが大きいです」
■六本木はライヴハウスだったのでありかなとは思っていたのですが、あの有明の大きな会場でも、ファンの方のコメントを拾って会話しているのはすごいなと。
「あははは(笑)。会場が広過ぎて何個か拾えなかったものもあったんですけど、聴こえるものは答えたいと思って。それに、あの場であれだけ大きな声を出すって、なかなかの勇気がいることじゃないですか。それをやってくださっているので。あとはうちわやメッセージボードも、みんな家でわざわざ時間をかけて作ってきてくださっているので、できるだけ見たいと思っていて。それでいくつかカメラで抜いてもらって、それに応えるということもさせてもらいました。すごく楽しかったです」
■それに応えるように、ファンの方も一緒に歌ったり、あとはペンライトの色が曲ごとに一気に変わるのにはびっくりしました。自動制御されているかと思うくらい。
「僕もびっくりしました(笑)。事前にファンクラブでアンケートを取って、いくつかの曲はどの色にするかを決めて、コンサートの前日にSNSに上げてはいたんですけど、本当に自動で変わっているかのようなスピードでみんなが変えてくれて。感激しました」
■常にファンの方とのコミュニケーションを取っているからこそ、できたことなのだろうなと。
「僕は皆さんのことを信じていますし、信じているからこそ、SNSでポロっと匂わせっぽいことを言ったりもします(笑)。それにまた皆さんが反応してくださるから、また僕もその分、お返ししなきゃという気持ちになります」
■ファンミにはそういう信頼関係のできている方々が集まりますね。
「そうですね。だから皆さんからのサプライズが楽しみです。今が匂わせみたいになっていますけど(笑)。待ってますね」
発売中のawesome! Vol.62には
『“NO.A ”TOUR SPECIA L LIVE IN ARIAKE ARENA』から
9月10日に行なわれた公演の詳細ライヴレポートを掲載!!
🔗誌面情報↓
https://awesomemagazine.jp/2023/09/19/awesomevol62/
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【プロフィール】
NOA(ノア)
2000年3月13日生まれ。東京都出身。作曲、作詞、ダンスの振付まで手掛ける、トリリンガル(日本語・英語・韓国語)ソロアーティスト。2022年には、ドラマ「君の花になる」で俳優デビュー。劇中のボーイズグループ “8LOOM”のメンバーとしても活動した。2023年2月22日に1stアルバム『NO.A』をリリース。5月に初のワンマンライブ、さらには香港、台北、バンコク、ソウルで初のアジアツアーを開催。9月に自身初のアリーナ公演を有明アリーナにて2DAYS行った。
『NOA 1st写真集 Youth』発売中
https://tkj.jp/info/noa-1stphotobook/
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【TOUR Information】
NOA FAN MEETING ZEPP TOUR 2024『NOANA FIELD TRIP 〜You & I〜』
2024年1月22日(月) KT Zepp Yokohama
2024年1月27日(土) Zepp Nagoya
2024年2月1日(木) Zepp Fukuoka
2024年2月2日(金) Zepp Namba
詳細はこちら!
https://noamusic.jp/news-single.php?id=238
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【クレジット】
Photo コザイリサ
Text 瀧本幸恵
Hair&Make-up 富樫明日香(CONTINUE)
Styling 菅沼愛(TRON)
Costume ジャケット ¥47,863/SURGERY(MUSINSA GLOBAL STORE https://global.musinsa.com/)、シャツ ¥13,200/DIESEL(DIESEL JAPAN 0120-55-1978)、パンツ ¥11,880/soerte(アンティローザ https://auntierosa.com/)、ロングネックレス ¥6,270、チョーカーネックレス ¥5,720/以上すべてAIVER(Sian PR 03-6662-5525)、その他 すべて スタイリスト私物
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