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原因は自分にある。のメンバー1人1人に焦点を当てるソロ企画。今回はオンとオフのギャップが魅力の小泉光咲さん。幼少期から現在に至るまでの小泉さんを紐解く中で、全員インタビューでは見ることができない側面を見せてくれました。
■今日はまず、幼少期から今に至るまでの小泉さんについて教えてください。
「よろしくお願いします。僕は3歳くらいまで“あー”しか喋らなくて、親は不安だったそうです。昔から大人しくて感情とかもあまり表に出さない子だったので口数も少なくて。生まれた時も泣かなかったらしいです」
■そうなんですね。
「もちろん感動したり喜怒哀楽はあるんですが、言葉や身体で表現しないので、周りからは見えにくいんです。そこは昔からあまり変わってないと思います。兄が僕とは逆に、めちゃくちゃ元気な子だったので、それこそ3歳くらいからはいつも兄について行ってましたし、兄が好きなことが僕も好きみたいな感じでした」
■“兄弟あるある”ですね。
「小3くらいからは、親友の影響で僕もサッカーを始めました。お兄ちゃんから影響されたのと同じように、親友からも影響されやすかったんです。そこから中学3年生まではずっとサッカーが人生でした」
■そこまで夢中になったんですね。
「そもそもサッカーを何も知らないまま始めたので、最初はすごく苦戦しました。ルール自体も分かってなくてスローインもできないし、オフサイドすら知らなかったです」
■そこからのめり込んでいったと?
「というよりは、コーチがけっこう厳しかったので、怒られないように頑張ろうという気持ちでした(笑)。練習メニューもキツくて外周を10周とか、そういうのがたくさんあったからこそサッカーに対して熱くなれたんだと思います。サッカー場も家から遠くはなかったので、休みの日に一人で自主練しにいったりしてたんですよ。そしたら同じサッカーチームの子も来て一緒に練習したり、いっぱい思い出はあります。体力をつけるために父と10キロくらいジョギングしたり。そのおかげで小学生の頃はすごくスタミナがありましたね。チームの練習で走ると、いつも一番でした。今はスタミナまったくないんですけど」
■え~(笑)。
「体力は中1くらいまではありました(笑)。小学校の体力測定とかで走ってもタイムが良くて順位の記録が残ったりしてました。体力はあったし、あと努力はめっちゃしてました」
■努力することに苦手意識はなかったんですね。
「僕、趣味という趣味がゲーム以外あまりなかったんです。ゲームも時間が決まっていたからとりあえずサッカーしに行こうって感じで、努力が好きというよりも好きだからやっていたという感じです。当時は日焼けも気にしてなかったのでかなり日に焼けてましたし、ずっとサッカーに没頭してました」
■そこから13歳で芸能界入りしましたがきっかけは?
「小学生が終わった春休みくらいに、サッカーチームの“お疲れさまでした会”があったんですが、その前に家族とショッピングモールで買い物をしてたら、スカウトしていただきました。最初はスカウトマンの方が怪しく見えたのか、父も“早くいくぞ”みたいな感じだったんですよ(笑)。でもしっかりと名刺を見るとスターダストプロモーションで、裏に有名人の名前がたくさん書かれていて。へ~すごいじゃん。1回やってみる?みたいな感じになりました。後日(仙台の)事務所に行って、動画を撮ったりオーディションみたいなことをして。でもその後連絡がないので受かってないと思っていたら、ある日電話がかかってきて、受かってました」
■そこから新しい世界が始まったんですね。
「初めてレッスンに行ったのは、中1の時だったんですけど僕よりも年下の子達もいっぱいいたんです。めちゃくちゃ小さい子達がキレキレに踊っていたりして。ちょうど中1で思春期だったから、かわいい曲とかだと自分がこれを踊るのはちょっと恥ずかしいなと思ったし、僕には無理だなって思ったんですよ。ダンス未経験だし教えてもらった振りも全然覚えられなくて。1回目のレッスンで心が折れて、母に辞めたいって言いました(笑)」
■その気持ち、分かります。
「母は“光咲の気持ちを優先するよ”と言ってくれて、祖母も“辞めたいなら辞めたほうがいいよ”と言ってくれたんですよ。それで父に相談したら、“1回でうろたえるな”と言われて。“もうちょっと頑張ってみて、本当にキツイと思ったなら辞めたらいい”と。そこから家で振り動画を観ながら練習して、やっと覚えることができました」
■お父さんの一言がなかったら、もしかして?
「ここには居なかったです。だから父にはすごく感謝しています。当時からEBiDANはあって、グループを組んでいる人達すごいな~雑誌に載ったりしてすごいな~と思って、そうなるためにレッスンを頑張っていました」
■ダンスを頑張ろうと思って、楽しくなってきたのはどの辺りからなんですか?
「僕、その頃は特に人見知りで、まったく喋らなくて。レッスンが始まる前とかは端っこにいて誰とも喋らないことが半年以上続いてたんです。だから楽しいと感じたのはしばらくしてからでした。中学でもサッカーをやっていたから僕の中では部活優先だったんですよ。でも中2くらいから選抜ができて、EBiDAN SENDAIから東京に行ける選抜組5人に選んでいただいて。最初は何とも思ってなかったんですけど、2回目に選んでいただいた時に、選抜メンバーにはならなかった子と新しく選抜メンバーになった子がいるのを見て、自分も危機感を持たないとヤバイなと思い始めたんです。さらに、東京に行って踊った時に5人のグループ感がないとダメだなと思って、他の子と喋るようになってから楽しいと思えるようになってきました」
■自分から話しかけていったんですか?
「その時は…(宮世)琉弥がめちゃくちゃ話しかけてきてくれて、それに答えてる感じでした(笑)。どっか行こうと言われてついて行くとか」
■宮世さんの存在が大きかったんですね。
「話しかけてくれる人って大事ですね。そういう人がいたから自分を出していいんだなと思って、そこから他の人にも話しかけるようになれたので。もう5年も前で、げんじぶよりも短い期間でしたけどすごく長く感じました。充実してたな…(懐)」
■それで、選抜メンバーとして東京に来てみて、いかがでしたか?
「初めて東京でレッスンを受けた時は、レベル高いな!と思いました(笑)。東京の子達は振りの覚えがすごく早くて。僕らのペースと全然違って追いつけませんでした。それまでは動画を撮ることもなかったから緊張しちゃって頭真っ白になってしまったりしたし、自分の中では完ぺきアウェイに感じていました。でもいろんな子達が話しかけてくれたからすぐに馴染めたし、東京でのレッスンは本当に刺激を受けました」
■当時はこの世界でやっていきたいとか、将来の夢はあったんですか?
「グループを組みたいなっていうのは単純に思ってましたし、上京してデビューしたいなと思ってました。研究生の頃は有名になるっていうよりもグループデビューするということしか頭になかったんです。なので今、無事にデビューできて本当に良かったなと思います」
■小泉さんはげんじぶの前身グループ、BATTLE STREETの追加メンバーとして加わりましたが、その時のお気持ちは?
「いきなり追加メンバーということで周りの人達も複雑な気持ちではあったと思うんですが、このチャンスを逃したらもう次はないなと思ったので決意しました。でも本当にありがたいことだと思います。ファンの方の投票もあって、今この場にいるので本当に周りのみなさんのおかげです。僕はダンスも歌も自信がなかったし自分の魅力が何なのか分からないままだったんです。げんじぶになる前はもっとネガティブな人だったから、ずっと何でだろうって考えていたけど、応援してくれる人が昔も今もずっと居ると思うととても嬉しいです」
■今はポジティブ?
「めっちゃポジティブ…っていうか、いいことなのか分かりませんがあまり考えすぎないようにしていて。このグループになってから初めてやることがたくさんあったし、これからも初めてのことが増えてくるだろうなと思うので、考え込むと初めてのことに戸惑ってしまいそうだと思うんです。いろんな情報を自分の中で消化できるようにしようと思って。落ち込むと1日考え込んだりするんですけど、ただ寝て起きたら忘れるところがあるので数日経てば大丈夫になってきます。だからメンタルはもしかしたら強いほうなのかもしれません」
■お話を聞いていると、現実をちゃんと見ていますよね。
「確かに、現実を見てますね。あまり先の未来について考え込まないですし、目の前の目標を達成できなきゃ何も始まらないなと思っています。だから近い未来を目指して頑張るっていうのを、ずっと自分のマインドにしていました」
(次の記事更新は、10月18日(金)を予定しております)
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【プロフィール】
原因は自分にある。(げんいんはじぶんにある。)
2019年7月7日にデビューした7人組ダンスボーカルユニット。昨年11月5日に自身最大キャパとなるぴあアリーナMMで『原因は自分にある。ARENA LIVE 2023 因果律の逆転』を開催し大成功を収めた。現在アニメ「エグミレガシー」主題歌の新曲「P-P-P-PERO」が配信中。今後は、11月17日にぴあアリーナMMにて『原因は自分にある。ARENA LIVE 2024 白昼夢への招待』を開催する。
小泉光咲(こいずみこうさく)
2003年3月11日生まれ。宮城県出身。主な出演作は、ドラマ「ビリオン×スクール」「秘密を持った少年たち」「犬神家の一族」「今夜すきやきだよ」「大豆田とわ子と三人の元夫」、映画『神さま待って!お花が咲くから』『決戦は日曜日』、朗読劇『あの空を。』、ヤングスキニー「本当はね、」MVなど。
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【クレジット】
Photo 山下深礼(PROGRESS-M)
Text 三沢千晶
Hair&Make-up Inc.GLEAM SUGA NAKATA(GLEAM)
Styling 齋藤良介
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【LIVE INFORMATION】
『原因は自分にある。ARENA LIVE 2024「白昼夢への招待(インビテーション)」』
開催日:2024年11月17日(日)
会場:【神奈川】ぴあアリーナMM
時間:[開場]17:00、[開演]18:00
『GNJB Christmas Live 2024 Twinkle / Nightmare』
■東京:Zepp DiverCity(TOKYO)
【1部】GNJB Christmas Live 2024 Twinkle
2024年12月23日(月) 開場14:00/開演15:00
【2部】GNJB Christmas Live 2024 Nightmare
2024年12月23日(月) 開場17:30/開演18:30
■大阪:Zepp Namba(OSAKA)
【1部】GNJB Christmas Live 2024 Twinkle
2024年12月25日(水)開場14:00/開演15:00
【2部】GNJB Christmas Live 2024 Nightmare
2024年12月25日(水)開場17:30/開演18:30
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