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    2021年9月14日 YU(楊宇騰YU) スペシャルインタビュー -前編-
    ©HongKangOneCool

     日本で生まれ育ち、2020年8月に台湾でミュージシャンとしてデビュー。2021年1月に配信され、中華圏だけでなくアジア中のヒットとなったドラマ「We Best Love 永遠の1位」「We Best Love 2位の反撃」ではジョウ・シューイー(周書逸)役として初出演&初主演を務め大人気を博した楊宇騰YU(ヤン・ユータン ユー)さんが、アーティスト名を「YU」とし、日本でも活動をすることを発表!

     スペシャルインタビュー前編では、9月14日にリリースされる自身初の自述創作EP『邃宇Dark wings』のことを中心に、たっぷりと語っていただきました!



    自分の中にある黒いもの、強い想いは、ロックなら表現できると思ったんです

    ©HongKangOneCool

    ■これまでに「Follow」「水藍色情人 Blue Lover」と2曲リリースされていますが、新曲の2曲はまったくタイプの異なる、ロックな曲で驚きました。
    「今回の“懷疑愛/Doubt about love”と“天使烏鴉/Fallen angel”は、どちらも僕が作詞をさせていただきました。確かに、これまでリリースした曲はバラードが中心だったので、この2曲とは違うタイプではあるんですが、自分の中にある黒いもの、そういった強い想いを歌にしようと思った時に、ロックサウンドなら、よりエネルギッシュに、自分のことを伝えられるように感じたんです」


    ■もともとロックが好きだったんですか?
    「そうですね。学生の頃はほぼロックしか聴いてなかったです。RADWIMPSさんやJanne Da Arcさんなどをよく聴いていました」

    ■じゃあ、ロックはご自身のルーツになっているんですね。
    「そうですね。少なからず なっているとは思います」

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    ■「懷疑愛/Doubt about love」は、先ほどお話されていた“黒い部分”が出た歌詞になっていますよね。
    「はい。“反抗期”で一括りにしてしまうと表現仕切れないところはあって。歌詞は、深い意味はあるんですけど、そんなに深い文字にはしたくなくて、“若気の至り”みたいなものをエネルギーにして作りたかったんです。僕は中学の頃に、上海に留学をしたことがあったんですが、1人で海外に出て勉強して、そこで本当にいろんなことを感じたんですよね。プレッシャーもありましたし、世界を疑ったり、自分が置かれている環境を疑ったり…。次第に自分さえも疑うようになってしまったんです。愛という部分も、友達とか家族に対しても全てを疑っていたので。その時の気持ちをこの曲に閉じ込めたので、暗さを感じるとは思うのですが、そこまで何かに対して思える力強さ、エネルギーを感じてもらえると思います」

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    ■その当時のドロドロとした想いは、どうやって解消していったのでしょうか。
    「う~ん…。やっぱり、“出会い”ですよね。僕は人との縁をすごく大事にしていますし、“人生で出会う人すべてに意味がある”と思っているんですよ。そういう出会った人達を大切にしていろんなご意見を聞いて、どうしたらいいか?というのを、自分1人じゃなくて周りに話して、解決ではないですけど、1歩1歩、前に進んできたように思います」

    ■そこでかけてもらった、今も大切にしている言葉はありますか?
    「“熱意と誠意があれば、必ず人に伝わる”という言葉です。それは今でも忘れることなく、続けていけてると思う。心にある言葉ですし、その通りだなと思っています」

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    ■素敵ですね。さて、この曲のMVはものすごくカッコよかったですが、どんなイメージで撮影されたのでしょうか?
    「この曲では、自分の中の“葛藤”を表わすために、“一人二役”という設定で撮影をしました。みんなで話し合って、“こういう感じがいいやん”ってなったんですよ。でも、たぶん1回観るだけでは理解しきれない設定となっているので、歌詞をちゃんと見つつ観てもらえたら、このMVの面白さを感じてもらえると思います」


    日本から台湾に来て、デビューするまでの“葛藤”を詰め込みました

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    ■そして、「天使烏鴉/Fallen angel」では、作詞作曲をされていますよね。この曲はどんな想いで作られたのでしょうか。
    「“カラス”って、国や場所によっていろんなイメージがあると思うんです。あるところではものすごく大事に思われていたり、でも世間一般からは、ごみを荒らしている鳥だと思われていたり…。人間も同じで、他の人には分かられてはいない、たくさんの“自分”がいると思うんですよ。この曲では、僕が台湾に来てからデビューするまでのストーリーを込めたくて、歌詞を書きました。やっぱり、台湾に来て思い通りにならないことはたくさんありましたし、どこか“鳥かご”に閉じ込められたカラスのような感覚があったんですよね。そんなもがき苦しんでいた自分を表現しました」

    ■“葛藤”が込められているんですね。
    「“葛藤”しかないですね。最初に作詞や作曲をする時も、もっともっとネガティブに仕上げたかったんですよ。希望なんて与えないくらい、ネガティブにしたかったんですが、それだとみなさんに聴いてもらう曲としてどうなのかなと考え直し、今の形に収まりました。結果的にすごくいい曲になったと思います」

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    ■元々、落ち込んだりする時は、最後の最後まで落ち込むタイプですか?
    「落ち込むというよりは、そこまで考えるだけですね。自分の中で、何かに出会った時に最善な答えを出していきたいので、何事も真剣に考えます」

    ■最善なものを掴みたいからこそ、最悪なこともちゃんと考えるということでしょうか。
    「そうですね」

    ■なるほど。では、今後はどんな曲を歌っていきたいですか?
    「今回、ロックな曲を出させてもらうことで、自分では想像していなかった自分が見えたんです。過去にリリースした2曲を含めても、どちらかというとポジティブではない曲が多いので、今後はエネルギッシュで、ポジティブがメインの曲も書いてみたいですね」

    ■しっかりと最悪な状況も考えられるからこそ、ポジティブな曲でも深みがある曲になりそうですね。
    「そうかもしれないですね」

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    もがき苦しんだからこそ見える答えを感じてもらいたい

    ■ありがとうございました。では最後に、このEPからはどんなメッセージを感じ取ってもらえたら嬉しいですか?
    「この2曲は、ネガティブなように聴こえるんですが、もがき苦しんだからこその、僕の答えみたいなものがあって。そういう部分を聴いて、みなさんが一歩前に進むきっかけになってくれたら嬉しいですね。実は、この作詞をした時、コロナ禍という状況下と当時のあの黒い感情がすごく似ているように感じて。今の状況の中で、もがき苦しんでいる人がたくさんいると思うんですが、この曲を聴いて、そういったネガティブな部分をエネルギーに変えてもらえたら嬉しいです」

    -後編に続きます!-


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    Text ⇒ 吉田可奈
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    ©HongKangOneCool

    【プロフィール】

    ■YU(ユー)

    1995年1月3日生まれ。愛知県出身。2020年8月に、1stミニアルバム『我的夜無所事事』で、台湾でミュージシャンとしてデビュー。2021年放送の「We Best Love 永遠の1位」「We Best Love 2位の反撃」にて、ジョウ・シューイー(周書逸)役を務め、初主演でドラマデビュー。2021年8月から日本での活動も開始。

    ◆Instagram
    yu.yangofficial
    ◆Twitter
    @YU_YangOfficial
    ◆HP
    https://www.amuse.co.jp/artist/A8966/


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    【CD Information】

    ©HongKangOneCool

    YU
    自述創作EP『邃宇Dark wings』


    [収録曲]
    01.懷疑愛/Doubt about love 8月31日~先行配信中
    02.天使烏鴉/Fallen angel 9月14日~配信

    「懷疑愛/Doubt about love」

    配信先:https://star.lnk.to/DoubtAboutLove


    懷疑愛/Doubt about love」Official Music Video



    『邃宇Dark wings』

    配信先:https://star.lnk.to/DarkWings

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    楊宇騰YU「Follow」Official Music Video

    楊宇騰YU「水藍色情人 Blue Lover」Official Music Video