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    2024年5月13日 池田彪馬 ドラマプレミア23「95」インタビュー

    Photo  Haori Takahashi

     テレビ東京開局60周年連続ドラマ『95』。混沌と情熱と狂気が入り混じる1995年の渋谷を舞台に、“カッコいい大人になりたい”と、高校生達が全力でもがく青春群像劇だ。主人公・広重秋久=通称Qを演じる髙橋海人(King & Prince)を筆頭に、豪華な出演者陣も話題の本作、第6話からはQのチームと対立する暴走族・キューティーハニーの灰原として池田彪馬(SUPER★DRADON)が登場する。グループは結成9周年目に入り、今年3月には遂にメジャーデビュー。大きな展開を迎えている今、なぜ役者に挑むのか、池田彪馬に話を聞いた。

    ■スパドラではヴォーカルを担当しつつ、ダンサーのメンバーと華麗にフォーメーションダンスを作り上げ、楽曲制作にも携わっている。そして学生という一面も。さらに役者に挑戦することにしたのはなぜなんだろう?

    「20歳になったタイミングで、自分の人生についていろいろ考えるようになって、そんな中でグループ活動も9年目に突入しまして。自分の幅を広げて、個人としての活動をグループに還元したいなって思った時に、まったく経験したことのない場所に飛び込んでみるという選択肢が生まれて。そしたら目の前が一気に広がったっていう感じです」

    Photo  Haori Takahashi

    ■メンバーで言うと、古川毅くんや田中洸希くんも役者として活躍していて。そういう身近な存在も刺激になったのかなぁと。

    「そうですね。特に洸希とは一緒にご飯に行った時に個々の活動の話もよくするので。彼の中でも還元する先はSUPER★DRADONになっていて、役者の仕事を自分のためだけと考えていないし、そういう姿勢には刺激を受けますし。自然と自分もお芝居をやってみたいと思うようになりましたね」

    ■では、ドラマ『95』のお話は、彪馬くんの元にどのような形で届いたのでしょう?

    「撮影まで日数がない中でオファーをいただいて。自分が新たな挑戦をしていきたいと考え始めた時期と重なって、すべてに運命があるように感じたというか。なるべくしてなったのかなって、今は思っています」


    ■しかしテレビ東京開局60周年記念連続ドラマで、出演者も超豪華です。そこへのプレッシャーはなかったのかな?

    「それはもうかなり(苦笑)。もちろん喜びや、自分がどういうふうに表現できるかなという期待もありましたけど、同じくらい、僕でいいのか?みたいな不安があって。ただ中途半端な気持ちでは絶対に務まらないと思ったので、お話を受けた以上は覚悟を決めました」

    ■2003年生まれの彪馬くんの目には、『95』の世界観はどんなふうに映ったんだろう?

    「確かに自分の生まれる前だし、学校の歴史の授業でも、ピンポイントで95年を学ぶことはなかったので。ポケベルとか、チーマーとか、初めての単語に触れて、調べて、こんな時代があったんだ!?という驚きや発見にワクワクしましたし。自分も1995年を体感してみたいなって純粋に思いましたね」

    Photo  Haori Takahashi

    ■演じた灰原という役に対しては、どういう人物と解釈して撮影に臨みましたか?

    「灰原は同じ暴走族に所属する白井や大黒と行動することが多いので、この3人は性格がバラバラであるべきだと思いました。特に特に暴力的なキャラの大黒と一緒にいる灰原と白井にはどういった違いがあるかなっていうのをまず考えて。白井は結構感情むき出しで、大黒に向かって文句を言っちゃったり、Q達を挑発するシーンが多いから。それとは対照的に灰原は寡黙で、若干の冷静さがありながらも、冷笑的な面を持っている人物かなぁと。あとは監督とお話させていただいた時に、灰原は大黒に対してあんまり良くは思ってないというか・・・」

    ■その裏設定的な心模様、面白いですね。

    「強い仲間意識を持ってるというよりは、仕方なく一緒にいる感じがするよねって話になって。だから露骨に態度に出すわけじゃないけど、実は思うところがあるみたいな空気感は、役作りをする上でとてもヒントになりました。さらにこう、暴走族の定義からしっかり作りたいと思いながらも、ネットで調べてイメージを固めたり。アクションシーンに関しても、好きな映画から、どう動けば中途半端に見られないかなって、立ち回り方のヒントを得たりしていましたね」

    ■灰原はケンカに絡むシーンが多いですが、現場の雰囲気はいかがでしたか?

    「一人一人がこだわりを持って作品に挑んでいる現場だったので、いい緊張感はあったんですけど、張り詰めた印象は全然なくて。本番以外の時間も、キャストのみなさん同じタイミングでお昼ご飯だったから、髙橋海人さんとサッカーとか、ゲームとか、共通の趣味の話をさせていただいたりして。そういう時間も有意義だったなっていう想い出があります」

    Photo  Haori Takahashi

    ■『95』は若者がカッコいい大人になるためにもがく作品じゃないですか。彪馬くんの考えるカッコいい大人の定義とは?

    「余裕がある人はやっぱりカッコいいですよね。それは経済的な余裕とか、時間の余裕とか、そういうこととは少し違って。自分を主軸に置かずに、周りにちゃんと気を配れる、優しく生きられる人は、心に余裕がある素敵な大人なんじゃないかなって思うから」


    ■カッコいい大人になるために、これから手に入れたいものはありますか?

    「もっと人と関わりを持ちたいです。自分だけの人生ではないので。家族、友達、支えてくださるスタッフさん、BLUE(SUPER★DRADONのファンの呼称)の存在、そしてグループのメンバー、みんながいてくれてこそだから。もっともっといろんな人の人生を見て、より深い悩みや悲しみや喜びに触れていくことは、人間として成長するために大切で、そういった新たな視点みたいなものが今は必要かなと思います」

    ■最後に、灰原が登場する6話以降の見どころ、注目ポイントをお願いします。

    「やはり灰原、大黒、白井とQ達が対立するシーンは、物語の山場であり、大きなポイントだと思いますね。全員の本当の感情がむき出しになるところなので。Qの心の成長というとちょっと違うかもしれないけども、Qが仲間に溶け混んで、大事に思って、体を張って必死に闘うことになる、徐々に高まる仲間意識みたいなものと一緒に物語も進んでいくので。最終話に向けて起こるその対決シーンは、そこまでの回を見守ってくださった方にとっても、すごく熱い感情になれる場面なんじゃないかなと思います」


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    共通テーマ音楽コラム「あなたにとってのラブソング」

    m-flo「No Question」
    中学生の頃にご一緒したイベントで歌われていて。本当に子供だったので、曲の内容は当時の自分とは掛け離れていたのですが、新たに扉が開かれる感覚があって、そこに魅力を感じたんです。今聴いても、あの時に吹いてた少しぬるい風を思い出すくらい印象に残ってますね。

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    【プロフィール】

    池田彪馬(いけだひょうま)
    9人組ミクスチャーユニット「SUPER★DRAGON」のメンバーとして活動中。6月29日からは『SUPER★DRAGON Spring tour 2024』を開催する。グループの活動以外に日本テレビ「FAKE MOTION-卓球の王将-」、「FAKE MOTION-たったひとつの願い-」、マクドナルドWEBムービー「ベーコンポテトパイ/大人の放課後」篇に出演するなど俳優としても活躍している。

    【クレジット】

    Photo  Haori Takahashi
    Text 山本祥子
    Hair & Make-Up Rina Ohara
    Styling 東正晃


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    「95」製作委員会

    【DRAMA INFORMATION】

    テレビ東京開局60周年連続ドラマドラマプレミア23「95」
    テレ東系にて毎週月曜よる11:06~放送


    出演者:髙橋海人 中川大志 松本穂香 細田佳央太 犬飼貴丈 関口メンディー 浅川梨奈 工藤遥 井上瑞稀 渡邊圭祐 池田彪馬 鈴木仁 / 斉藤由貴 / 桜井ユキ 安田顕
    原作:早見和真『95』(角川文庫)
    脚本:喜安浩平
    監督:城定秀夫
    主題歌:King & Prince 「moooove!!」(UNIVERSAL MUSIC)
    制作:テレビ東京
    Ⓒ「95」製作委員会