2001年に滝沢秀明主演でドラマ化された、よしながふみ原作の人気コミック「西洋骨董洋菓子店」。韓国では映画化もされた今作が、タイで実写化！　主演の1人は「SOTUS」シリーズで爆発的な人気を得ているSingtoということもあり、制作発表時から大きな話題となっていました。

　日本のドラマでは、原作にある“魔性のゲイ”という設定がなくなっていましたが、今作ではしっかりと活かされています。夜のクラブでSingtoが演じるWeirを一目見ると誰もが恋に落ちてしまうという魔性っぷり。どうしてWeirがそうなったかも、しっかりと描かれています。

　しかし、その魔性さが仇となり、凄腕のパティシエでいながら、お店の従業員をも夢中にしてしまい、長く務めることが出来ず、お店を転々としていますが、ついに「絶対に好きにならない」と言い張る、女性を見つけると一緒に写真を撮りたがる“女好き”のオーナーPunnのお店で働くことに。PunnはWeirが過去に自分に告白してきたクラスメイトだと気づきますが、Weirは最初まったく気づかず…。

　その後、お店にはアシスタントとして、元ボクサーのKratingとPunnのボディーガードでもあるPoohが働き始め、評判を呼び繁盛していきます。しかし、近所で子供の誘拐事件が発生。殺害された子供が最後に口にしていたのが、このお店のケーキだったことを知ると、Punnは震え始め…。

　新人ボクサーとして注目を集めていたKratingが、夢を叶える直前で病気となり、心のよりどころとしていたスイーツ店の見習いシェフとして働き始めます。コミカルに、時に泣かせる彼の物語もしっかりと描かれ、物語に深みを与えています。

　そして、個性的なキャラクターでありながら、最終的にみんなが大好きになるPoohの物語も必見！　

　ただただ様子がおかしいボディーガードのように見えて、彼が歩んできた道や、考え方、さらに彼が抱く“愛”があまりにも深く、回が進むごとに、応援したくなるはず。序盤でWeirの魅力に取り込まれてしまうところもキュート。

　物語は中盤から深いミステリーへと展開していきます。連発している誘拐事件を知るたびに青ざめていくPunnに、昔起きた誘拐事件と酷似した手法なことを気づくネット記者の家族も登場。果たして犯人は一体…？

　さらにWeirを一人前のパティシエとして育てた、容姿もパティシエとしての実力も完璧な元カレも登場し、物語は混戦し始めます。

　BL要素もたっぷりとありますが、それだけではない、サスペンスに仲間、友情、恋愛と様々な要素が込められた今作、ぜひ一気見をオススメします！（Text ⇒ 吉田可奈）

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【DRAMA Information】

Baker Boys

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【配信サイト】
https://video.unext.jp/browse/genre/MNU0000134/MNU0011058?td=SID0064787


原作：よしながふみ「西洋骨董洋菓子店」（新書館）
監督：Poy Pannares Ruchirananta
出演：
Thanat Lowkhunsombat(Lee)　
Prachaya Ruangroj(Singto)　
Purim Rattanaruangwattana(Pluem)　
Patara Eksangkul(Foei)　
Juthapich Indrajundra(Jamie)

©GMM TV Co., Ltd., All rights reserved ”Based on the comic series Western antique cake shop By SHINSHOKAN Co., Ltd. Wings Comics. Written by Fumi Yoshinaga”

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【ライタープロフィール】
吉田可奈（よしだかな）
⇒ エンタメ系フリーライター。B-PASS、awesome!、ファッション誌ほかで執筆中。『2gether』をきっかけにタイＢＬの沼にドボン。報告・連絡・相談がウルトラ下手くそなカップルに萌えますが、毎回テレビに向かって「ＬＩＮＥ使って！」と叫んでいます。オススメのタイＢＬ教えてください。@knysd1980（著書本「うちの子、へん？」発売中!!） https://www.amazon.co.jp/dp/4594084079/

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