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    2023年4月25日 福地桃子 ドラマ「それってパクリじゃないですか?」インタビュー

     現在放送中の日テレ系ドラマ「それってパクリじゃないですか?」に、芳根京子さん演じる主人公・亜季の親友のゆみとして出演中の福地桃子さんにお話を伺いました。また5月14日スタートのNHK BSプレミアムドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」では、原作にはないオリジナルキャラクターとして出演します!


    ■現在(取材時)は「それってパクリじゃないですか?」と「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の2本を撮影中なんですね。

    「今は2本を並行して撮影に参加させていただいています。ですが基本的に一つの作品に集中するという気持ちでいるので、そこの切り替えを柔軟にやれるよう心がけています。それぞれのチームが持っている空気感も全然違うので、現場に行くたびに違った魅力を見つけて楽しく取り組んでいます」

    ■それではまず、「それパク」のお話を。福地さんは、カフェ「ふわフラワー」の店員、根岸ゆみを演じています。

    「ハイ。ゆみちゃんですね」

    ■“ゆみ”という名前には縁があるのでは?

    「私もそう思っていました(笑)。NHKの朝ドラ『なつぞら』(2019)に出演した時には“夕見子”という名前だったので、そういう縁ってあるんだなぁと思い出してしまいました。相手のことを想って気にしたり、背中を押すようなキャラクターなところも、今回のゆみと似ているかな?って。もちろんアプローチの仕方は違うんですけど、近いところを感じます」

    ■私も思いました!

    「嬉しいです(笑顔)。朝ドラはたくさんの方が観てくれていたので、もしかしたら“あ、夕見子とゆみだ”って小さな楽しみを見つけてもらえるかな?って。夕見子の時も“ゆみ”って呼ばれていましたからね」

    ■たしかにそうでしたね。今回は、さらに癒されそうなキャラクターじゃないですか?

    「そうですね。ゆみが居る場所はカフェで、芳根京子さん演じる亜季が勤める会社の方とお会いする機会はそんなにないんですけど、社員の方がカフェにやってくることがあるんですよね。なぜか不思議とみんなが集まってくる場所なので、みんなに愛されるカフェになればいいなと思いながら演じています」

    ■会社のほうはちょっとスリリングな展開もありますもんね。

    「それもドラマとしては面白く楽しんでもらえると嬉しいですね(笑)。そんな中でも、みんなで落ち着いてご飯を食べたり何気ない話ができる空気感がカフェにはあるので、くつろいでほしいな~って思っています」

    ■ネコのリリイもいますしね。

    「ハイ。とってもかわいいです! ネコは大好きなのですが飼ったことはないので、ネコとの関わりは未知なんですよ」

    ■一緒に撮影をされていて、いかがですか?

    「どんな動物もそうみたいなんですけど、対等でいることが大事みたいなんです。もちろんケアしてあげたり助けてあげることは大事だけど、あまり気を遣いすぎずに過ごしています。そうすると勝手に居心地のいいところに行くみたいですよ。ゆみが実際に飼っている設定なので、時間をかけてコミュニケーションをとっていけたらいいなぁと。かわいいな~!って思うカットがたくさん入っているんですよ。カフェでの世間話を、人間のように聴き耳をたてて聞いていたりするので、そこも楽しみにしていてほしいですね。私も癒されています」

    ■ゆみを演じるにあたって、こだわっている点などはありますか?

    「ゆみが持っているリズムで、そのシーンが進んでいくことがけっこうあるんです。その場を明るくできるようなパワーには私もとても憧れるので、亜季を励ます気持ちが画面を通しても伝わるといいなと思っていますね」

    ■また、亜季とゆみは高校時代の同級生で同じソフトボール部だったんですよね。しかもゆみはレギュラーで、亜季が補欠だったという。

    「そこが亜季の自信のなさにつながっているんですよね。でも私(ゆみ)は傍で亜季の頑張りを見ているよっていう大事なシーンでもあって。一方、人が気づけないところを率先してやってくれたり、目立たないけどとっても大事な役割を見つけて、影で人のことを支えている亜季がいて。そういう二人の関係って、自分にないものをお互いに持っていて補い合っているのがステキだなと思います。クランクインしたのはソフトボールのシーンじゃなくて、社会人になってからのシーンだったので、そういった二人の関係を想像しながら作っていくという作業になりました。でも日が浅いうちに高校時代のシーンを撮影できたので、そこは役作りをする上での自信につながりました。亜季との演技について監督を通して話をする中で、亜季のこういうところがステキだなとか、想像を膨らませています」

    ■福地さんから見た芳根さんは、どんな印象の方ですか?

    「本当に、その場にいるみんなが笑顔になるような方ですね。いつも一番元気でいてくれるので、まったく現場が暗くなることがないです。今回初めてご一緒しましたが、みんなのことを明るくすることができて元気をくれる人だなって思います」

    ■ところで福地さんご自身、ゆみに似ているな~と思うところはあるんですか?

    「ちょっとお節介なところが似ているかな?(笑) でもアプローチの仕方が違うので、似てると感じる人は少ないと思うんですけど、自分の中では今回ゆみを演じるにあたって演出の方が“近所のおばちゃんが勝手に家に入ってきてあれこれ言って心配してくれてる感じだよね”っていう話をしてて(笑)、すごくお節介なんだけど、すごく一生懸命なんだよねって。ゆみも亜季にとってそんな人なんじゃないかな? いい方向に行くのならば人のために何かすることは私も好きですし、おもてなしすることがやっぱり好きなんですよね。嬉しいことって連鎖していくと思うので、そういうところは共感できています」

    ■ステキです!

    「ゆみを演じていても、お節介だな~って思います(笑)」

    ■そうでしたか(笑)。では、今後の展開はどうなっていくのか…チラッと教えてもらえますか?

    「ゆみも自分が使ったブランドが知的財産トラブルに巻き込まれてしまい、学んでいくのですが、その中でいろんな表情が見れると思います。晴れたり曇ったり。ゆみはとても視聴者の皆さんに近い目線だと思うので、知財について亜季が一生懸命説明してくれるシーンでは、ゆみと一緒になって知らない発見をしてみてほしいです(笑)。いつもはお姉さんみたいな気持ちで亜季を見守っているけど、困っていたら自分のことのように力になってくれるし、こうやって二人は支え合ってきたんだなと感じてもらえると思います。あとは個人的なことなのですが、少し前に『舞妓さんちのまかないさん』というドラマ(2023)でお世話になった常盤貴子さんや、共演経験のある野間口徹さんとご一緒していて、またお会いできたことが嬉しいです。ドラマの中でお会いできる場面があるのかはまだわからないのですが、“お会いすることがあったら嬉しいなぁ”と思ってます」

    ■実現するといいですね! そして5月14日スタート予定のNHKプレミアムドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』では、主人公の岸本七実のクラスメイト、天ヶ瀬環を演じます。

    「はい。大九監督をはじめ、表現力豊かなスタッフさんや役者さんがたくさんいらっしゃる現場なのでエネルギーを感じます。私が演じている環は原作にはないオリジナル・キャラクターなので、脚本の中の二人のやり取りから想像をしたり、周りの皆さんの環像を聞いてみたり、現場での監督からの演出していただいたことをヒントに一緒に作っている感覚がとてもあります」

    ■環は冷静で俯瞰的で、図星を衝いてくる発言が多い印象です。福地さんご自身はどう感じていますか?

    「クラスの中ではなかなか馴染めず、3軍と言われている存在…ってキャラクター説明のところに書いてあったと思うのですが、確かに決して協調性のあるタイプではなく、でもそういう子って自分の中だけでの楽しみ方を持っている、すごく豊かな子なんじゃないかなって思うんです。そんなところを面白いと言って仲良くしてくれる七実がいて。第1話で七実の魅力を熱弁するシーンがあるんですけど、それがクランクイン初日の撮影だったんですよ。岸本さんへの愛が止まらない、ちょっとオタクっぽい部分も感じています。こだわりとか好きなものに対して真っ直ぐでいられるところがかわいらしいところだなと思う部分です」

    ■七実と環は親友同士ですよね。七実役の河合優実さんとの共演はいかがですか?

    「所々で優実ちゃんが“マルチかわいい”って言ってくれたりするんですね。そのたびに少しずつ自信になるというか。“あぁ、これでいいんだな”っていう。一番近くにいる人にそう思ってもらうことが大切だなと思ったのでその感覚をとても大事に頼りにさせてもらっていました。役についても“今の好きだなぁ”と話をしたりとか、一つひとつの場面を楽しく撮影できています。七実と環が二人で話してると、笑わせようとしているわけではないのに面白いみたいな独特な空気があって、それを監督がモニターのところで笑ってくれるんです」

    ■放送がさらに楽しみになってきました。大九監督が、「どの家族もちゃんと面倒で、ちゃんと特別」というコメントをされていましたが、福地さんは“わかるな~”思うところ、ありますか?

    「ありますね(笑)。面倒だなと思う瞬間って(家族と)離れたいと思うことがあると思います。でもやっぱり、離れていても心の中で想っていたりとか切り離すことができない、それって家族以外にない感覚だと思うんですよ。私も兄弟の存在は本当に心強いし、誰かがどこかで頑張っていたら、それだけで力になるし。誰かが落ち込んでいる時もやっぱり気になるし。けれど誰かが元気だったら、みんなで励ますことができるし、直接言葉を言わなくてもいるだけでエネルギーが湧いてくるっていうこともあるので、大九監督の言葉はとても共感できますね。今回お話に参加してみて、自分にとっての当たり前とは違うなと感じたことが沢山ありました。想像できないくらい大変なことも毎日の生活できっとあるのだと思うのですが、七実は決して自分のことをかわいそうと思っていなくて、それが当たり前のこととしていつもの生活がある、そういうところに心が温まるし、見えないはずの愛の形を見せてもらった気持ちになれるドラマだと思います」

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    共通テーマ音楽コラム「あなたにとっての旅ソング

    松任谷由実「ビュッフェにて」


    旅というキーワードから思い浮んだ好きなアルバムのなかから選びました。電車や車に乗って遠出することが好きなのですが、いつもと違う空気や景色に出逢うと自然と心と言葉も豊かになるような気がします。曲を聴いていて、前に友人と辺鄙な場所にあった喫茶店に行った時に二人でここでアルバイトしたいねと話をしたことがあったなと、友人とお出かけした日を思い出します。


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    【プロフィール】

    福地桃子(ふくちももこ)
    1997年10月26日生まれ。東京都出身。出演作は、連続テレビ小説「なつぞら」、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、ドラマ「消しゴムをくれた女子を好きになった。」、映画『あの娘は知らない』、「サバカンSABAKAN」、Netflix「舞妓さんちのまかないさん」など。5月14日より「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(NHK BSプレミアムほかにて毎週日曜22:00〜放送)などが控える。



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    【DRAMA INFORMATION】


    ドラマ「それってパクリじゃないですか?」
    日本テレビ系にて毎週水曜22:00より放送中


    原作:『それってパクリじゃないですか? 〜新米知的財産部員のお仕事〜』奥乃桜子(集英社オレンジ文庫)
    脚本: 丑尾健太郎 佃良太
    出演者:芳根京子 重岡大毅(ジャニーズWEST) 渡辺大知 福地桃子 朝倉あき 豊田裕大 諏訪雅 秋元真夏 高橋努 相島一之 赤井英和 野間口徹 ともさかりえ 田辺誠一 常盤貴子
    製作著作:日本テレビ

    プレミアムドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」
    5月14日(日)スタート <全10話>
    毎週日曜 夜10:00~10:50(BSプレミアム・BS4K)


    原作:岸田奈美
    脚本・演出:大九明子
    脚本:市之瀬浩子 鈴木史子
    出演:河合優実、坂井真紀、吉田葵、福地桃子、奥野瑛太/林遣都、古舘寛治、山田真歩/錦戸亮、美保純ほか

    【クレジット】

    Photo 大川晋児

    Text 三沢千晶
    Hair&Make-up 曵田萌恵
    Styling 後藤加奈枝


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