■今作では、2019年のドラマ「ひよっこ2」以来の共演となる有村架純さんと、初めての共演となる森田剛さんがいらっしゃいましたが、撮影現場ではどのようなコミュニケーションがありましたか?
「森田さんとは、同じシーンがほとんどないので、会話をする機会がなかったんです。役的にも、“刑事と前科者”ということであまり接点がなかったんですよね。なので、コミュニケーションを取ることができず、残念だったなと思っています。架純ちゃんとは、「ひよっこ」での共演があったので、信頼して安心しながら、身を委ねつつお芝居をすることが出来ました。役の関係性は当時と変わっていますが、お互いの空気感や、お芝居の感覚は変わることなく、楽しむことができました」
■この『前科者』という作品に触れて、考え方が変わる方も多いと思うんです。改めて、磯村さんが今作に触れて、変わったことはありましたか?
「決して上から目線で話すわけではないですが、“更生”という部分で、もう一度チャンスを与えるということは、大事だと思うんです。やはり人間なので、過ちはつきもの。それが命を奪ってしまうとなると、本当にいろんな感情が出てきますし、ご遺族の想いはもちろんありますが、しっかり反省した上で、当事者が“もう一度、第二の人生を歩みたい”という気持ちがちゃんとあるのであれば、更生することもすごく大事なことだと思うんです。そういう人達って、きっとこれまでよりも、“生きる”ことへの意思が強いと思うんですよね。だからこそ、そこを見捨てることなく、背中を押してあげられる世の中になったほうがいいんだろうなということは思いました」
■確かに、当事者が犯罪を起こしてしまったバックボーンが描かれていましたが、本当に苦しいものでしたよね。
「そうですね。もちろん、前科者の人達に限定した話ではなく、何か後ろめたさがあったり、今、何かで立ち止まってしまっている人が、この映画を観て、少しでも、重い足を前に踏み出せるような気持ちになってもらえたら嬉しいです」
■ありがとうございます。さて、2022年となりましたが、今年挑戦してみたいことを教えてください。
「僕には兄がいるんですが、ドキュメンタリーに近い撮り方で、ダンスなどを撮影する映像の仕事をしているんです。そのチームに参加をして、いろいろやってみたいなと思っているんですよね」
■役者だからこそ、気づく裏側の魅力がありそうですよね。
「そうなんです。昨年は映画監督にも挑戦させていただいたんですが、俳優業をやりながら、技術的な面、カメラの撮り方や光の使い方などを学びたいなと思うようになりました。現場が好きということもありますが、現場で各部署の技術の方々が機械をいじっている姿や、角度や光などにこだわっている姿を見ると、“すごくカッコいいな”って思うようになったんです。最初は、“今、照明が当たっているな”くらいの感覚だったんですが、そのうち“なぜこういう光になるのだろう?”と気になり始めてしまって(笑)。そこから、クリエイティブのおもしろさに目覚めたんです。一度、現場を全部知ったら、さらに俳優業も充実するだろうなって思うんですよね」
■兄弟で表現の道に進むというのは、磯村家にそういったルーツがあったのでしょうか。
「う~ん…どうかな。でも、父親が日曜大工がすごく好きで、兄も自分も美術で絵を描いたら、市内のコンクールに出すような家だったんです。なので、きっと、何かを作ることが好きな家系なのかもしれないですね。結果的に、兄弟で近いところで働いていますし、いずれ一緒に作品を撮ることが2人の夢でもあるので、その夢を叶えたいですね」
■親御さん、喜びますね!
「兄弟ですからね。それこそ、一緒に作品を作ったら、喜んでくれると思います」
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【共通テーマ音楽コラム「心踊る1曲」】
ブルーノ・マーズ
僕は昔からマイケル・ジャクソンが大好きなんですけど、16~17歳頃にブルーノ・マーズの音楽に出会い、「マイケル・ジャクソンの次が来た!」って思ったんですよ(笑)。テンポ感や歌い方がカッコよくて、すごく好きなんですよね。ドライブの時に、よく聴いています。
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映画『前科者』
全国公開中
出演:有村架純 磯村勇斗 若葉竜也 マキタスポーツ 石橋静河 北村有起哉 宇野祥平 リリー・フランキー 木村多江 /森田剛
監督・脚本・編集:岸善幸
制作プロダクション:日活・テレビマンユニオン
原作:「前科者」(原作/香川まさひと・月島冬二「前科者」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載))
配給:日活・WOWOW
© 2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会
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【プロフィール】
■磯村勇斗(いそむらはやと)
1992年9月11日生まれ。静岡県出身。最近の出演作に、映画『ヤクザと家族 The Family』『東京リベンジャーズ』『彼女が好きなものは』、劇場版『きのう何食べた?』、舞台『泥人魚』など。 第45回日本アカデミー賞にて新人俳優賞を受賞。公開待機作に映画『PLAN75』(6月公開)がある。
★オフィシャルサイト
https://hayato-isomura.com/
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Photo ⇒ 大川晋児
Text ⇒ 吉田可奈
Hair&Make-up ⇒ 髙田将樹(Takada Masaki)
Styling ⇒ 笠井時夢(Kasai Tom)
Costume ⇒ ジャケット ¥71,500、シャツ ¥37,400、パンツ ¥47,300/以上すべてUJOH(M 03-6721-0406)、ブーツ ¥96,800/LITTLEBIG(LITTLEBIG 03-6427-6875)
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