5月20日〜21日、3年ぶりに代々木公園にてオフラインで開催された歴史ある“THAI FESTIVAL 2023”。今年はタイドラマで活躍する人気の俳優たちも多く参加。そのため、整理券はプラチナチケットとなり、当日券を入手する人たちも長蛇の列となるなど、その人気を物語っていた。awesome!WEBでは、これまでawesome!に出演してくれたSingto、STAMP、Toptapなどを中心にレポート!
初日である5月20日の午前中は雨に見舞われたものの、午後には雨が上がり、ステージには少しの日差しが差す。風が気持ちよく吹いてきた頃に、ステージには銀髪のSingtoが登場。その姿を現わすと同時にものすごい歓声が上がり、盛り上がるお客さんたちを観てとても嬉しそうな表情が印象的だ。そのままゆったりと「ให้รักปรากฏตัว – สิงโต ปราชญา Cover Version Ost.LINE TV Originals เขามาเชงเม้งข้างๆหลุมผมครับ」を歌い始めると、そのしっとりとした優しい歌を歌いながら、来てくれた人たちを温かく見つめ、手を左右に振ると、お客さんも左右に手を振りとてもあたたかな空間に。歌い終わると日本語で「ありがとうございます! みなさんこんにちは! Singtoです!」と話し、さらに大盛り上がり。「みなさんに会いたかった~!」と上達し続ける日本語を披露し、MCのAki Yamaguchiとともにトークセッションへ。2月にも日本に来たことを話し、「ただいま!」と言うと、ファンからは「おかえり~!」の声が。このコール&レスポンスにMCのAkiは「かわいいやりとり! 鳥肌が立った!」と大興奮! するとSingtoからは「僕のファンクラブはみんなかわいいから!」と嬉しい一言。そうしているうちに客席には強い日差しが差し、先ほどまで降っていた雨が信じられないほど。実は雨男だというエピソードに、「雨は朝のうちに全部降らせておきました」とかわいらしいコメントを残した。その後、発売したばかりの新曲「Like Forever」と、「SINGTO X COPTER SBFIVE – ลืมไป I Original by WANYAi 1 ชวนน้องมาร้องเพลง」を披露し、胸に手を当てて嬉しそうにお客さんたちの顔を見た後、ステージを去った。
その後、登場したのはGMMに所属する人気の俳優、PondとPhuwin。彼らはタイBL連載でも紹介したドラマ「Fish Upon The Sky」で主演を務める2人。このドラマではさえないオタクの大学生と、“空にいる魚を掴むような存在”と比喩され、それがタイトルになった素敵な大学生とのラブストーリーを好演。その後再共演した「Never Let Me Go」ではダークなクライムサスペンスBLに出演し、その演技の幅を見せた。そんな彼らも大人気で、登場すると割れんばかりの歓声に包まれ、2人は嬉しそうに目を合わせながら歌い続ける。より遠くのファンの人たちに近くに行きたい気持ちが溢れるように、両サイドへと2人は歩きながら歌い、お互いがすれ違う時は必ずPond がPhuwinの肩を叩いたり、耳元で話したりと、楽しそうにコミュニケーションを取る姿も愛おしい。2人のユニゾンも美しく響き渡り、知っている限りの日本語であろう“かわいいですね”“大好き!”を連発。そのたびに客席は沸き、とても嬉しそうだった。その後日本語にアレンジした歌も披露し、MCでは2人が近すぎてハウリングを起こすハプニングも(笑)。
次に出演したデビューしたばかりのボーイズグループLYKNは、美しいヴォーカルを聴かせたTuiの曲でPhuwinが飛び込みでデュエットをするというサプライズも。ちなみにLYKNは、圧倒的なダンスとヴォーカル、さらにフレッシュな魅力で今後のブレイクを予感させた。
2日目である21日のステージに登場したのは、Toptap。MCを務めたPerthが、彼が登場する前に「かわいくてかっこいい!」と絶賛。その後、笑顔で登場してきた彼は白シャツに白のパンツを身にまとい、清潔感、透明感で溢れている。そのまま遠くまで手を振りながら、優しく柔らかな歌声で歌い、パフォーマンス中も指ハートでファンサービスを忘れず、笑顔を届けた。MCのAkiから日本に来た感想を聞かれると、「日本のみなさんのために歌えるのが本当に嬉しいです」と感動を伝え、日本の何が好きかと聞かれると、大好きなアニメのタイトルを次々とあげ、MCのAkiとPerthと共通の趣味が発覚! 「子供の頃からずっとアニメを観ています」と日本のアニメ愛を語った。2曲目ではミドルテンポのかわいらしいポップソングを歌い、会場中の人たちを魅了。「新曲も作っているので楽しみにしていてください!」と話し、手を振りながらステージを後にした。
この日はタイのミュージックシーンを代表するSTAMPも登場! 転換の準備中に、MCの2人が話している最中にフラッとステージに上がり、楽器の調整をする姿はとってもナチュラル。みんなに気づかれるとSTAMPは「見えないフリ! いない!!」と話し、笑いを誘った。早速始まったステージでは軽快なポップチューン「โอมจงเงย」からスタート。“日本人!”と声をかけると、多くの人の手が上がり、青空にその歓声と歌声が舞い上がる。流暢な日本語で「最後まで楽しんでください!」と叫び、ジャンプを促すとみんなが一緒に飛び上がり、大盛り上がり。MCでは「BLが好きですか―⁉」という、誰もが初めて聞くであろうコールを大声で叫び、大爆笑。その後はドラマ「Love By Chance」の主題歌だった「it Could Be Love」を披露すると、大合唱が始まり、マイクを客席に向けたSTAMPも満面の笑顔で楽しんでいた。すると、「リンダリンダ」をアレンジして歌い始め、さらに沸かせた後、帰ろうとすると、自ら「アンコール! アンコール!」とたきつけ、会場から大きな声で「アンコール!」の声が。これに答えたはいいものの、「何をしようか」と本当に予定外だったよう(笑)。リクエストに応え、「ถ้าเธอ」を披露し、会場を一体にして、パフォーマンスを終えた。
そのほかにも様々なアーティストが出演したタイフェス。来年はどんなアーティストが日本に来て、パフォーマンスしてくれるのか、今から楽しみだ。
(Photo:大川晋児/TEXT:吉田可奈)