現在ビデオマーケット、Rakuten TVにて配信中の台湾BLドラマ「HIStory5 未来の君と出逢って~Love in the Future」。キャストのショーン・チャン、ワン・チャオウェイ、シュー・タオ、アンソン・チェンのインタビューをお届けいたします。
■国内外でも人気の高い「HIStory」シリーズの最新作ですが、出演が決まった時の感想をお1人ずつ教えてください。
ワン・チャオウェイ(王肇緯/海翼役):人気のBLシリーズだからというより、任されたキャラクターをしっかり演じたいという気持ちでした。個人的にはどうやって表現するかを第一に考えていましたね。
ショーン・チャン(張碩航/戴哲尼役):僕はとても興奮しました。ずっと甘いラブストーリーを演じてみたかったんです。HIStoryシリーズは恋愛の甘い部分を極限に表現していると思うので、僕の願いが一つ叶ったという感じでしたね。いつも僕が感じている愛や喜びを皆に届けたいと思っているので、このドラマ通して僕たちの喜びや愛を視聴者の皆様も同じく感じていただけたら嬉しいです。
アンソン・チェン(陳璽安/梁文森役):私はかなり緊張しました。BLドラマについてあまり詳しくなかったので、出演が決まってから、すぐにいろんなBLドラマを見ましたが、見れば見るほどBLの魅力に気づき、人々に好かれる理由が分かってきました。ただ、それと同時に、その魅力を感じれば感じるほど更に緊張感が増してきて。私がしっかり表現できるかどうか心配でしたし、初めてのBLドラマというのもありましたし、これまでの名作BLドラマのように私がやり遂げられるかどうか心配になっていました。でも一方では、私の演技人生においては一つの挑戦になるし、突破口にもなると思ったので頑張りたいと思うようになりました。
シュー・タオ(徐韜/林懷恩役):リン・ホワイエン(林懷恩)のようなかわいい役を演じられると思いませんでした。実際の僕とは違ってとてもかわいく、感情面においてはいつも受け身な人なんです。なので、この役に決まった時、第一に思ったのは、ドラマの中だけでも追いかけられる人になってみるのも悪くないな、面白そうだなということでした。実生活ではあまり体験できないことがたくさんありそうだったので、期待の気持ちもありました。
■では、ご自身が演じる役柄の紹介と注目ポイントを教えてください。
ワン・チャオウェイ:私はハイ・イー(海翼)という役を演じていますが、彼はとても強がりな人です。ダイ・ジョーニー(戴哲尼)に出会ってからは、少しずつ人を愛する仕方を学び、本当の意味での成長をする人物です。ダイ・ジョーニーや父親のように大事な人の前でもいつも強がってしまうんですが、そういうところが彼の魅力ポイントではないかと思います。そこが、私がこの役に愛着を感じる理由でもあるし、カメラの前で一番表現したかった彼の魅力でもあります。
ショーン・チャン:僕はダイ・ジョーニーの役を演じています。ジョーニーはいつも活力に満ちていて、周りの人々を笑顔にする明るい性格です。彼にももちろん“充電”を必要とする時もありますが、助けを求める人がいればいつでも飛んでいくキャラクターです。明るくてとても前向きなところが彼の魅力ですね。どんなことがあっても、いつも一生懸命に解決策を探そうとします。彼にとっては、この世の中に“不可能”という三文字はない感じですね(笑)。
アンソン・チェン:私が演じるリアン・ウェンセン(梁文森)は海神百貨店の部長として勤めていて、仕事に真面で部下たちからは尊敬される存在です。いつも寡黙で冷静なのですが、リン・ホワイエンが現れてからは、積極的に話しかけたり、今までとは違う一面を見せるようになります。でもそれは、唯一リン・ホワイエンに対してだけなんです。だから彼の魅力はリン・ホワイエンに対する一途な気持ちですかね。ウェンセンの心の中に秘めていた熱い気持ちは、ホワイエンに出会うことによって爆発するのです。
■どうですか? ホワイエンはウェンセンのそんな一途な魅力を感じました?
シュー・タオ:はい。いつも上手に、ものすごく積極的に、僕だけにアプローチしてきますね(笑)。僕が演じるのはそんなウェンセンの相手役のリン・ホワイエンです。彼はとてもかわいくて、優しい子です。孤児院で育って、生活していく中でいろんな困難にぶち当たりますが、いつも逃げずに一生懸命に立ち向かおうとします。自分の置かれている状況にくじけずに、夢に向かって努力を惜しまない人です。そういうところがホワイエンの魅力ではないでしょうか。とても弱弱しく見えますが、実はとても勇敢な心の持ち主ですね。
■ではCP役を演じたお2人に、それぞれの初対面の印象、撮影中に相談し合ったところやこだわったところなどあればお伺いしたいです。
ワン・チャオウェイ:始めて会った時に、ショーンは麦わら帽子をかぶっていて、とてもかわいい感じでした。彼はドラマの中のダイ・ジョーニーと非常に似ていると思います。2人とも漫画から出てきたように明るくて、彼に対する第一印象は“かわいい”でした。
■ショーンさん、逆にワン・チャオウェイさんの第一印象は?
ショーン・チャン:声がとても低いことですかね。思わず真似したくなるような、魅力的な声だと思いました。撮影で、彼と親密なシーンを撮る時、いつもの低音ボイスで耳元にささやかれた瞬間、彼の声が耳を通過して心臓までに響き渡るのを感じました。心臓がドキドキ、ドキドキしてしまったんです。(みんなが笑う)ホントだよ。その時に、彼はハンサムなだけでなく、魔性の声も持っていて、とても魅力的な俳優さんだなと思いました。説明するのが難しいですが…
ワン・チャオウェイ:耳から血が出るほどかな。ハハハ
ショーン・チャン:ハハハ。本当に、“WOW! WOW!”と感嘆が止まらなかったんです。
■お2人は、どんな方法でコミュニケーションを深めていきましたか?
ワン・チャオウェイ:ほぼ、トレーニングしながら、ですね。
ショーン・チャン:チャオウェイはトレーニングばかりしていますよ(笑)。
ワン・チャオウェイ:せっかく会うなら、台本の練習だけではなく、好きな運動もしつつがいいのかなと思い、よく彼をトレーニングに誘いました。そしたら、トレーニングばかりでつまらなかったのか、ある日、彼から“次は射撃をしないか”と言われました。
ショーン・チャン:実はトレーニング以外の事を提案したかったのですが、彼にとっては、“食事、演技、トレーニング、睡眠”、この4つがすべてなんです。例えば、ショッピングをしたり、何か面白い体験をするなどに誘おうとすると、彼はいつも“NO”ですね。
ワン・チャオウェイ:でも、射撃場には行こうとしたじゃん。ただ、あいにくクローズしていたので残念だったけど(笑)。
ショーン・チャン:ここでポイントは、“射撃”も運動の一つですよね(笑)。
■じゃ、基本的にジムでトレーニングしながら台本の練習をしたんですね?
ワン・チャオウェイ&ショーン・チャン:はい、そうですね。ハハハハハ!
ワン・チャオウェイ:他にも、一緒に食事に行ったり…
ショーン・チャン:そうそう。それから?
ワン・チャオウェイ:あとは…あとは、撮影に行ったり?
ワン・チャオウェイ&ショーン・チャン:ハハハハハ!
ワン・チャオウェイ:もちろん主旨はトレーニングですが、その後は食事に行ったり、食事をしながらキャラクターや台本について話し合ったりしましたよ。
ショーン・チャン:僕はまず、彼と過ごす時間を増やす努力をしましたね。例えば、その日の撮影が終わって帰る際に、行く方向が一緒だったら彼の車に乗せてもらったりしました。そうすると移動中に車の中でいろんな話ができるんです。その時に分かった新事実もあります。子供の頃、2人とも同じ地域に住んでいて、同じ中学校を通っていて、実は彼は僕の中学校の先輩だったんです。恐らく当時は行動範囲がかぶっていただろうし、もしかしたら町ですれ違ったこともあるだろうし、今はこうやって同じドラマに出演しているので、本当に人との縁は不思議ですね。
シュー・タオ:ホントかな(笑)。
ショーン・チャン:ホントだよ!(笑)
ワン・チャオウェイ:ホント、ホント。
■運命の糸ですね。
ショーン・チャン:本当にそうですね。そうやって積極的にお互いについて話し合ったおかげで、互いに合わせながら演技だけに没頭することができたかと思います。
ワン・チャオウェイ:確かに親密度は上がりました。
■では、森林CPはいかがでしたか?
アンソン・チェン:第一印象は“静かな人”ですね。
ワン・チャオウェイ&ショーン・チャン:(笑)
シュー・タオ:そう? メイキングを見たら、台本合わせの時に、僕、笑っていたよ(笑)。
アンソン・チェン:それは会ってから少し経った時かな(笑)。始めて会ったのが台本合わせの時で、みんな台本に集中していて、お互いに話しかける余裕がなかったんですが、印象としては、“皆イケメンだな”と思いました。その後もしばらくは、2人だけで話し合う機会が少なかったのですが、ある日偶然に、彼との共通点を見つけました。2人とも“インターネット・ミーム”が好きで、笑点が低かったんです。撮影期間中、私たちは同じ階に住んでいて、私はショーンの隣の部屋だったのですが、ある日ショーンの部屋から“ハハハ!”というものすごい笑い声が聞こえたんです。声ですぐシュー・タオだと分かったので、ノックして入ってみたら、ショーンとタオがミーム映像を観ていたようで、2人は私が静かにしてほしいと文句を言いに来たかと思ったらしくて。
ショーン・チャン:その日は本当に緊張しました(笑)。
アンソン・チェン:私は何を観てそんなに笑ったのか気になっただけで、観せてもらったら、案の定、私も大爆笑して、それからですね。一緒にご飯に行ったり、一杯飲みに行ったり、散歩したりと交流を深めていきました。
シュー・タオ:始めの頃は、こんなに面白い人だとは思ってもみませんでした。第一印象はクールで、冷静で近寄りがたいイメージでしたが、実際は一緒にミーム映像を観ながら大爆笑するほど気さくな人だと分かったんです。
アンソン・チェン:この共通点のおかげで一気に仲良くなり、何の隔たりなくお互いに役に没頭することができましたね。彼が真面目に仕事に取り組む姿に共感をしたり、演技に対する姿勢や態度もかなり私と似ている部分があったので、互いの考えをぶつけ合いながら、もっといい演技、いいキャラクターを作り出すために一緒に頑張れました。
■それぞれが思うドラマ全体の見どころを教えてください。
ショーン・チャン:いろんな感情をとても繊細に描いているドラマです。家族との愛や友達同士の友情など、いろんな要素が入っていて、恋愛だけではなく、かなり立体的にいろんな人物を描いているのが見どころです。
ワン・チャオウェイ:ダイ・ジョーニーはタイムスリップをして違う年代へ。リアン・ウェンセンはリン・ホワイエンの上司で格差恋愛に。というところも見どころですね。
アンソン・チェン:そうですね。もしかすると今は職場での格差恋愛そのものにあまり新鮮味を感じないかもしれませんが、このドラマでは、なぜ相手に惹かれるのかをとても合理的に描いていると思います。目が合った瞬間に恋に落ちるとかではなく、好きになった背景や各自の理由があるんです。
ワン・チャオウェイ:そう。それぞれのキャラクターが、それぞれのストーリーをもっています。
アンソン・チェン:はい、因果関係があるんです。
■では最後に、日本のファンの皆さまに一言お願いします!
ワン・チャオウェイ:俳優のワン・チャオウェイです。いつもご応援いただきありがとうございます。これからもぜひよろしくお願いいたします。
ショーン・チャン:ショーン・チャンです。応援に感謝します。皆さんの幸運をお祈りします。
アンソン・チェン:アンソンです。「HIStory5」が日本でも配信されたことをとても嬉しく思います。ぜひ気に入っていただければと思います。よろしくお願いいたします。
シュー・タオ:シュー・タオです。「HIStory5」をご覧いただきありがとうございます。好きになっていただけると嬉しいです。
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【音楽テーマコラム「あなたにとってのラブソング」】
(4人とも、“私が私が”と手を挙げて話そうとします)
シュー・タオ:宇多田ヒカルさんの「Automatic」です。歌詞が伝えようとしているメッセージ通り、“愛”は抑制の効かない、人間の本能だと思います。誰かを好きになる、愛する気持ちは、自分でコントロールできないからです。そんな歌詞と軽快な旋律が交わると、“そう、恋愛の気持ちってこうだよな”と思い出させてくれます。
アンソン・チェン:久保田利伸さんの「LA・LA・LA LOVE SONG」を思い出しました。タイトル自体がラブソングというのもありますが、ドラマ「ロングバケーション」のくすぐったい恋愛感情をとても適切に表現した曲だったので、いまだにラブソングというとこの歌を思い出します。
ショーン・チャン:一緒に答える?
ショーン・チャン&ワン・チャオウェイ:宇多田ヒカルさんの「First Love」です。
ワン・チャオウェイ:なぜこの歌かと説明するのは難しいですが、直感的にこの歌が頭に浮かびました。 ショーン・チャン:僕も同じ歌を考えました。初恋の感情をそのまま表現している歌なので、自然にこの歌を思い出しますね。
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【DRAMA INFORMATION】
「HIStory5 未来のきみと出逢って~Love in the Future」
ビデオマーケット、Rakuten TVにて配信中
配信ページ
ビデオマーケット https://www.videomarket.jp/title/415038
Rakuten TV https://tv.rakuten.co.jp/content/438218/
原題:HIStory5-遇見未來的你/英題:Love In The Future
監督:陳怡妤(チェン・イーユー)
出演: 張碩航(ショーン・チャン)、王肇緯(ワン・チャオウェイ)、徐韜(シュー・タオ)、陳璽安(アンソン・チェン)
©CHOCO Media Co.,Limited.
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