5月12、13、14日の3日間にわたり、幕張メッセ国際展示場にて、世界最大級のK-カルチャーフェスティバル『KCON 2023 JAPAN』が開催された。ここでは、本誌に登場したJO1やその弟分であるDXTEEN、登場した13日の様子をレポートする。(2日目は、出演順にATBO、DXTEEN、XG、LE SSERAFIM、AB6IX、VIVIZ、JO1、ATEEZ(OPも担当)が登場)
デビュー後、KCONの常連となったJO1は2日目の13日にステージに出演。メンバーが登場すると叫び声に似た歓声が上がり、その人気度がうかがえる。最新シングル『TROPICAL NIGHT』のリード曲『Tiger』を韓国語で披露。圧倒的なパフォーマンスで一気に会場の温度を上げた後、リーダーの與那城奨が韓国語で合図をし、挨拶をすると、河野純喜も1年間レギュラーを務めた『ハングルッ!ナビ』で鍛えた韓国語で挨拶。途中で詰まりそうになるも、與那城が背中をさすり、無事に言い遂げるととっても嬉しそうに笑顔になり、会場からも拍手が響いた。川尻蓮が「一番カッコいい“Tiger”は誰ですか⁉」と聞き、いいと思ったメンバーの名前を呼ぶように促し、“タイガーポーズ”をすると、会場中から名前を呼ぶ声が響き渡る。その声を浴びながら嬉しそうに笑うメンバーたちが印象的だ。佐藤景瑚は、川尻に「誰(の声援)が一番多かった?」と聞かれると「僕です!」と即答する場面も(笑)。その後、トロッコに乗りハッピーなオーラに包まれた『We Good』を歌いながら、お客さんたちの近くへ。それぞれが嬉しそうに手を振り、ファンサービスをしながら回った後、公の場での初披露となる『Comma,』を披露。クールかつパワフルなステージを見せ、木全翔也がセンターとなる圧倒的なラストでより強烈な印象を残した。
さらに彼らはスペシャルステージにてBTSの『Boy With Luv』をカバー。イントロが流れた瞬間、大きな歓声に包まれた。多くの人から愛され、今、活動休止中で見ることのできないBTSの名曲をカバーすることは相当の覚悟がいることだが、爽やかかつテクニカルなパフォーマンスで会場にいるお客さんを魅了していた。
この日は弟分であるDXTEENも登場。デビューしたばかりの彼らはとびきりフレッシュな空気をまとい、デビュー曲である『Brand New Day』を披露。息の合ったパフォーマンスを笑顔全開で披露すると、会場からは「かわいい~!」の声が溢れていく。MCでは谷口太一が「僕たちの良さがぎゅぎゅぎゅと詰まった曲なのでチェックしてたくさん聞いてください!」とアピールし、大久保波留が、「まるで夢のようなワンシーンで感動しています! 今後忘れられないステージになると思います」とあふれる気持ちを話し、続く『Come Over』では、大きなステージにもろともせず、堂々とした姿を見せていく。キュートさとパワフルさが相まったパフォーマンスを見せた。
彼らもスペシャルステージにて、NCT DREAMの『Candy』を披露。本家のキュートさをそのまま映したかのようなかわいらしいステージはK-POPファンのお客さんたちを魅了。なかでも田中笑太郎はロールモデルにNCT DREAMのヘチャンを公言しているだけあり、素晴らしい歌声とパフォーマンスとを見せ、注目を浴びていた。
この日はLE SSERAFIMも登場。世界的に大ヒットしている、中毒性のある『UNFORGIVEN』では吹き上げる炎をバックに圧倒的なパフォーマンスを見せた後、MCではとってもキュートなメンバー同士のやりとりを見せ、そのギャップにより心を奪われた。ドリームステージでは、オーディションで選ばれたファンとともにステージに登場。曲が終わるとメンバーと一緒に写真を撮る、まさに夢溢れるステージを経験していた。
さらに、日本での初パフォーマンスとなった日本出身のガールズグループXGも登場。『SHOOTING STAR』では、ゴールドのパンツと印象的なメイクで揃えたビジュアルはすでに強い印象を与え、XGならではの世界観で会場中を巻き込んでいく。「何にも左右されずに夢に向かって走っていこう」という意味を持つ『LEFT RIGHT』では彼女たちのポジティブなパワーが蔓延し、今後XGがさらにレベルアップすることを予感せずにはいられないパフォーマンスを見せた。
大トリには、トップバッターとしても1曲披露した、ATEEZが登場。登場時から、その存在感は別格。『HALAZIA』でスタートするやいなやその独特な世界観で会場をドラマチックな雰囲気で包み込み、空気をガラッと換えていく。トロッコに乗り『Still Here』を歌いながら、サインボールやTシャツを投げ込み、盛り上げると、ラストは刀を使ったダンスで魅せるまるで映画を見ているかのような展開に心を奪われる『Wonderland』をものすごい迫力で披露し、会場に興奮の渦を巻き起こした。
最後には、出演者が全員ステージに再度出てきて、様々なアーティスト同士がコミュニケーションする姿も。嬉しそうにアーティストたちに手を振るお客さんたちに答えるように、何度も手を振り、別れを惜しむ姿が印象的だった。
様々なファンダムが一同に会するビックイベント、KCON。それぞれのファンが、新たなアーティストのパフォーマンスに触れることができるのもこのイベントのいいところ。次にまた日本で開催されることを心待ちにすることにしよう。(文■吉田可奈)