今回紹介するのは、毎話胸キュンが止まらないドキドキのラブコメ「Lovely Writer The Series」。BL俳優とBL作家が一つ屋根の下で暮らし、芽生えていく恋を描いた今作を見て、ぜひ悶えてもらいたい名作です！

　執筆したBL小説が大ヒットし、映像化されることになったGene。本当はダークファンタジーが書きたいと願っていますが、編集者にそれを書きたいなら熱～いBLを書いてと交換条件をだされ、毎日悩む日々…。

　そんななか、連れていかれた映像化のオーディションで誰もが息を呑むイケメン、Nubsibと出会います。この登場シーンはまさに王子様登場感の激オーラ！　

　オーディション会場の審査員達は一気に目を奪われますが、興味のないGeneはトイレを優先…それを遮りGeneの腕を掴み、オーディションのお芝居を始めたNubsib、一気に2人の世界へ…。これをきっかけに見事主役となったNubsib。その後、ひょんなことからNubsibがGeneの家で1ヵ月だけ暮らすことに…。

　見た目はクールでスマート、演じる役柄もドSなのにも関わらず、実際のNubsibはとっても気が遣えてGeneのために料理を作り、家事をして…。

　……というよりも、どちらかというとGeneに対して猛烈なアタックが開始され…。BL作品の練習をしてほしいとキスをせがんだり、電話が来たら本当に嬉しそうな声を出したり。さらにスーパーで2人で買い物をしている時に芸能人だと気づかれると、人違いだと説明し、「彼は恋人です」と身体を引き寄せるほど。GeneもそんなNubsibの行動にあたふたしつつ、最初は拒絶しつつも、次第に心の中にモヤモヤができ始め、いったいこの想いが何なのか悩み始めます。この恋の始まり感……たまらないんですよね!!　Gene、恋だよ、それは恋だよ！

　タイのBLドラマでは、ドラマ内でのカップルが２人一緒に売り出される“カップル営業”がよく行なわれています。今作でも、Nubsibは相手役のAeyと共にハッシュタグが作られ盛り上がるなど、ドラマ制作の裏側もしっかりと描かれていきます。実は今作を手掛けたのは「TharnType／ターン×タイプ」のバンティット・シンタナパーラディー監督。ただコミカルでセクシーなだけでなく、社会問題や、核心を突くようなテーマにしっかりと対峙する監督だからこそ、キュンキュンしつつも考えさせられる深いドラマになっているのです。

　そして、積極的にNubsib に近づくAeyの本当の想いだけでなく、Nubsibのマネージャーであり、Geneの大学時代の友人、Tumの恋愛模様などもしっかり描かれていきます。ただ主人公の２人を描くだけでなく、周りの人達の心情や、抱えている想いなどもしっかりと描写されるからこそ、物語が深く、おもしろいんですよね。

　回が進むごとに素直に想いを言葉にしていくNubsib。でも果たして、なぜNubsibはこんなに最初からGeneに積極的なのか…。そしてGeneは一体、Nubsibに対して生まれる気持ちをどう受け止めるのか…。とにかくかわいい２人に、観ている側がジタバタしてしまう今作、ぜひ楽しんでください！（Text ⇒ 吉田可奈）

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【Drama Information】

「Lovely Writer The Series」

U-NEXTにて、毎週木曜に最新1話ずつ更新中

視聴ページ： https://video.unext.jp/title/SID0055795?rid=PR00539

全12話

監督：バンティット・シンタナパーラディー

キャスト： カオ・ノッパカーオ・デーチャーパッタナクン（Nubsib役）、アップ・プーンパット・イアン＝サマン（Gene役）

©2020 Lovely Writer The Series

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【ライタープロフィール】

吉田可奈（よしだかな）
⇒ エンタメ系フリーライター。B-PASS、awesome!、ファッション誌ほかで執筆中。『2gether』をきっかけにタイＢＬの沼にドボン。報告・連絡・相談がウルトラ下手くそなカップルに萌えますが、毎回テレビに向かって「ＬＩＮＥ使って！」と叫んでいます。オススメのタイＢＬ教えてください。
@knysd1980（著書本「うちの子、へん？」発売中!!）
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