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    2024年9月24日 原因は自分にある。短期連載 Vol.01 吉澤要人ソロインタビュー 前編  

     今年デビュー5周年を迎え、7月7日LINE CUBE SHIBUYAでの記念ライヴも大成功に収めた7人組ダンスボーカルグループ「原因は自分にある。」。
     今後、11月17日に約1年ぶり2度目のぴあアリーナMMでの単独公演を控える彼らの、メンバーそれぞれの魅力を深堀りするべく、ソロインタビューによる短期連載がスタート!
      第1弾は、げんじぶのリーダーである吉澤要人さんです。 本日は前編をお届けいたします!

    ■吉澤さんはどんな子供だったんですか?

    「めっちゃ打たれ弱い子でした。子供の頃はサッカーをやっていたんですけど、相手の子の顔面にボールを当ててしまったらなぜか自分が泣き出すっていう。何かをする度にすぐ泣いていました。メンタルが弱かったなって自分でも思います」

    ■人を傷つけてしまったことで自分も傷つくタイプですね。サッカーは続いたんですか?

    「そんな感じだったのですぐに辞めてしまいました(笑)。でもちょうどいいタイミングでバレエを始めたんですよ。好奇心が旺盛なのはちっちゃい頃から変わらなくて、興味を持ったことはとことん貫くタイプです。僕、釣りも好きなんですけど釣れた魚をひたすら調べたりとかしていました。ただ、サッカーは年少の頃に父親に勧められて、いいよと言った記憶もないし断った記憶もなく…。その他のことはだいたい自分の意志で始めています」


    ■吉澤さんがミュージカルに興味を持ったのは、小4の時に観たミュージカル『ライオンキング』がキッカケだったというお話は有名ですが、その時のお気持ちを覚えていますか?

    「それまで映画やドラマなどのエンタメ作品に魅了されたことがなかったのですが、そんな時に『ライオンキング』を観て、初めて衝撃を受けまして。その世界に没入してウルっときたのを覚えています。カッコ良くて感動しました。それまでも父に“ダンスやってみたら”って勧められてたんですけど、恥ずかしくて断っていました。でも歌って踊る人ってカッコいいなってそこで初めて感じて一目惚れして、帰り道には“ミュージカルやってみたい”って自分から言ってました。そしたら親も一緒になって何が必要なのか調べてくれて、そこでバレエと出会ったんですよ」

    ■ダンスは恥ずかしいと思っていた少年の心を動かした『ライオンキング』ってすごい。

    「でも最初はやっぱり恥ずかしかったです。基本、バレエをやっているのは女性のほうが多い世界なので。初めて行ったレッスンでは女性20人と、男は僕1人だったので、帰りたかったです(笑)。身体も全然硬かったですし、踊れないこととの戦いというよりも、その場の雰囲気に馴染むことへの戦いでした。それでもやりたいという気持ちのほうが強かったから続いたのかな?って思います。やらせてくれた親には本当に感謝しています」

    ■現在の事務所にスカウトされたのもバレエのレッスン帰りなんですよね?

    「そうなんです。中1だったかな? バレエスタジオの帰りに、たまたま声をかけていただいたのがキッカケです。もしもバレエをやっていなかったらスカウトの方とも出会っていなかったかも…と考えると怖いです(笑)」

    ■バレエをやっていると体幹ができてきますよね?

    「体幹はつきます。でも、サッカーをやっている時から父には体幹を鍛えるようアドバイスをもらっていました。そういう教育だったので元から鍛えてはいたんですよ。それがバレエの回転技にも生きて、バレエの先生に“体幹あるね”と言われたので、体幹は武器です」

    ■ということはサッカーもやって良かったということですね?

    「はい。結局、全部通ってきて良かったなと思います」

    ■吉澤さんはバレエやジャズダンスなどをやってきていますが、歌のほうはいかがですか?

    「歌よりはダンスのほうが好きでした。ミュージカル俳優…というかシンバを目指していたんですけど、声変わりをしてとてつもなく声が低くなり、テノールかバスだったら自分はバスになっちゃったんだなってショックでした。声変わりする前はテノールになるんじゃない?と言われていて、ウキウキしながら待ってたらこんな声になりました。でもそれをプラスに捉えて、今は歌も芝居もこの声を生かしています」

    ■本当に素敵な声ですよね。

    「ありがとうございます(笑顔)」

    ■ところで、スカウトを受けようと思ったのはなぜなんですか?

    「僕は断ろうと思ってたんですよ、ミュージカルをやりたかったので。当時の僕のイメージでは、芸能事務所って映像系のイメージだったんですよね。でもバレエの先生に相談したら“やってみなよ”と言ってもらえて、両親にも“やってみるだけやってみればいいんじゃない?”と言われたんですよ。スカウトされたからって必ず受かるものではなかったので、せっかくいただいたチャンスだし受けるだけ受けてみようと思って行ったら、帰り道、落ち込んでました」

    ■一体、何が…?

    「自分のことを何も喋れなかったし、こんなに緊張するんだ……って。それから1週間が経ち、吹っ切れた頃に合格の連絡が来て、ええっ??って感じでした(笑)」

    ■そういう経緯だったんですね。子供時代は打たれ弱かった吉澤さんですが、だんだん強くなっていったのではないですか?

    「この世界に入ってから強くなりました。落ち込んでいるヒマがないというか。いい意味で聞き流すのが上手になったと思います。前は全部受け止めちゃって、考えすぎて全部傷ついていたんですけど、気にすることが減りました」

    ■今の吉澤さんが子供の頃のご自身に会ったら、なんて声をかけるんでしょうね…?

    「そうだなぁ…。そんなに落ち込まなくてもいいんじゃない? 大丈夫だよって言うかな(笑)」


    ■メンタル面だけでなく変わったなと思うところはありますか?

    「やっぱり、げんじぶで活動することが増えたことで、人といる時間が好きになった気がします。昔から1人の時間が大好きで、集団行動も嫌いではなかったんですけど、1人か集団の2択を迫られたら、1人のほうが良かったんですよ。でも最近は集団を選べる自分になったかな?という気がしています。人と一緒に同じものを作るっていうのがすごく楽しいし、ただ作るだけじゃなくてそこで思い出もできるしストーリーもできるし、学べることがあるし、刺激を受け合えるというのもあって、人と行動するのが好きになりました」

    ■これまでの活動を振り返って、印象的だった思い出はありますか?

    「今思えば、『FAKE MOTION』(2020、2021)というドラマに出演させていただいたことは、すごくいい刺激になったなと思います。芸能界のことを何も分からない僕が、大活躍されている先輩方と一緒にお芝居をするという普通だったら考えられないような経験でしたし、素敵な先輩方の傍で現場での居方とか周りへの気遣いなどを新鮮な状態で知れたので、たくさん学べましたしいいものを自分に取り入れることができたんだと思います」

    ■本当にいい現場だったんですね。

    「本当に僕、何も分からなかったんです。香盤表の見方も分からなくて、最初に現場に行った日に、香盤表にDとNって書いてあって、佐野勇斗くんに“これってなんですか?”って聞いたんですよ。そしたら“DayとNight”って教えてくれて。あーたしかに!って」

    ■(笑)。

    「ちょっとした1つ1つすべてが想い出です」

    ■ではターニングポイントになった作品や、げんじぶの活動などはありますか?

    「自分の中で、げんじぶの活動と俳優の活動両方やることは、どちらにもプラスに生きてくると思うので頑張るという面では変わらないんですけど、完全に自分の感覚的には別物です。げんじぶとしては去年のぴあアリーナMMです。あの景色をもう1度観たいという想いが強いですし、同じ空間でもっと綺麗な景色を観測者と一緒に観たいし観せたいという想いが強くなりました。個人的には一時期、俳優としての自分に悩んでいた時期がありました。どういう姿になるべきなのか?って。そういう時に、1回初心に返ろうと思って『ライオンキング』を1人で観に行ったんですよ。その瞬間、またスイッチが入りました。最初はミュージカルをやりたいという気持ちだったけど、結局ミュージカルでも映画でもドラマでも、エンターテインメントは繋がっているということを学べたので、フィールドは違えど、人に夢を与える、人の心を動かす仕事をやっていることに自信を持てたというか。自分が悩んで演じたものほど、きっと人に届くんだろうなということに気づけました。それが去年とか一昨年とか結構最近のですが、そこでスイッチが入って切り替えができて、そこからまた新鮮な気持ちで臨めています」

    ■げんじぶでリーダーになったことで、ご自身の中で意識の変化などはありましたか?

    「ぶっちゃけていうと最初は負担に感じていたんですよ。いまだにリーダーをやれるとは思うんですけど向いているとは思ってないんですよ。なので最初はリーダーというものに追いつくのが必死でした。周りの人も“気負わなくていいよ”って言ってくれたし僕もそれでいこうと思ったんですけど、リーダーとして今こうするべきだ、ああするべきだって考えちゃうし、自分はリーダーできてるのかな?という不安があったんです。でもこの1年やってきて、自信を持ってリーダーと言えるようにはなりました。リーダーになったことで成長できたことも多いですし、人と喋るのが昔より得意になったし。それこそリーダーになったから、人といる時間が好きになったんじゃないかな?と思います」


    (吉澤要人さんソロインタビュー後編は、9月27日(金)に更新予定です)

    ・・・
    【プロフィール】

    原因は自分にある。(げんいんはじぶんにある。)
    2019年7月7日にデビューした7人組ダンスボーカルユニット。昨年11月5日に自身最大キャパとなるぴあアリーナMMで『原因は自分にある。ARENA LIVE 2023 因果律の逆転』を開催し大成功を収めた。現在アニメ「エグミレガシー」主題歌の新曲「P-P-P-PERO」が配信中。今後は、11月17日にぴあアリーナMMにて『原因は自分にある。ARENA LIVE 2024 白昼夢への招待』を開催する。


    吉澤要人(よしざわかなめ)
    2003年7月12日生まれ。東京都出身。俳優としても活動中で、主な出演作はドラマ「around 1/4 (アラウンドクォーター)」「沼オトコと沼落ちオンナのmidnight call〜寝不足の原因は自分にある。〜」「イケメン・セブン・デイズ」「FAKE MOTION-卓球の王将-」、舞台『あたっくNo.1』、演劇集団Z-Lion第12回公演『テーマ我が家の家族』、朗読劇『あの空を。』など。

    【クレジット】

    Photo コザイリサ

    Text 三沢千晶
    Hair&Make-up SUGA NAKATA(GLEAM), Inc.GLEAM
    Styling 齋藤良介


    ・・・

    【LIVE INFORMATION】

    『原因は自分にある。ARENA LIVE 2024「白昼夢への招待(インビテーション)」』

    開催日:2024年11月17日(日)
    会場:【神奈川】ぴあアリーナMM
    時間:[開場]17:00、[開演]18:00


    『GNJB Christmas Live 2024 Twinkle / Nightmare』

    ■東京:Zepp DiverCity(TOKYO)
    【1部】GNJB Christmas Live 2024 Twinkle
    2024年12月23日(月) 開場14:00/開演15:00
    【2部】GNJB Christmas Live 2024 Nightmare
    2024年12月23日(月) 開場17:30/開演18:30

    ■大阪:Zepp Namba(OSAKA)
    【1部】GNJB Christmas Live 2024 Twinkle
    2024年12月25日(水)開場14:00/開演15:00
    【2部】GNJB Christmas Live 2024 Nightmare
    2024年12月25日(水)開場17:30/開演18:30

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