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    2021年7月1日 映画『東京リベンジャーズ』 プレミアイベント
    ©和久井健/講談社 ©2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会

    6月30日 東京・ニッショーホール

     6月30日、映画『東京リベンジャーズ』リベンジプレミアイベントが東京・ニッショーホールで行なわれ、試写を観終えた興奮冷めやらぬ観客の前に、直前までスクリーンの中で躍動していたキャストらがサプライズ登場した。

     登壇したのは、主演の北村匠海をはじめとする、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、間宮祥太朗の5名。

     前回のイベントでは無観客での開催を余儀なくされたが、今回は念願の有観客に。

     間宮が「(有観客で)みんながいて、気分が上がっております!」と気持ちを伝えると、北村も、「僕らもタケミチのように茨を搔き分けて進んできました。今、映画を観てくださったみなさんの顔を見て、すごく強い映画になるなって、今、実感が湧いています」と喜びいっぱいの表情を見せる。

     タケミチの天敵であるキヨマサを演じた鈴木は、いきなり「俺のこと、めちゃくちゃ嫌いになりましたよね?」と客席に問いかける。「10年くらい俳優活動をさせてもらってるけど、一番悪い役ですからね。よく拍手で迎えてくれましたよね(笑)」

     トーマンと対立する組織“愛美愛主(メビウス)”に所属するハンマ役の清水が、自身の登場シーンが少ないことに触れると、同じく愛美愛主のキサキを演じた間宮が「僕と尋也にとっては、続編がないと困っちゃうな~」と、『東京リベンジャーズ2』の制作に期待を寄せる。

    ©和久井健/講談社 ©2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会

     ここからは司会者に代わって北村がMCを務めるという展開に。普段からDISH//のライヴでMCをしている北村は、「いいんですか? ここで名MCを披露しちゃって(笑)」と嬉しそう。そして、ここまでのトークよりも張り切った声で「はい! ということで始まりました…」と話し始めると、周りのキャストから、声のボリュームが上がったとのツッコミが。

     そんな北村が、「本当にヤンキーだったら、この中の誰が一番強いと思いますか?」と質問を投げかけると、眞栄田が小学生の時に空手で全米2位になったことがあると判明。会場中が拍手を贈り、眞栄田に驚きと尊敬の視線が注がれた。

    ©和久井健/講談社 ©2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会

     「“俺、マジカッコいい”と思うシーンは?」という問いには、清水が「非常階段の上で、トーマンとメビウスの対決を観ていて、メガネをくいッと上げた時の手にタトゥーが見えるという…」というシーンを挙げる。キャストから「あれはマジ、ハンマだったわ」との声も上がった名シーン、これから映画を観るみなさんもお見逃しなく! 

    ©和久井健/講談社 ©2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会

     また、「一番涙もろいのは?」の問いには、北村自身が「多分、僕だと思う。レディーガガさんの“ポーカーフェイス”で泣いたことあるから」と申告。

    北村「バスの角に座って雨を見ながら曲を聴いてたら、なんか泣いてた」
    間宮「何があったんですか?」
    北村「涙もろいというより、僕の涙腺がバグってる(笑)」
    清水「大丈夫ですか?」
    お客さん「あははは!(笑)」

    ©和久井健/講談社 ©2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会

     「自分が女だったら、どのキャラと付き合いたいですか?」の質問には意見が分かれた。眞栄田は自身が演じるミツヤを挙げ、「ミツヤはめちゃくちゃ優しいし、不良じゃなくてもイケると思う」と発言。
     これにはみんな納得だ。鈴木はマイキー、清水はドラケン推し。
     ちなみに間宮が、某バラエティー番組に出演した際に“女性だったら抱かれたい俳優”を聞かれ、「匠海って言っちゃった」と明かすと、「なんか、こっち見て笑ってんなと思った(照)」と北村。
     さらに北村が「見た目はハンマ」と言って清水を見ると、「全然いいっすよ」と2人で顔を見合わせ、会場の笑いを誘っていた。

    ©和久井健/講談社 ©2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会

     最後に北村は、本来なら昨年公開予定だったが、コロナの影響で撮影が中断したり、公開が1年延期になったことに触れ、「僕らはみんな同じ炎を燃やしながら、リベンジしながらやってきました。今日みなさんの熱量を感じましたし、楽しんでもらえたんだなと自信にもなりました。ここからは、1年以上燃やし続けてきた僕らの想いを受け取ってもらって、そのリレーがどんどん続いていったらいいなと思います」と締めくくった。

     撮影現場ではキャスト、スタッフとも仲が良く、いい雰囲気だったという。主演として現場に立ち、そしてこの日はMCも務めた北村の人となりも手伝って、終始なごやかで笑いに満ちたイベントとなった。

                  ★★★

     和久井健による人気コミックを映画化した本作は、高校時代へとタイムリープした主人公・タケミチ(北村匠海)が、人生唯一の恋人・ヒナタ(今田美桜)、そして仲間を救うために最凶組織・東京卍會(トーマン)に挑むというストーリー。原作の流れを汲みつつも、映画ならではの展開でテンポよく、熱く、ラストに向かって駆け抜けていく感覚がなんとも爽快だ。さらに、ケンカでのアクションシーンが、観ているほうにも痛さが伝わってくるほどにリアルさがある。

     若手実力派俳優達それぞれの躍動にも目を見張る。マイキー(吉沢亮)ならではの痺れるアクション、ドラケン(山田裕貴)の男気、アッくん(磯村勇斗)の過去と未来、溝高5人衆の友情。悪いヤツは悪に徹し…。特にキヨマサ(鈴木伸之)の嫌なヤツぶりは、鈴木自身が「俺のこと嫌いになったでしょ?」とイベントで発言していた通り、本当に嫌いになりそうな徹底ぶり。見どころ満載な上、すべてのキャラが立っている!

     個人的な注目は、磯村が「匠海とのシーンは空気感を大事にした」と本誌インタビューで語っていた、タケミチとアッくんのシーン。高校時代の親友同士の2人、現在の2人、どちらも同じ2人なの?と感じてしまうほど、感情も表情も変わってしまっているのがすごい。

     ダメダメだったタケミチが、過去と未来を行き来しながら少しずつ成長し、人生のリベンジを果たしていく姿を見守ると同時に、ヒナタとの恋の行方にも注目したい。(Text → 三沢千晶)

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    【MOVIE Information】

    ©和久井健/講談社 ©2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会

    映画『東京リベンジャーズ』

    7月9日全国ロードショー

    原作:和久井健『東京卍リベンジャーズ』(講談社『週刊少年マガジン』連載中)
    監督:英勉
    脚本:髙橋泉
    出演:北村匠海 山田裕貴 杉野遥亮 今田美桜 鈴木伸之 眞栄田郷敦 清水尋也
    磯村勇斗/間宮祥太朗/吉沢亮
    主題歌:SUPER BEAVER「名前を呼ぶよ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
    配給:ワーナー・ブラザース映画
    ©和久井健/講談社 ©2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会

    STORY
     負け犬フリーター=タケミチの元恋人ヒナタが殺された。事件を知った翌日、タケミチは駅のホームから転落、目覚めた先はなんと10年前—負け犬人生を歩むきっかけとなった最悪の高校時代にタイムリープしてしまった。もう一度繰り返される、あの頃。最悪の過去でようやく見つけたヒナタを救う唯一の方法は、ヤクザも恐れる危険な組織“東京卍會”を消滅させること。熱い仲間たちとの出会いの中で、ヒナタを救うため、逃げ続けた人生を変えるため、タケミチは弱虫だった“過去”の人生にリベンジし、“今”を変えられるのか?

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    awesome! Vol.43

    【awesome! Vol.43】

    7月8日発売
    B5変型/160ページ/¥1,650(tax in)

    表紙:北村匠海

    7月9日に公開の映画『東京リベンジャーズ』で、主人公・タケミチ役を務める北村匠海さんが表紙に登場!
    杉野遥亮さん、磯村勇斗さんを含めたそれぞれの撮り下ろしグラビア&ロングインタビュー、作品紹介による、『東京リベンジャーズ』巻頭特集をお届け致します!