2022年末には香港での2days公演も成功させるなど、国内外で注目度上昇中のシンガソングライター・高瀬統也が1stフルアルバム『13月2日』をリリース。本作について、制作の経緯を含めて話を聞いた。
■アルバム『13月2日』は、どの曲も聴き馴染みのある、まるでベストアルバムのような作品のように思えました。
「ありがとうございます。実は、今までフルアルバムをリリースするつもりはなかったんです。でも、 “どうしてfeat.野田愛実”の次に、 “13月1日”がたくさんの方に聴いてもらえるようになったこともあり、これまでの過去の曲を一度しっかりと出してみるのもいいんじゃないかって声をいただいたんです。そこに僕の仲間も賛同してくれて、リリースすることになりました」
■高瀬さんは、周りのスタッフさんを本当に心から信頼されているイメージがあります。
「そうですね。最近はより結束力が高まっていて、同じ目標に進んでいる感覚があるんです。今、香港での公演に向けて、みんなが“くるぞ、くるぞ”と盛り上がっている感じがあるからこそ、より力が入っているのかもしれません(取材は香港ライヴ前に行ないました)」
■それにしても、この1年で高瀬さんを取り巻く環境がガラッと変わりましたよね。
「そうですね。今、ちょうど年末の時期で、いろんなストリーミングサイトの集計結果が出てくる中で、Spotifyの月間リスナーが1000人、2000人のところが、100倍になったというのがすごく嬉しくて…。月間50万人リスナーに届くことが、本当に奇跡のように感じているんです。そう言えば、この前沖縄に行った時に、カラオケバーに入ったんですね。そこで『どうして』を知っている人が本当にたくさんいたんです。歌うつもりはなかったんですが、促されて歌ったら、 “声がすごく似てる!”って言われて(笑)。そこで、この曲を本当に知ってもらえていることに気付きましたし、知ってもらえていることに少し慣れて、もっと前向きに頑張りたいなと思うようにもなりました」
■周りの人達の意識や、接し方が変わらず、よりストイックになっているからこそ、自分が冷静でいられるのもあるんでしょうね。
「そう思います。あとは、写真を撮られることに対して、あまり緊張しなくなりました(笑)」
■前回の本誌での撮影はものすごく緊張されていましたよね(笑)。
「そうなんです! ドキドキしすぎて大変だったんですが、それからテレビ収録も増えて、少しずつ対応することができてきたんです。それに、何事も1度経験すると、自分の捉え方や感じ方が違うだけでパフォーマンスが変わるんですよね。今後は自分のモチベーションをさらに上げて、実力をつけていきたいなと思っています」
■ちなみに、先ほどの沖縄バーでは正体を明かしたんですか?
「クライアントさんと行っていたんですが、その方が笑いをこらえきれなくなっちゃって、ばらしていました(笑)。ただ、アーティスト写真と、その日の僕とのギャップがすごかったようで、そこを必死に説明していました(笑)」
■あはは。でも、確実に広まっているということですよね。そして、アルバム『13月2日』には、この数年の名曲がギュッと収録されていますが、あらためて1枚を聴いてみていかがでしたか?
「実は、これまで曲順って気にしたことがなかったんです。でも、アルバムを作ると言うことで、今回はすごく気にしながら作りました。まず、1曲目を何にしようか?と思い、かなり悩んだんですが、最初は “I can’t stop loving you(feat.野田愛実)”にしようと思っていたんですね。新曲でもありますし、新たな一面を見せたいなって。でも、 “13月1日”がきっかけで、この“今”があるのであれば、1曲目は絶対に “13月1日”だと思うようになって。そこから始まることによって、ネクストストーリーが見える、というコンセプトにもフィットするなと思ったので、この曲を1曲目に決めたら、そこからはスムーズに他が埋まっていきました」
■アルバムタイトルの『13月2日』もすごく意味がありますよね。
「それ以外は付けられないんじゃないか?というタイトルになりました。最初はこれにするつもりではなかったんですが、MVを作っている監督と話した時に、一瞬で “13月2日でいいじゃん”って言われたんですよ。その時は驚いたんですが、 “13月2日だったら、1歩進んだんだって思うでしょ?”と言われて。“それ以外ないな!”って思うようになったんです。今考えると、本当に良いタイトルになったなと思っています」
■これまでの高瀬さんが辿れるアルバムとなりましたね。
「はい。代表曲はもちろん、新曲も収録されているので、ぜひあらためてじっくりと聴いてもらえたらと思っています」
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【プロフィール】
高瀬統也(たかせとうや)
1996年11月26日生まれ。愛知県出身。シンガーソングライター。2022年1月31日に2nd EP『13月1日』を配信リリースし、香港を中心としたアジア圏のみならず、ヨーロッパ圏でもアルバムトップチャート1位を記録した。昨年12月24日、25日には、香港・Music Zone@E-Max にて初の香港ワンマンライブ2daysを開催した。
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【MUSIC INFORMATION】
1st Full Album 『13月2日』
発売中
CD
01. 13月1日
02. I can’t stop loving you(feat.野田愛実)
03. らりるれ
04. Make you high
05. All or Nothing
06. どうして(feat.野田愛実)
07. 毒のあるA
08. Don’t stop me lyrics
09. Tears Tears
10.センチメンタルじゃ終わらない
11.TWI LIGHT(feat. N.O.A)
12.FAKER
13.I’ll be right there
14.MINT
15.備忘録(Self Cover Ver. )
16.どうして(feat.野田愛実)Remix by RINZO
DVD ▼LIVE
13月1日 Live ver. /どうして(feat.野田愛実)Live ver. /備忘録(Self Cover Ver.)Live ver. /MINT Live ver. /Tears Tears Live ver. /I can’t stop loving you(feat.野田愛実)Live ver.
DVD▼Music Video
13月1日/どうして(feat.野田愛実)/Tears Tears /All or Nothing /備忘録(Self Cover Ver.)/I’ll be right there/FAKER/Make you high/MINT
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8th Single「MINT」
配信URL
https://linkco.re/v40gqU2S?lang=en
7th Single「I’ll be right there」
配信URL
https://linkco.re/s6eT1cHZ
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【クレジット】
Photo 大川晋児
Text 吉田可奈
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