

これまで野球一筋で生きてきた石黒大和は、新卒で大手出版社への入社が決まり、順風満帆な人生を歩むかと思いきや、希望していたスポーツ誌が廃刊に。右も左もわからないまま、ファッション誌の編集部へ配属されることになる。
「人は見た目じゃない」と信じてきた男が、見た目の重要性に気づいていくーー。1月8日スタートのドラマ「人は見た目じゃないと思ってた。」は、ルッキズム社会の裏に潜む迷いや葛藤を、主人公・大和を通して浮き彫りにしていく。主演を務める菅生新樹は、本作をどう受け止め、大和という人物を自身にどう投影したのだろうか。

■主人公・石黒大和としてのオファーを受けた時、「自分にぴったりの役」だと感じたそうですが、その理由は?
「大和は、自分がどう見られているか、どんな見た目や中身を持っているのかを常に考えている人物なのですが、ちょうど僕自身も、これからもっとステップアップしていきたいと思う中で、“自分の強みってなんだろう”“どう見られているんだろう”と考えていた時期でした。だから、その人のビジュアルによって相手への伝わり方が変わるという感覚も含めて、大和の考えていることのほとんどを、最近の自分も考えていて。だからこそ、今の自分にぴったりな役なのかなと思いました」

■相手の求める自分を演じるうちに、大和は本当の自分らしさがわからなくなっていきます。その点に共感する部分はありますか?
「自分らしさって、自分ではわからないですよね。家族といる自分、友達といる自分、今、取材を受けている自分……全部違って当たり前だと思うし、その中のどれが本当の自分なのかなんて、きっと誰にもわからないと思うんです。じゃあ、1人でいる時が一番自分らしいのかと言われたら、ただぼーっとしているだけのつまらない人間だし(笑)。だからこの作品を通して、大和と一緒に“自分らしさ”を考える機会にもなっていて、演じながら成長させてもらっている感覚があります」

■主演として現場に立つ中で、意識の変化はありましたか?
「主演は現場にいる時間も長い分、スタッフさんとの距離も一番近くなると思うんです。だからこそ、僕自身がスタッフさんのことを一番知りたいと思ったし、良いものを作るためにもコミュニケーションやリスペクトが何より大事だと感じました。僕は俳優部として、まずはお芝居で信頼してもらいたいし、その一方で、年下だったり、経験の浅いスタッフさんがいたら、積極的に声を掛けたいとも思っています。現場は大変なことも多いですが、それでも“楽しかったね”と思い出してもらえるような現場にしたいんです。そのために、お芝居以外の部分でもできることを意識してやっています。それは主演としてというより、人として、ですね」
■撮影を重ねる中で、大和への理解度は深まっていきましたか?
「全く同じ経験をしたわけではなくても、“この気持ちわかるな”と思うシーンがすごく多いんです。だから、自分の中にある近い感情をリンクさせながら演じています。ただ、(画面を通した)見え方は本当に難しくて、“こう表現したつもりだったのに、こう見えるんだ”と思うことも多いんです。だから監督には、気になることは全部言ってほしいと伝えています」

■ファッションによって変化していく大和の見せ方については、どのように考えましたか?
「そこがまた難しくて。大和の明るい性格自体は大きく変わらないのですが、見た目が変わることで中身も成長していくので、その過程でおどおどした部分だけを抜いてしまうと、ただおちゃらけた人になってしまいそうで。垢抜けたいけど、性格まで変わってしまうと大和らしさが消えてしまうし、そのバランスがすごく難しかったです。物語が進むにつれて、結局、見た目を変えようとしていたけど、“実はそんなに変わっていないのかもしれない”と大和が気づく瞬間もあるんです。ということは、中身は意外と変わらなくてもいいのかな、とか。そうやって悩んでいる感じがリアルだなと思うんですけど(苦笑)」
■今作は、ファッションが背中を押してくれる物語ですが、ご自身も何かのきっかけで変われたと感じた経験はありますか?
「大学生の頃、初めてやったバイトの1ヵ月分の給料を使って買った、メガネですね。ただの黒縁なんですけど、それを掛けた瞬間に“自分、ちょっとかっこよくなったかも”って思えたんです(笑)。内側の文字が消えかけるぐらいすり減っているんですけど、今でも大事にしています。メガネって、マインドを変えてくれるアクセサリーだなと思います」

■共演者の方々との関係性についても教えてください。
「剛力彩芽さんは、大和の上司であり、メンターでもある(丸田)凛子を演じられていますが、現場でも僕にとってのメンターのような存在です。経験も豊富なのに、すごく優しくて、対等に接してくださるので、お芝居のことだけでなく、人としての悩みも自然と相談しています。人気モデル・七瀬さくら役の谷まりあさんとのシーンは、夢の世界のような展開なので楽しいですし、恋人・井口春奈役の朝日奈まおさんとのシーンは、現実的で葛藤が多い。その大和の振り幅も、この作品ならではだと思います」
■本作を通して、視聴者に一番届けたいことはなんでしょうか?
「誰もが抱えている悩みや葛藤を描いている作品なので、受け取り方は人それぞれだと思いますし、観る人によっては辛いと感じる部分もあるかもしれません。でも、自分に向き合ったり、自分を振り返るきっかけになる作品だと思っています。このドラマを観て、“今日の自分も頑張ったな”とか、“今日の自分、偉かったな”と思えて、明日の自分を今日より少し好きになれる。そんなきっかけになれたら嬉しいです」
■今作を経験したことで、ご自身の将来像に変化はありましたか?
「これまで経験してきた現場で、先輩方が見せてくれた背中があまりにもカッコいいので、役者として以前に、人として説得力のある人間になりたいと思うようになりました。鈴木亮平さんや仲野太賀さんは、存在や佇まいだけで現場を引っ張れるし、“この人に任せたら間違いない”と思える説得力があるんです。そんな先輩方を見てきたからこそ、今はまだ “自分には説得力がないな”とか、“自分ではこの状況を打開できないな”と感じることも多いのですが、いつか自分も、現場の空気を良い意味で変えられる存在になりたいというビジョンが湧いてきました」
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■共通テーマ音楽コラム「MY POWER SONG」■
宮本浩次「I AM HERO」
最近は歌詞をじっくり聴くというよりBGMとして曲を聴くことが多いんですけど、この曲は朝起きて、「今日イヤだなー、だるいなー」って思った時に聴いています。この曲が主題歌になった映画『爆弾』も観て面白かったんですけど、この曲は宮本さんの声から魂を感じて「俺は今日もヒーローになろう、頑張ろう」って思えるので、朝起きて、歯を磨きながら聴いて自分を奮い立たせます。
■プロフィール■
菅生新樹
すごうあらき。1999年8⽉26⽇生まれ。大阪府出身。2022年に「初恋の悪魔」でドラマ初出演。主な出演作は、ドラマ「凋落ゲーム」「なれの果ての僕ら」「下剋上球児」「伝説の頭 翔」「連続テレビ小説 おむすび」「失踪人捜索班 消えた真実」、WOWOW連続ドラマW 池井戸潤スペシャル「かばん屋の相続」など。
■クレジット■
Photo コザイリサ
Text 花倉有紀子
Hair & Make-Up 永瀬多壱
Styling 前田勇弥
メガネ提供 Zoff
■DRAMA INFORMATION■

木ドラ24「人は見た目じゃないと思ってた。」
テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州2026年1月8日より毎週木曜24時30分〜放送
BSテレ東2026年1月11日より毎週日曜24時〜放送
脚本:當銘啓太、川崎僚、清水匡
監督:松本拓、角田恭弥
出演:菅生新樹、剛力彩芽、谷まりあ、時任勇気、今泉佑唯、藤森慎吾、瀬戸朝香
制作:テレビ東京 テレパック
製作著作:「人は見た目じゃないと思ってた。」製作委員会
©「⼈は⾒た⽬じゃないと思ってた。」製作委員会
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