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    2022年5月27日 INI 『INI COMEBACK SHOW』詳細4000字レポート!

    ©LAPONE ENTERTAINMENT

     5月27日、東京都内にてINIが2NDシングル『I』のリリースを記念したイベント『INI COMEBACK SHOW』を行なった。

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     熱気に溢れる会場が暗転すると、メンバーがステージ上に姿を表わす。眩しい光にステージが包まれると「We Are」でイベントがスタート。ダンスの精度も高く、自信溢れた様子のメンバーたちが印象的だった。再び暗転すると、ガラリと雰囲気が変わって「DILEMMA」へ。七色の光に包まれながら、力強い歌声とエッジの効いたラップが響きわたる。ダンスも今まで以上に難易度が高かったが、一人ひとりのアイソレーションもかなり上手くなっており、基礎力がアップしている様子も伝わってきた。以前、髙塚大夢に取材をした際、『DILEMMA』は人間らしいドロドロした部分が歌でもダンスでも垣間見えている曲」と言っていた通り、メンバーそれぞれにまとわりつくような振りやフォーメーションも。最後は全員で力強くポーズを決めて終わるなど、曲の雰囲気を見事に体現していた。

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     ここでMCのYUJIが登場。会場にいる500名のMINIに対して「声は出せないですが、ペンライトを使って楽しんでください」と呼びかける。「ステージの熱気がすごいんですよね。まだ熱気が残っている中で皆さんの準備が整ったということなので、拍手でお迎えください!」と続けると、再びINIがステージに登場した。

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     「Log in to us、INIです!」と挨拶をし、佐野雄大、許豊凡、藤牧、西洸人、高塚、田島将吾、松田迅、後藤威尊、尾崎匠海、木村柾哉、池﨑理人の順で改めて自己紹介。ここから『I』の収録曲について語る、トークコーナーへ。まずは「DILEMMA」から。どんな曲かと聞かれた髙塚は「メンバーの色んな種類の声色が1曲ですべて聴ける、凝縮された曲になっています。今まで僕たちが出してきた曲の中では、一番人間的というか。ドロドロした感じが滲み出てるというか。ダンスの振りでもそういうのが多いので、新しい曲だと思います」と回答する。スタイリッシュな歌詞が好きだという田島は、自分のパートの〈You can’t take your eyes off me またどうせ堕ちていくだけさ〉を挙げ、「俺から目を離すなよ、どうせ好きなんでしょみたいな。すごい強気で何だこの曲ってなりますね」と語った。「DILEMMA」が『I』の中で一番好きだという西に、YUJIが今の一番好きな曲で変わりないかと尋ねると「今は……変わってないかな!」といたずらな笑いとともに答えていた。


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     続く「AMAZE ME」は、後藤が「爽やかでときめきをガッと詰め込んだ歌詞。明るい雰囲気が魅力的な楽曲です」と紹介する。尾崎が「最初の部分とか、リズムを大切にしながら歌わせてもらっています」と歌う時に気をつけていることを語ると、後藤が注目してほしいという歌詞、〈紫色もオレンジ色も滲めば 君の夢を見るようになる〉という部分にフォーカス。「なんで紫とオレンジなんやろなって思ったんです。調べてみると、紫とオレンジって足したらチョコレートっぽい色になるらしくて。君の、チョコレートのような甘い夢を見るのかな。みたいな」と見事な解釈を紹介。メンバーたちからも「ロマンティック!」、「さすが王子やな」という声が上がっていた。佐野は、初めて「AMAZE ME」を聴いた時に鳥肌がたったそう。鳥肌が立つのはどういう時かを聞かれると「いい曲っていうよりも、心に来た時」と回答し、さらに「アニメの感動シーン」でも鳥肌が立つと続けていた。

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     次は「Polaroid」について。「INIとMINIの皆さんが大事に過ごした一瞬一瞬をポラロイド写真に収まるように心に残しておきたいという思いで歌った曲」と紹介する許。また、力強い歌声が得意なため、「繊細な歌い方に慣れていなくて、先生からも指摘されました。すごい繊細な曲で、普段の歌い方だと雰囲気が違うので歌い方の部分も研究しました」と制作秘話も披露していた。『I』の中で「Polaroid」が一番好きだという藤牧は、「曲調が好きなんですけど、歌詞で言うと〈一秒を永遠にしてみよう〉って歌詞。フェンファンが言ってくれたことが詰まっていると思うので、自分的には一番好きです」とお気に入りの歌詞を紹介する。「どんな時に聴いてほしい?」という質問には、「どんな時っていうより、逆にこの曲を聴いた時に写真を撮りたくなってくれるような曲になっていれば嬉しいと思いますね」と木村が答える。

     最後は「BOMBARDA」について。池﨑は「すごい重量感のあるHIPHOPベースで、その上に呪文みたいな言葉を唱えるんですけども、それがまたラップライン、ボーカルラインそれぞれを引き立たせて中毒性のある曲です」と紹介。松田は好きなパートとして「パートっていうか流れで。ブリッジのたくみん(尾崎)のパートからの流れ。ラストサビはキツイけど頑張るかって感じになるし、気合スイッチが入る」と笑顔で語った。最後は池﨑が特に注目してほしい振り付けとして〈Bombarda Bombarda〉、〈We take it and we make it louder〉の振り付けを実演し、盛り上がりを見せた。

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     たっぷり語った後は、ゲームコーナーへ。YUJIから面白くタイトルコールをするように振られた田島の合図で「We Are シンクロポーズゲーム」がスタートする。「We Are シンクロポーズゲーム」とは、INIの心が繋がっているかを確かめるため、お題に合ったポーズが一斉に行なうというもの。まずは2チームに分かれて「ピッチャー」と「力士」というテーマで練習。若干のバラつきは合ったが、YUJIの優しさによってOKをゲットした。本番では「自分の思う『I』」、「BOMBARDAの象徴的な振り」、「後藤のアー写」、「ハートポーズ」というテーマに次々とチャレンジ。最後はYUJIから「MINIの皆さんに向かって全員で息ピッタリの投げキッスで締めてもらいたい」とお願いが。かわいらしく投げキッスを披露すると木村から「(僕たち)1問も正解していません!」と疑問を呈する声が上がった。さらに松田は「いつもの面白い雄大くんが出ていない」と佐野へ投げかける。そこで「めっちゃやってるけど誰にも触れられへん……」という佐野がお題を出すことに。出したのは「We Are Happy」。ふんわりしたテーマゆえに、メンバーからも「ムズ!」と声が出ていたものの、ほとんどのメンバーが両手を上げるポーズをするという息の合い具合を見せた。最後は松田が出題した「『CALL 119』のポーズ」。ヒントを求められると、「まあまあまあ……最後のポーズ」とほぼ答えを言い、やっと全員ポーズが揃って「We Are シンクロポーズゲーム」が終了した。

     ここで会場が暗転すると、「BOMBARDA」へ。円陣からスタートし、くるくるとフォーメーションを変えていくパフォーマンスを追うのに、目が忙しい。また、トラックの低音が強いからか、池﨑が言っていたようにラップもボーカルもよく映えていたのが印象的だった。最後はタイトル曲の「CALL 119」へ。気合の入った表情や笑顔など、今のINIらしさがギュッと詰まったパフォーマンスになっていた。

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     エンディングはリーダーの木村から挨拶。「『Polaroid』と『AMAZE ME』はまたどこかで披露すると思うので、楽しみに待っていてください」と伝え、続いて告知が。スクリーンに『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2 番外編~11人の軌跡、INIの軌跡~』のBlu-ray&DVDが6月13日に発売される旨が映し出された。メンバーたちも告知されることは知らなかったようで、「いつ発売されるのかなと思ったけど、まさかここで発表されるとは」(木村)と驚きを見せていた。最後は一人ずつコメント。「めちゃくちゃ楽しかったですし、こうしてカムバを皆さんと迎えて最高の日でした。またすぐお会いしましょう」(池﨑)、「カムバックできたことはMINIのみんながこうして待ってくれたこともそうだし、いつもサポートしていただいているおかげだと思っています。僕たちもそれ以上の物を返せるように頑張っていきたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします」(木村)、「僕たちもすごく楽しんで、このライブを楽しみにしてました。またツアーとか色々できるように頑張っていきますので、これからも僕たちの応援をよろしくお願いします」(尾崎)、「いつも皆さんの応援と支えのおかげで素敵なステージに立たせていただいているので、成長してもっとかっこいいINIを更新できるように頑張ります」(後藤)、「こうやって素晴らしいステージを用意してくれてありがとうございます。改めて皆さんのおかげで僕たちがあるって実感することができました。いつも支えてくれてありがとうございます。そして、これからもたくさん僕たちと一緒にいてください。大好きです」(松田)、「(デビューから)1年経ってないんですけどイベントもたくさんできて、たくさんやってるけど1年も経ってなくて。まだまだ始まったばっかだなって感じるし、これからも皆さんを大切にするし、頑張っていくのでもっといい景色が見られるように一緒に頑張りましょう」(田島)、「まだ2NDのカムバックショーっていうのが信じられないくらい皆さんからの愛をいただけて、嬉しい気持ちでいっぱいです。皆さんに愛されるアイドル、アーティストとになることを目指していきますのこれからもよろしくおねがいします。」(髙塚)、「こうやって皆さんの前でライブができることが嬉しいし、ダンスができるのが僕は一番楽しいので、ここまでやってきたんだなって嬉しく思います。頻度は少ないかもしれないですけど、頑張りますので引き続きよろしくお願いします」(西)、「いつも言っているんですけど、こうやってMINIの皆さんに直接会えて嬉しいです。会えてないMINIの皆さんもたくさんいるし、まだまだ皆さんに会いたくて仕方ないです。これからも応援よろしくお願いします」(藤牧)、「ライブがあるたびに毎回幸せいっぱいです。僕たちにとっても皆さんにとっても色鮮やかな1ページになりました。頑張って成長した姿を見せますので、次も会いましょう」(許)、「今日初めて来てくださった皆さんもいてとても嬉しかったです。これからも楽しい思い出を作れたらと思います。今日は1日ありがとうございました」(佐野)とMINIへの思いを語っていた。

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     最後は全員で手をつなぎ、「以上、INIでした。ありがとうございました!」とお辞儀。最後の最後まで名残惜しそうに手を振りつつも、イベントに幕を下ろした。(Text ▶︎高橋 梓)