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    2021年9月15日 YU(楊宇騰YU)スペシャルインタビュー -後編-
    ©AMUSE

     自身初の自述創作EP『邃宇Dark wings』を9月14日にリリースしたYUさん。スペシャルインタビュー後編では、台湾で活動を始めたきっかけや初ドラマでの経験、最近の“癒し”、今後についてなど、パーソナル部分のお話を聞きました!


    台湾に行くのはすごく怖かった。でも、夢に嘘はつけなかった

    ■YUさんは高校生まで日本で生活をされていましたが、台湾で暮らすこととなった経緯を教えてください。
    「もともと台湾で芸能界に入りたいという想いがあったんです。それと同時に、親が僕に対して、中国語を完璧にマスターして欲しいという願いを持っていたんですよね。その2つの条件が合致して、台湾に行くことを選びました」

    ■当時から役者やシンガーになることは決めていたんですね。
    「確実に、決めてはいました。役者も歌も、どちらにも興味がありましたが、当時は自分の歌にすごく自信がなくて。なので、今の事務所にも、自分の歌いたいという気持ちは押し殺して、最初は役者という道で入ったんです」

    ■その歌への自信はどうやって取り戻していったのでしょうか。
    「事務所に入った当初は、練習生としてお芝居のレッスンなどを受けていたんです。その中で、実は何度か音楽でデビューするというお話もあったんですよね。でも、後々なくなってしまって。その頃、“音楽”について改めて考えた時に、やっぱり自分は歌うことが好きで、音楽が好きなんだな、と。その気持ちを素直に事務所に伝えさせてもらって、本格的にシンガーとしての活動を始めました」

    ■一度、しっかりと自分の気持ちと向き合ったからこそ、そこからは一気にギアが入ったのではないでしょうか。
    「そうでしたね。自分の中であやふやだったものが形になっていったので。たくさん悩みましたけど、今思うと、順調だったのかなとは思いますね」

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    「We Best Love」シリーズは、コミュニケーションを大事にしてできた特別な作品

    ■「We Best Love 永遠の1位」の挿入歌のオーディションに行った際に、役者として見出されたとお聞きしたのですが、それは本当なのでしょうか。
    「そうなんです。このドラマの主題歌を探しているという話を聞いて、制作会社の方にたまたま僕の歌を聴いてもらった時に、“演技はできるの?”と聞かれて。そこでオーディションに参加することが決まったんです。そこから役が決まったので、とにかく驚きましたね」

    ■ドラマは日本でも配信され、かなりの話題となりました。俳優を経験することで感じたことはありましたか?
    「音楽の部分とちょっと似てるんですが、最初は、自分の中で演技が好きと公言するのは違うなと思っていたんです。でも、何年か演技のレッスンをして、この作品を撮り終わった時に、やっぱり(演技をすることが)好きだなぁと思いました」

    ■反響もたくさんあったと思うのですが届いていましたか?
    「はい。自分の実力がまだ足りない中で、大きな評価をしていただいたので、今後の自信にもなりました。このドラマの撮影は、キャストやスタッフみんなが本当にコミュニケーションを大事にして、ワンカットワンカット、お互いをリスペクトし合って作り上げていたんです。いい環境でお芝居させていただいたなと思っています」

    ■SNSでも、世界各国からメッセージが来たのではないでしょうか。
    「ありがたいですね。僕はSNSに疎いところがあるんですが、日本語のメッセージや日本語でのお手紙をいただくと、“日本にもファンがいるんやな~!”としみじみしますね」

    ■ちゃんと読まれているんですね。
    「もちろんです。とても励みになっています」

    ■YUさんが演じたジョウ・シューイーは、日本と台湾のハーフという役で、YUさんと重なるところがありましたよね。演じてみていかがでしたか?
    「僕自身、中国語が完璧ではなかったので、どれだけ話せていたとしても、やはり台湾のみなさんとは違う部分があるんです。日本語も、僕を使ってくださるとなってから、台詞に入れてくださったりしたんですよ。そういうところにもスタッフさんの愛をすごく感じました」

    ■ジョウ・シューイーのお父さんが出張の帰りにKALDIの袋を持っていたりと、細かいこだわりに愛を感じました(笑)。
    「あはは(笑)」


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    誠意と熱意を持って取り組めば、気持ちは伝わる

    ■さて、YUさんは今後日本でも活躍されると思うのですが、日本から台湾に行ってデビューし、これから日本でも活動することで、多くの人達に勇気を与えると思うんですよね。でも、全く新しい土地で活動することは、容易ではないし、怖さもあったと思うんです。
    「…怖いですよ」

    ■そこはどうやって乗り越えたのでしょうか。
    「う~ん…僕が台湾に来ること自体、簡単なことではなかったですし。台湾に来て、芸能活動をすることも、すごく大変なことだと理解していたんです。でも、自分がやりたいことには嘘はつけなくて。“芸能活動がしたい”と、自分から発信して周りの人に言わないと、何も始まらないから」

    ■言葉にするのは、本当に大事ですよね。
    「はい。人って、周りに人がいないと変われないと僕は思っていて。それこそ、誠意と熱意を持って取り組んでさえ行けば、絶対にその気持ちは周りに伝わると思いました」

    ■ちなみに、台湾に行った最初は、どれくらいの言語レベルだったんですか?
    「中学生の頃に上海に留学していたので、英語で言うなら、中学生レベルですかね」

    ■そこから今、お仕事に繋がったのは大きな自信になったのでは?
    「う~ん…。自信はいつもないですよ」

    ■意外ですね! じゃあ、基本的にネガティブってことですか?
    「ネガティブというか、本質まで理解したいと思う性格なので、何に対しても深く考えるんです。なので、いつも慎重で、臆病かもしれないです」

    ■だからこそ、1個ずつ、しっかりとつかんでいきたいと思うタイプなのかもしれないですね。
    「そうかもしれないですね」

    ■ちなみに、日本での活動は最初から視野に入れていたのでしょうか。
    「そうですね。台湾で活動を始めた時から、日本でお仕事をすることも目標の1つでした」

    ■となると、想定していたより速く夢が叶ったということでしょうか。
    「はい。最初に日本で活動ができると聞いた時は、“夢か?”と思いましたね。感慨深いものがありました」

    ■今後、日本ではどのような活動をしていきたいですか?
    「自分自身、何ができるのかをまだ模索している段階なので、何にでも挑戦したいです。それに、触れてみて何を感じるのかが、この仕事をしている中で大事だと思っているんですよね。なので、どんなことにも挑戦していきたいと思っています」

    ■それは、歌だけでなく、俳優としても活躍する姿は見られそうですか?
    「もちろんです。自分が驚くような役って、ファンのみなさんにも驚いてもらえるものだと思うので、例えばサイコパスだったりヤバいヤツだったり、僕が想像できないような役にも一回挑戦してみたいですね」

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    最近はお肉の焼き方にハマっています(笑)

    ■さて、今の台湾の生活で、ご自身の“癒し”になっているものを教えてください。
    「今は、“自分で料理を作ること”と“寝ること”の2つですね(笑)」

    ■料理はどんなものを作られるんですか?
    「最近は、お肉の焼き方に凝り始めたんですよ」

    ■それはステーキ?
    「そうですね。豚肉の焼き方にハマり始めて、1.5cmくらいのポークステーキのいい焼き方を研究しているところです。余熱って大事だなぁって(笑)」

    ■いいですね! ちなみに曲作りも気分転換になるのでしょうか。
    「そうですね。僕は夜行性なので、お風呂に入り終えて、リラックスしている時にいろんなことを考える時間があって。それを自分の中で一回消化して、思いついた歌詞をバーッと書くんです。その中の何%かを曲に使っています」

    ■走り書きのメモがたくさんあるんですね。
    「ありますね。僕、ある程度のことは1日でリセットできる性格なんですけど、一日中、歌のことを考えて、それを深夜に絞り出して曲を作ることが多いんです」

    ■YouTubeの配信ライヴでは、ギターの弾き語りもしていましたが、今後はギターで作られた曲も聴くことができそうですね。
    「そうですね。すでにストックが何曲かあるので、楽しみにしていてほしいですね」

    ■ありがとうございました。では最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします!
    「僕を今、知ってる方は「We Best Love」という作品を通して知ってくださっている方が多いと思うんです。でも、今回の新しいEPでは、自分と向き合い自分で作詞して、僕自身の暗い部分も表現しているので、新たな面を見せられると思います。今回の曲もそうですし、今後もいろんな作品を通して、改めて僕を知っていただけたら嬉しいと思っています。日本に行った際には応援よろしくお願いします」


    スペシャルインタビュー -前編-はこちら♪

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    【共通テーマ音楽コラム「月の綺麗な夜に聴きたい曲」】

    菅田将暉 「キスだけで feat. あいみょん」
    RADWIMPS「泣き出しそうだよ feat.あいみょん」

     この曲を聴いてて、月を通して会話をしているような、そういう感じがロマンチックだなと思ったので、あいみょんさんとのコラボ曲がいいな、と。台湾に来てからは、中国語の曲ばかり聴くようになりました。中国語のバラードは、文字と文字が繋がるようなメロディー感がすごく好きですね。



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    Text ⇒ 吉田可奈
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    ©HongKangOneCool

    【プロフィール】

    ■YU(ユー)

    1995年1月3日生まれ。愛知県出身。2020年8月に、1stミニアルバム『我的夜無所事事』で、台湾でミュージシャンとしてデビュー。2021年放送の「We Best Love 永遠の1位」「We Best Love 2位の反撃」にて、ジョウ・シューイー(周書逸)役を務め、初主演でドラマデビュー。2021年8月から日本での活動も開始。

    ◆Instagram
    yu.yangofficial
    ◆Twitter
    @YU_YangOfficial
    ◆HP
    https://www.amuse.co.jp/artist/A8966/


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    【CD Information】

    ©HongKangOneCool

    YU
    自述創作EP『邃宇Dark wings』


    [収録曲]
    01.懷疑愛/Doubt about love 8月31日~先行配信中
    02.天使烏鴉/Fallen angel 9月14日~配信中

    「懷疑愛/Doubt about love」

    配信先:https://star.lnk.to/DoubtAboutLove


    懷疑愛/Doubt about love」Official Music Video



    『邃宇Dark wings』

    配信先:https://star.lnk.to/DarkWings

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    楊宇騰YU「Follow」Official Music Video

    楊宇騰YU「水藍色情人 Blue Lover」Official Music Video