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    2024年11月26日 Sakurashimeji ドラマ「カプカプ」インタビュー!!

     ギターデュオSakurashimejiとして音楽活動を行ない、結成10周年を迎える田中雅功と髙田彪我。普段はライヴなど、ミュージシャンとして表舞台に立つことが多い2人が、テレ東で11月27日より放送スタートの「カプカプ」で揃ってドラマ初主演を果たす。卒業旅行に出かけ、その先々でカプセルホテルに泊まる大学生を演じる2人が、初めて尽くしの現場で新鮮だったことについて語ってくれた。

    田中雅功
    髙田彪我

    ■お2人はドラマ初主演ということで、作品の顔であり座長ということになるわけですが、心がけていることはありますか?

    田中「主役をさせていただく上で、少しでも何かが自分の中に残るように、自分の120%を出せるようにという気持ちでやっているんですけど、錚々たる方々とお芝居をやっていくなかで、自分の足りない部分も如実に見えてきます。間だったり、トーンだったり、もっと深いところもあるんですけど。そのなかでも相手の方の全セリフを聞き逃さないように、というのはずっと考えています」

    髙田「みなさん演技が自然なんですよね。最初の段取りの時にセリフじゃない感じでやられるので、思わずこっちが素に戻る瞬間がありました(笑)。みなさん自然体で、セリフを自分のものにしてしまっているし、場の空気を一変させることができるので、その作り方を近い距離で見て、感じさせていただきました」

    田中「本当にすごい方々ばかりで、相手のセリフを聞いてその感情にのせてレスポンスする丁寧さと速さが格段に違うので、それを間近で見れたのも良かったです」

    ■現場で座長風を吹かす機会はありましたか?

    髙田「(即答)なかったです(笑)。今、座長って言われて“は!”ってびっくりしたぐらいで。そうなんだ!って」

    田中「ビクッてしてたよね(笑)。でも座長ですもんね! (取材時)あとちょっと撮影がありますから、少しは頑張ります(笑)。僕ら俳優としての経験がなくて、まだまだ若輩もいいところなのですが、そのなかでも共演者の方や一緒に過ごす時間が多いスタッフさんにすごく助けていただいていて。まず現場の空気が本当に良いんです。みなさんすごく温かく接してくれるのでありがたいです」


    プロデューサー「真矢ミキさんが、2人の演技が自然だったからすごいやりやすかったっておっしゃっていましたよね」

    2人「いやいやいやいやいや(大照)」

    髙田「それだけは言わないでおこうと(笑)」

    田中「真矢さんは本当に優しくて、カメラが回ってない時もしゃべりかけてくださいました。彪我が“素に戻っちゃう”って言ってましたけど、真矢さんが相手だと特にそうで、お芝居中も普段の真矢さん通り自然体なんですよ。でもキリッとなる瞬間もあって、それがすごく勉強になりました」

    ■ところで、普段は音楽活動をされているお2人ですが、お芝居をすることによってお互いへの新鮮な驚きはありますか?

    田中「面白かったのが、彪我が出るドラマを画面越しに観ることはあっても、実際にカメラの前に立って芝居をする彪我を見たことはあまりなかったので、“あ、そんな感じか”って思いました。意外と堂々としてらっしゃるなと(笑)。スタッフの方々が“初めてなのに堂々としてるよね”ってよく言ってくださるんですけど、僕的には彪我が堂々としているので、負けたくないじゃないですか(笑)」

    髙田「ふふふ」

    田中「だから僕もオドオドしてらんないと思って、負けじと張り合ってるんです!」

    ■堂々としてるというのは、普段の彪我くんとは違う感じ?

    田中「違うというか、彪我はドラマの撮影の時にきっと萎縮してるだろうなって想像しながら彪我の出るドラマを観ていたので、いつもと変わらないんだ!という意外性のほうでしたね」

    髙田「僕は特に芝居する雅功への驚きはなかったです。脚本をあてがきしていただいたので、海斗を演じていても、しゃべる間とかは普段の雅功とほぼ同じだし、そこにいつもより元気さが加わったぐらいで、その元気さももとからあるものがより引き出される感じなので、普段とあまり変わらないというか。でもそのおかげで僕が自然体でいられたんだと思います」

    ■俳優として1人で行く現場よりも、雅功くんが隣にいることでやりやすかった?

    髙田「他の役者さんとお芝居をすると、その人の纏うオーラに圧倒されがちなので、いつも過ごしている相手がいるっていうだけで違います」

    ■気になるのが、音楽をやっている時は2人だけに通じる阿吽の呼吸ってあると思うのですが、それは芝居でもあるのかなと。

    田中「あるけど、全然違うものです。ステージ上の僕らの阿吽の呼吸って、どっちかというとお客さんに伝わらないものが多いんです。例えば“このフレーズをあと4小節伸ばして演奏したい”って舞台上でアイコンタクトで伝えたとして、お客さんは多分気づかないと思うし、それがライヴでは都合が良かったりするんです。でも今回のドラマに関して言うと、阿吽の呼吸があることを観ている方に伝えないといけないシーンが多いんです。というのも、海斗と亮2人にしかわからないことがあるんだろうなというのを観る側に伝えられたほうが、より一層、彼らの空気感や関係性が出来上がっていくので。だから阿吽の呼吸とは言いつつ、悟られない呼吸と、悟られる呼吸という違いがあるなと。それで言うと、やっぱりいつも2人でやっているので悟られない呼吸になりがちで、彪我は今こういう芝居をしているなって僕にはわかるんですけど、観る側には伝わりづらくなることもあるのかなと。だから普段の俺だったらこのタイム感で返すけど、それだと伝わりづらいからこうしよう、とかはあります」

    髙田「へぇー! 僕は雅功にすごい任せちゃってるかもしれない」

    田中「だから(時間が)たっぷりにはなります。いつもだったら彪我はこう言うよなってすぐわかるからノータイムで言葉を返すんですけど、お芝居となるとひとつひとつの動作に意味があるというのを伝えないといけないから、彪我もいつもの僕らのタイム感よりはたっぷりでセリフを言うし。でもどうしても普段の感じが出ちゃって、ノータイムで返しちゃう時もあるので、そこは彪我とやる難しさかもしれません」

    ■主題歌もお2人が担当するそうですが、ドラマのための描き下ろしですか?

    髙田「台本をいただいた上で作った曲です。でもテーマはカプセルホテルというより、2人の卒業旅行にフォーカスを当てて作りました。歌詞の細かいところで、“もしかしたらここって、この時の海斗くんの心情じゃない?”みたいなドラマと連動するくだりも自分的には入れたつもりでいるので、ドラマを観ながら見つけていただけたら面白いと思います」

    ■作詞はどなたが?

    髙田「詞は2人で考えて、曲は僕が持ってきました」

    田中「詞のベースも今回、彪我が作って、そこから2人でブラッシュアップしていきました。ドラマはカプセルホテルを辿っていくというテーマではあるんですけど、海斗と亮のロードムービーなので、2人の気持ちがどう移り変わっていくのか、そのグラデーションを見ていく過程のお手伝いが曲でもできたらいいなと思っています」

    ■では最後に、2024年の振り返りと2025年の抱負をお願いします。

    田中「去年も言っていたんですけど、今年はSakurashimeji10周年ということもあって、可能性を広げられた年だったなと思います。改名(ひらがな表記を英語に変更)もあったり、曲もライヴもやりたかったことはほとんどできて。それを踏まえて来年やりたいこともいっぱい出てきたし、年末にドラマという新しいことにも挑戦させていただいたので、今後も表現がどんどん変わるのかなと。僕らはまだまだいろんなことができそうだなと思える年でした。来年も同じことを言っていたいですし、今年ぐらい、やりたいことがどんどん増えていく年にできればいいなと思います」

    髙田「10周年を迎えた年でこんなことを言うのは恥ずかしいんですけど(苦笑)、ギターを知った年でした。今まで、アコギがメインだったのですが、エレキを持つようになりまして。そこでアコギとエレキの違いというか、ギターってこんなに奥が深いんだということを改めて知りました。それまで知らなすぎたというか、アコギしかない世界だったので、そこで得たものがまたひとつずつ音楽制作に還元されていくし、やりたいことがどんどん増えていく、そんな1年でした。来年も引き続き、ギターの奥深さに触れていきたいです」

    【共通テーマ音楽コラム「あなたにとってのラブソング」】

    クリープハイプ「社会の窓」
    この業界に入るきっかけになった、僕にとってのラブソングです。小学5年生の時にラジオから流れてきて衝撃を受けたんですけど、それまで全然音楽に興味はなかったんです。でもビビッときたものがあったんでしょうね。小学1年生の時にサンタさんからもらったギターは三日坊主だったんですけど、曲を聴いた瞬間に音楽やりたい!って思って、その日の夜に久々にギターを引っ張り出して練習していました。(田中)

    どぶろっく「もしかしてだけど」
    結構ガチで、僕を音楽業界に引っ張り出してくれた曲です。小学6年生の時に、テレビでどぶろっくさんを観たら、アコギを弾いて2人で力強くこの曲を歌っていて。そのパフォーマンスを観て、ギターを始めようと思いました。だからこの曲は僕にとっての音楽に対するラブだし、音楽業界に対するラブなんです。一度お会いしてどぶろっくさんにこの気持ちを伝えたいです。もしも叶うなら、一緒に歌いたいですね。(髙田)

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    【プロフィール】
    Sakurashimeji
    サクラシメジ。2014年結成。スターダストプロモーションに所属する田中雅功と髙田彪我からなるギターデュオ。等身大の楽曲を歌い続け、同世代を中心に共感を呼んでいる。現在、12月14日まで『Sakurashimeji Live House Tour 2024 心音』を開催中。また12月29日には『Sakurashimejiの忘年会ライブ「きのこりあんの集い Vol.9」』を行なうことが決定している。

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    【クレジット】
    Photo 山下深礼(PROGRESS-M)
    Text 花倉有紀子

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    【作品紹介】

    水ドラ 25「カプカプ」

    テレビ東京、テレビ北海道、テレビ愛知、テレビせとうち、TVQ 九州放送にて
    11月27日(水)スタート 毎週水曜深夜1時~1時30分
    各話放送終了後から、動画配信サービス「U-NEXT」「Prime Video」 にて順次見放題配信

    【主演】田中雅功 髙田彪我
    【ゲスト】1話:小手伸也 2話:真矢ミキ 山中聡 3話:近藤芳正 宍戸美和公 4話:山崎樹範 5話:松尾諭 ベンガル
    【ナレーター】田中要次
    【脚本】マンボウやしろ(「お耳に合いましたら。」「量産型リコ」シリーズ) 映月(「たまごっちショートアニメ」「COCHO COCHO」)
    【監督】八重樫風雅(「別に、友達とかじゃない」「ひだまりが聴こえる」)
    【制作】テレビ東京 S・D・P

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