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    2023年2月20日 NOA 1stアルバム『NO.A』インタビュー

     昨年10月期放送のドラマ「君の花になる」で、劇中に登場するボーイズグループ“8LOOM”のメンバーとして活動したNOAが、1stアルバム『NO.A(ナンバーエー)』を2月22日にリリースする。発売中のawesome! Plus Vol.16では、制作過程や、8LOOMのメンバーとのエピソードなどを語ってもらったが、ここでは『NO.A』をさらに深掘り。新曲について詳細を明かしてくれた。

    ■「Purple Sky」はファンの方に向けたメッセージソングだと感じたのですが、「君の花になる」で演じていた久留島巧のメンバーカラーが紫(Purple)だったので、8LOOMへの想いも込められているのかなと思いました。ただ制作のきっかけは2022年3月に行なわれたファンミーティングだったんですよね。

    「確かにきっかけはそのファンミーティングではあったんですけど、改めて聴き直してみると、8LOOMに対してもそうですし、友達、恋人、いろんな人に向けての想いとして受け取れるなと自分でも感じました。パープルに関して言うと、もともと僕が紫色を好きなので、これまでも自分のイメージカラーとして使っていたんです。だから、そのファンミーティングの時に作ったバングルライトも紫色で。それをファンの皆さんが持ってる景色を見て“Purple Sky”という言葉が思い浮かびました」

    ■「To Be Honest」は、「君の花になる」を始め、8LOOMの楽曲を制作したUTAさんとの共作となります。どのような経緯で共作することになったのですか。

    「UTAさんとは8LOOMの活動を通して知り合いました。もちろん以前から存在は知っていて、いつか一緒にお仕事ができたらと思っていたら、8LOOMの曲を担当してくださることになって。それで、実際にお会いすると、UTAさんも僕のことを知っていてくださったんです。僕が普段お世話になっていて、今回のアルバムでもご一緒しているSUNNY BOYさんと同じ事務所ということもあり、話を聞いていたみたいで。その時に“いつかNOAくんの曲も作りたいね”とおっしゃっていただけたので、改めて、今回のアルバムを作るに当たって、僕から“一緒に曲を作りたいです”とお願いをしました」

    ■具体的にはどのように作業を進めたのですか。

    「ゼロから一緒に作った感じです。まずはUTAさんがトラックのベースを考えてくださって、そこに僕が“こういう要素を入れたいです”と言って、というやり取りをしました。そこからメロも歌詞も一緒に作って、魔法のように一瞬でできちゃいました(笑)」

    ■“魔法のように一瞬”って、すごいですね(笑)。

    「思っていることが似ていたんです。あんなにすごい方と同じことを考えられていたことが、僕としては嬉しかったです(笑)。UTAさんが僕のこうしたいと言ったことを、さらにプラスして形にしてくださったので、すごく楽しく制作できました」

    ■歌詞の方向性などはどのように考えていったのですか。

    「最初にトラックができて、サビのメロを考えていた時に、自分が何気なく歌っていたメロがすごく馴染みがあるもので。“これって何だろう?”って思ったら、僕が1年前くらいに作っていたものだったんです。まだ世には出していないものだったんですけど、すでにメロと歌詞ができていたので、それをそのまま使って。だから歌詞はもともとあったものからストーリーを広げていきました」

    ■そのように、前に作っておいたフレーズを使うこともよくあるのですか。

    「結構あります。当時は微妙だなと思っていたけど、今ならブラッシュアップしてカッコ良くできるとか」

    ■曲のフレーズや、歌詞に使う言葉などをためているんですか。

    「めっちゃたまっています(笑)。ストックばかりです。僕は性格上、一人で作業をしていると、途中で止めがちなんです。1サビまでとかで終わっているものがたくさんあって、それをプロデューサーさんのところに持って行って、一緒に広げるみたいなことが多いです」

    ■NOAさんはこれまでもいろんな方と共作をされていますが、自分一人で完結させる曲と、共作の時とで、作り方に違いはありますか。

    「共作の時は、まずは自分ができるところのマックスまで作って、それを持っていくことが多いです。そこに何かを付け足してもらえたら、絶対にいいようにしかならないじゃないですか。自分にはできない発想を相手の方がしてくださるので。逆に一人で作る時はパンクしがちです(苦笑)。曲作りに関してはめっちゃ神経質になるので、それまで全く気にならなかったことが、一度気になると永遠に気になってしまうとか。他の人は“大丈夫だよ”って言ってくれても、“いや、絶対におかしい”って。だから、一人でやるとめちゃくちゃ早い時もあれば、すごく時間がかかってしまうこともあります。どなたかとご一緒する時は、テンポ感が出てスムーズに行くことが多いんですけど」

    ■お話を聞いていると、相手の方のテンポに合わせられるとか、グループ活動の時は周りに合わせられるとか(awesome! Plus Vol.16参照)、きっとNOAさんは周りに合わせるのがうまいんですね。

    「そうなんですかね(笑)。それか、僕の周りにいてくださる方がただただ優しいか。どちらかと言うと、そっちの可能性が高い気がします。今回の制作を振り返っても、UTAさんも、SUNNYさんも、僕が作ったものをなるべく生かそうとしてくださいましたし、周りの方に恵まれているんだと思います」

    ■今、お名前が挙がったSUNNY BOYさんとは、今回「Purple Sky」「Runaway Love」「Step Back」「Ticket」の4曲を共作されていますが、それぞれタイプが違う楽曲ですよね。

    「確かにそうですね。SUNNYさんは、それこそ8LOOMの“HIKARI”も作ってくださっているんですけど、めちゃくちゃ面白くて、いい意味で自由で素敵な方です。自由というのは、いろんな対応をしてくださいますし、いろんなアイディアを出してくださいますし、限りがないのでたくさんのアドバイスもしてくださいます。普通だったらやらないよねってことも、“いいじゃん、やってみようよ”って背中を押してくださるし、いつも必ず新しい挑戦をさせてくださるので、一緒に制作をしていて楽しいです」

    ■やり取りはどのように?

    「“Purple Sky”は、基本的に僕が全部作っていて、そこに足してもらったような感じでした。“Step Back”はトラックから一緒に作りました。あとは最初にビートだけあって、そこに足していくとか、曲によって違いますね」

    ■個人的に“Step Back”がカッコいいなと。

    「僕達も作りながらテンションが上がって叫んだりしていました(笑)。“やばいね、これ”とか言いながら作っていきました。そのテンションが聴いてくださる方にも伝わったらいいなって思っています。この曲はライヴでやるのが楽しみです」

    ■ダンスもカッコ良くなりそうですね。

    「そうなんです。だからパフォーマンスを見せられるライヴが楽しみです」

    ■それに対して「Ticket」は、少しJ-POPっぽいと言うか。Aメロ、Bメロ、サビみたいな展開で、歌詞にも日本語が多く使われていますね。

    「そこは少し意識して作りました。歌詞も最初は英語の分量が多かったんですけど、メッセージを届けたいという想いが大きかったので、できるだけ日本語に寄り添って書こうと思って、書き直すこともありました」

    ■8LOOMの楽曲は主に日本語で書かれていて、その影響もこの楽曲にはあったのかな?と。

    「それはありますね。ライヴでパフォーマンスした時、英語詞だったとしてもファンの皆さんは一緒に歌ってくださるんですけど、やはり日本でライヴをするならば、日本語のほうが歌いやすいと思うんです。8LOOMのライヴを通して、みんなで一緒に歌って踊ることを経験できたので、それが影響しているところもあると思います」

    ■狙っているというよりは、影響を受けて自然とそうなったという感覚ですか。

    「そうですね。自然と出てきています。本当に8LOOMを通して得たものは多いです」

    ■今回、日本語の割合が多い曲が増えたのは、新鮮だなと感じました。

    「そこもそうですし、今回のアルバムは全曲を通して新鮮味ばかりだと思います。“Step Back”のセクシーが強めの感じとかもあるし、僕がパフォーマンスをするのを思い浮かべたりしながら楽しんでほしいです」

    ■「Fireworks」は、NOAさんが初めて世の中に発表した自作曲ということで。

    「2019年に出して、2020年にはコロナ禍に入ってしまったので、皆さんの想い出の写真を集めたリリックビデオも制作しました。ただそれは1分半くらいの短いものだったので、フルサイズを披露したのはライヴだけで、今回、初めて聴く方も多いかと思います。レコーディング自体は最近したので、当時とは自分の声の質が違うなと感じました」

    ■当時の自分を思い返して感じたことありましたか。

    「まだあの頃はデビューもしていなくて、とにかく“自分はこういう人間です”というのを届けたい想いが強くて。そこは今の感覚と同じようなものがあるなと思いました。自分の中で自由に作って、自由に想像していたという意味では自信もありましたね。その後、デビューをして、いろんな現実と向き合っていくわけなんですけど(苦笑)」

    ■デビューがゴールではないですからね。

    「そうなんです。なので一旦、気持ちが少し落ちてしまっていたんですけど、昨年の活動を経て、またあの頃の感情が戻ってきたような感覚なんです。何より、今年は今までと違ってファンの方と実際に会える場がたくさん設けられると思うので、そう思うと当時のようにテンションが上がっていきます」

    ■「Bad At Love」はとても爽やかな曲で、朝に聴いたらピッタリだなと思いました。

    「実は、アルバム全体を通して、朝から始まって夜になるようなイメージで、トラックリストを作っているんです。この曲は朝に聴きたいと思っていただけたらと考えて作りました」

    ■狙い通りですね。

    「実際に曲も朝に作ったんです。よく聴いてもらえると鳥の鳴き声みたいなのが聴こえると思うんですけど、それは僕が朝、ベランダに出て、そこで聴こえた鳥の声を録音したものです。歌詞も朝起きて、こんなことってあるよなってことを書きました。誰かを好きになった時って、その人からの連絡が来ないかと携帯を気にしちゃうけど、友達からとか、ニュースの通知とかしか来なくて落ち込んでしまうとか。そういう誰にでも共感してもらえるようなところを書きました」

    ■<けど do you think bout me like I do?>とか、日本語と英語のミックスの仕方が、両方の言語を使える人の使い方だなって思いました。

    「普段、歌詞を書く時は、メロディとかはあまり考えずに、まずは思いつくままに言葉を書いていくんです。だからハメてみると語呂が合わないこともあって。その時は英語からに日本語に変えたり、その逆をしたり、ハマりがいいほうにすることはあります。ここもそういうことなので、いつもこうやってミックスして話しているわけじゃないですよ(笑)」

    ■歌詞を書く時、日本語、英語はどう使い分けているのですか。

    「その時の感情に合った言葉で書いているので、特に使い方を決めていないです。“ここは日本語にしよう”とかって考えると、逆に表現を狭めてしまうことになると思うので。あとから少し調整することはありますけど、その時に自分から出てきた言葉を使っています」


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    ▶︎誌面詳細



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    【プロフィール】
    NOA(ノア)
    2000年3月13日生まれ。東京都出身。作曲、作詞、ダンスの振付まで手掛ける、トリリンガル(日本語・英語・韓国語)ソロアーティスト。2022年には、ドラマ「君の花になる」で俳優デビュー。劇中のボーイズグループ“8LOOM”のメンバーとしても活動した。5月6日には、1stライヴをEX THEATER ROPPONGIにて開催することが決定している。

    公式HP

    https://noamusic.jp/

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    【クレジット】

    Photo コザイリサ
    Text 瀧本幸恵
    Hair&Make-up Shinya Fukami

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    【MUSIC INFORMATION】

    [初回限定盤A]
    [初回限定盤B]
    [通常盤]


    『NO.A』
    2023.2.22 Release


    [初回限定盤A]¥4,400(tax in)
    [初回限定盤B] ¥4,400(tax in)
    [通常盤・初回プレス] ¥2,200(tax in)


    CD
    01.LIGHTS UP
    02.Bad At Love
    03.To Be Honest
    04.Paradise
    05.Highway
    06.Runaway Love
    07.Just Feel It feat. Ayumu Imazu
    08.TAXI feat. tofubeats
    09.It Ain’t Over
    10.Step Back
    11.Lonely Hearts
    12.Ticket
    13.Purple Sky
    14.Fireworks

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    <NOA 1st LIVE “NO.A” TOUR IN TOKYO>

    2023年5月6日(土)東京・EX THEATER ROPPONGI
    OPEN 18:00 / START 19:00(予定)