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    2022年4月8日 古川雄輝×細田佳央太 スペシャルインタビュー


     猫と暮らすシェアハウスの住人たちの日々を描くドラマ「ねこ物件」。ちょっと変わり者のシェアハウスのオーナー・二星優斗役の古川雄輝と、シェアハウスの入居者で、猫好きの司法浪人生・立花修役の細田佳央太の対談をお届け。

     猫との共演エピソードや、もしシェアハウスをするとしたら?などについて語ってもらった。

    ■出演が決まった時の気持ちを教えてください。

    古川雄輝「猫が好き、猫に関わる作品ができたらいいな、と言い続けて、気付いたら10年が経っていたので、決まった時は嬉しい気持ちでいっぱいでした。しかも主役でのお話をいただけて。今回できて本当に良かったな、と思いました」

    細田佳央太「僕は猫を飼ったことがなかったので、大丈夫かな、という心配がありました。そんな自分が、猫と一緒の世界の物語の中に生きることができるんだろうか、と。プレッシャーが大きくてドキドキしていました」

    ■お二人は今回が初共演となりますが、お互いの印象を聞かせてください。

    古川「(細田は)真面目ですよね。今回、男だらけの環境だったんですけど、一番しっかりしていて大人でした」

    細田「古川さんはリーダー感がありました。優斗はキャラクターとして演じるのが難しいし、しかも2日間で1話分の内容を撮らなくちゃいけなかったりと、大変なことも多かったのですが、それを古川さんがやられている姿を見ると、自分も頑張らなきゃという気持ちになりました。そうやって僕らをずっと引っ張ってくださっている感覚がありました」

    ■改めて、猫との共演はいかがでしたか。何か新たな気づきはありましたか。

    古川「僕はこれまで相当猫とは触れ合ってきているので、新しい気づきはなかったのですが、いいなと思ったのが、今回、出演している猫ちゃん達が、二代目のクロちゃん以外はプロ猫じゃなくて、普通のご家庭で飼われている猫ちゃん達だったんですよ。トレーニングを受けていないので、本当に自由気ままで。それが良かったな、と思いました」

    ■でもプロ猫ではないからこその苦労も?

    古川「それはもう言うことを聞かないので大変でした(笑)。基本的に猫は人の言うことを聞かない動物なので、猫がご飯を食べていたらそれを撮って、食べなければ食べない場面を撮って、猫が居る場所に僕らが行って、そこで芝居をする、という感じでした。だから予定していたカットが撮れず、僕らはそれを“猫借金”って呼んでいたんですけど、それがどんどんたまっていって。最終的に別の日にまとめて猫のカットだけ撮ったりもしていました」

    ■細田さんは初めての猫とのふれあいで感じたことはありますか。

    細田「初めてだからこそ、気づきしかなかったです。仲良くなりたいな、と思って、自分から近づいて行ったら、それが逆効果だったり。あとは猫のいる場所に置いていいお花とそうでないものがある、とか。それは古川さんから教えていただいたのですが、そういう小さなことは一緒にやってみないと気づかないことでした。犬って芸事を覚えてやらせるとそれがすごくかわいかったりするんですけど、猫はもういるだけでかわいいんだな、と。撮影現場が古民家で暖房が効かなくて寒かったりもしたのですが、そういう大変なことも猫がいるだけで癒されるんですよ。本当にいらっしゃるだけでいい、という感じでした(笑)」

    ■役作りはどのようにしましたか。

    古川「優斗はかなり変わったところがある人なので、監督とも“どれだけ変な人なんですか?”という話をして(笑)、そんな彼をナチュラルにやってほしい、ということだったのでゆるふわな雰囲気を出せるようなセリフ回しは意識していました。世間知らずで、外で働いたことがなくて、それを悪いとも思っていなくて、おじいちゃん子で、猫のことだけはとても詳しい。普通の人が普通と思っていることを普通とは思っていない変な人なんだけど、とても良い人なので、その雰囲気を監督と相談しながら作っていきました」

    細田「修は司法浪人生なので、まずはしっかりしているところを一番に出しつつ。あとは確かに優斗がリーダーなんですけど、修は礼儀も知っているし、しっかり者なので、優斗を支えるポジションになる、と。なのでその2つをメインに作っていきました。その基盤がしっかりあったので、そんなに難しく考えずにできました」

    ■シェアハウスの住人同士でケンカしては仲直りする、というような場面も描かれていましたが、お二人にはケンカしたときの仲直りのコツはありますか。

    古川「こちらが悪かったらシンプルに謝ることですね。そのほうが仲直りは早いと思います。あとはそれが言い辛いような関係性であれば、ちょっとした気遣いというか、自分から声をかけることは必要かな、と思います」

    細田「自分が悪かった時は、それをいかに素直に認めて俯瞰できるかだと思います。何でケンカになったのか、その原因を生んだものは何なのか、1回考えるようにします。あとは、相手が悪くても謝ってこなかったら、こっちから寄り添ってあげることも必要なのかな、と。そうしないとその関係性が終わってしまうかもしれないし、そんなもったいないことはないので」

    ■劇中、変化を楽しめるかを問う場面があります。お二人は変化を楽しめるタイプですか。

    古川「僕は変化を楽しみたいですし、常に変化をしていたいです。そのほうが時間を長く感じられると思うんです。例えば毎日同じものを食べていたら記憶に残らないですよね。でも毎日違うお店に行って、違うものを食べていたら、その時々の記憶が残るから、変化することで時間が長く感じられる。そういう意味で言うと、役者の仕事は変化があり過ぎるくらいなので、そこはいいな、と思います」

    細田「僕も変化には従順でいたい、とは思いつつ、適応できるかかどうか、と問われるとすごく難しくもあって。時代が流れても変わらないものと変わるものの差ってわりと激しいと僕は思うんです。例えば昔は子どもを怒鳴って叱る親がいたけど、今はどのくらいいるんだろう?っていう感じですよね。怒鳴るのが良いとかでは全くないんですけど、そうやって少し前まではたくさんいた人がいなくなったりもする。僕はわりと古い考え方に憧れを持ってしまうタイプだったりもするので、昔は熱い人が多かったけど、今は冷めている人が多いとかだと、熱いほうが良かったり。なので、変化に適応できているか、と言われると、難しいと感じるタイプかもしれないですね」

    ■最後に今作の見どころを教えてください。

    細田「猫に癒されてほしい、というのが大前提としてありつつ、実際に猫と生活をすると人がどう変わるのか、どういう気持ちになるのか、というところが丁寧に描かれているので、そこも見ていただきたいです。僕自身も結構ハードな撮影状況ではあったんですけど、猫を見ているだけで癒されて、僕も頑張らなきゃっていう気持ちになれました」

    ※ awesome! Vol.49(4月28日発売)には、さらに詳しい
    古川雄輝さん×細田佳央太さんのロング対談&スペシャル撮り下ろしグラビアを掲載いたします?

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    プロフィール】 

    古川雄輝(ふるかわゆうき)

    1987年12月18日生まれ。東京都出身。最近の出演作はドラマ「liar」など。現在、Huluオリジナル「神様のえこひいき」(毎週土曜日、新エピソード2話ずつ独占配信)に出演中。今後はドラマ「嫌われ監察官 音無一六」(5月よりテレビ東京他にて放送スタート)、主演舞台『室温~夜の音楽~』(6~7月世田谷パブリックシアター他)などが控えている。


    細田佳央太(ほそだかなた)

    2001年12月12日生まれ。東京都出身。最近の出演作はドラマ「金田一少年の事件簿」「もしも、イケメンだけの高校があったら」「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」「ドラゴン桜」、映画『子供はわかってあげない』『青葉家のテーブル』『花束みたいな恋をした』など。現在、映画『女子高生に殺されたい』が公開中。


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    Photo ⇒ コザイリサ
    Text ⇒ 瀧本幸恵


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    Drama Information】 

    ©「ねこ物件」制作委員会

    ドラマ「ねこ物件」

    テレビ神奈川、TOKYO MX、BS11他にて 4月8日より順次放送スタート

    https://neko-bukken.com/

    監督:綾部真弥 田口桂
    脚本:綾部真弥
    主題歌:SPiCYSOL「Bell」(ワーナーミュージック・ジャパン)
    音楽:沢田ヒロユキ(ペイズリィ8)
    出演:古川雄輝 細田佳央太 長井短 上村海成 本田剛文 松大航也 竜雷太
    企画:AMGエンタテインメント
    制作:「ねこ物件」制作委員会
    ©「ねこ物件」制作委員会

    ©「ねこ物件」制作委員会
    ©「ねこ物件」制作委員会