ドラマ「Until We Meet Again~運命の赤い糸~」で水泳部の先輩後輩を演じ話題となったBounとPrem。久々の2人での出演となるドラマ「EvenSun」は、Premが演じる気弱な借金取りサンと、Bounが演じる借金があるのに強気で不愛想なアーティットが繰り広げるラブストーリーだ。今作について、Bounに撮影中のエピソードやPremについての話を聞いた。
■ドラマ「EvenSun」について教えてください。Premと2人での主演作が決まった時の心境はいかがでしたか?
「これは自分にとって大きなチャレンジになるなと思いました。実は、ドラマが決まった時から撮影までに時間が少なく、ワークショップを4日間やったあとに、ぶっつけ本番の撮影だったんです。さらに、こんなにエピソードが多いものに自分が主演として挑むことは初めてでしたし、僕がストーリーを進めなくてはいけないので、より勉強をしなくちゃいけないなと思いました」
■台本を読んだ時は、どんなことを思いましたか?
「ものすごく興味深い内容だと思いました。さらに、県外で撮影することが初めてだったので、ドキドキしていましたね。作品中、ほとんど海の側にいましたから! さらに、借金の取り立ての話も入っていたので、すごくおもしろそうだなと思いました」
■演じたアーティット(Nai Atit)とBounさんは似ているところはありましたか?
「う~ん…。似ていないですね。Nai Atitはかなりずる賢いところがありますし、話し方にもそれがにじみ出ているんです。友達と話す時は普通なんですが、知らない人や気に入らない人と話す時は、すごくせこくなるんですよ。そこは、僕とはかなり違うところですね」
■共感できるところはありましたか?
「共感できるところか…(考え込む)。実は、この作品ではそこまでこの役に共感できるところがないんです。というのも、撮影時間が短くて、思ったように掘り下げることができなかったんですよ。たとえば、子ども時代はどんな子だったのか?とか、家族の背景はどんなものだったのか?とか。もしできるのであれば、時間を戻して、たっぷりと役作りをしてから挑みたいですね」
■撮影での大変だったシーンを教えてください。
「岩場を登るシーンは本当に大変でした! Nemoという弟といるシーンだったんですが、昼間に撮影したので日差しが本当に暑く、岩自体も熱いんですよ。水を岩に垂らしたら、すぐに蒸発するくらいだったんです。しかも、弟を探すために、あっちこっちに飛び回ったりしなくちゃならないので、かなり難しかったですね。足の踏み場はすべてが不安定で怖かったですし、その後にセリフを言わなくちゃいけなかったので、すご~く集中力が必要でした」
■でも素敵なシーンになりましたね。さて、BounさんとPremさんだからこそ、スムーズに撮影ができたなと思うところを教えてください。
「全部です。僕達は長く一緒に仕事をしてきているんですよ。もう3~4年くらいになるかな? 演技や、歌、ダンスを一緒に経験してきました。Premと一緒にやる演技に対しては難しいと思ったことはないですね。何もかもスムーズにいくのは、僕達は全局面で合っているからだと思うんです」
■素敵な答えをありがとうございます。となると、撮影も楽しかったのではないでしょうか。
「それが、1日目、2日目は地獄に落ちたかのようでした(笑)。とんでもなく疲れたんですよ。なんでこんなに時間が過ぎるのが遅いのかと思うくらい疲れていたんですよね。でも、2日目を超えると、身体が慣れてラクになりました。役に対して入り込めるようになったことも実感しましたし、大変な状況さえも楽しもうと思えるようになったんです。だから休憩中は体力を回復するために、みんなが寝て、寝て、寝ていました(笑)。ずっと太陽の下での撮影だったので、ちゃんと休まないと気絶してしまう可能性があったんですよ!」
■なんて過酷な…! でもそのおかげで本当に良いドラマになりましたね。ちなみに、監督とはどんなディスカッションをしましたか?
「実は最初は、すごく怖い印象があったんです。髭もはやしていましたしね。でも、演じていくうちに役者の意見をちゃんと聞いてくれる監督だということに気付いたんです。さらに彼の言うことは説得力があり、付いていこうと思えるんです。自分が何か意見を伝えようと相談すると、監督はその一番いい方法を模索してくれるんです。なので、見た目とは違って全然怖くなかったですね(笑)」
■Premとはどんな話をしましたか?
「2人でよく話していました。そういえば、このドラマが決まる前からずっと、僕達のドラマ作品をしばらくやっていないよね?って話していたんです。よくゲスト出演はありましたが、主演作「Between Us」の撮影に入るまでにまだまだ時間があるし、オンエアまでも長いから、その間に、僕達のファンクラブのために、このドラマを受けようと話していたんです。新しいドラマは、僕達にとっても新鮮でしたし、すごく勉強になりました」
■ありがとうございました。では、このドラマを通じて、どんなことが伝われば嬉しいですか?
「観てくれた人のストレスが発散されるような作品になったらいいなと思っています。この作品に対して、僕はかなりの力を注ぎました。感動的でもなく、感情に波があるような作品でもないかもしれないですが、みんながストレスなく観られて、楽しんでもらえたら嬉しいです」
– 後編に続きます!-
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Text ⇒ 吉田可奈
翻訳=Pongsakorn Wongchankit
取材協力=千葉泰江、Mai Nanthanukul
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【プロフィール】
■Boun Noppanut Guntachai
ブーン・ノッパナット・ガンタチャイ。1995年7月10日生まれ。出演作は、「Untill We Meet Again~運命の赤い糸~」(2019年)、「7 PROJECT」(2021年)など。
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【DRAMA Information】
EvenSun
Rakuten TVにて、全話配信中
【配信サイト】
https://tv.rakuten.co.jp/special/evensun/
全6話
脚本:チョーティップ・ネートジャルーン(Chawthip Natcharern)
監督:バンデッド・ソンディ(Bhandit Thongdee)
英題 :「Even Sun Series」
邦題:「EvenSun」
出演:ノッパナット・ガンタチャイ(ブーン)、ウォルート・チャワリットルティウォン(プレム)、ロンシー・リー(ロンリー)、ナタット・タンジャルーン(トップ)、パリンヤー・アンサナン(コック)、ウィーラパット・トゥームマニーラット(テー)、パパンゴーン・サグンソン(パック)、チサヌポン・スークシリ(アース)、タナワット・ハッチャリーラハー(タイガー)、ワラゴーン・ワルンジャルーントーン(モーン)
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★タイドラマ連載「知りタイ! 教えて! タイBL」Vol.06 「Until We Meet Again ~運命の赤い糸~」紹介記事はこちら
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https://awesomemagazine.jp/2020/08/28/