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    2023年2月2日 原因は自分にある。『げんじぶ空間:case.5-End of Infinity-』パシフィコ横浜ワンマンレポート!!

    Photo 米山三郎、冨田望

     1月28日、7人組ダンス&ヴォーカルユニット“原因は自分にある。”(以下、げんじぶ)が、自身最大規模となるパシフィコ横浜 国立大ホールでのワンマンライブ『げんじぶ空間:case.5-End of Infinity-』を開催した。

    Photo 米山三郎、冨田望
    Photo 米山三郎、冨田望

     幻想的なオーバーチュアが流れる中、後方からのライトで全身白い衣装を纏った7人の姿が浮かび上がる。1曲目は最新アルバム『無限の終わり』のラスト曲、「僕らの世界・物語」。ステージから伝わってくる生の鼓動は、観測者(げんじぶファンの総称)側の鼓動と1つになり、ホールの中で大きく波打っていた。それは、げんじぶの世界が、ネクストフェーズへと動き出した瞬間。続く「魔法をかけて」からの3曲は、ちょっぴりファンタジーでハッピーなミュージカルを観ているかのようもあり、また観測者たちとの甘いひとときを味わっているかのような時間でもあった。特に「チョコループ」での笑顔は格別で、ぴょんぴょんと弾けるダンスも印象的。みんな、この日を迎えることができた嬉しさを隠せないようだ。

    Photo 米山三郎、冨田望
    Photo 米山三郎、冨田望

     そのテンションの高さは最初のMCにも表われていた。全員が超笑顔! 
    「来ちゃったよ、パシフィコ!」という長野凌大は「1年前のZeppツアーの頃からパシフィコ横浜が夢のステージから目標のステージに変わって、今日こうして(パシフィコの)ステージに立っています。本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを述べた。大倉空人は「和人、久しぶり!」と杢代和人に声をかける。杢代は現在放送中のテレビ朝日系ドラマ『仮面ライダーギーツ』に吾妻道長役としてレギュラー出演中のため、ライブにフルで出演するのは半年ぶりということだ。吉澤要人も「和人が横にいると気持ちいい♡」と嬉しそう。この模様はCSテレ朝チャンネル1にて生中継されており、カメラの向こうの観測者たちへのサービスも欠かさない。

    吉澤要人
    Photo 米山三郎、冨田望
    小泉光咲
    Photo 米山三郎、冨田望
    大倉空人
    Photo 米山三郎、冨田望

     ここからは15曲におよぶ“2023原因は自分にある。スペシャルメドレー”がスタート。まずは、げんじぶの出発点となったアグレッシブなピアノロック「原因は自分にある。」から。もちろん観測者たちも振りつけバッチリで一緒に踊る。美しいフォーメーションが印象的な「あなたに溺れて、僕は潤んで。」、ジャジーなダンサブルナンバー「J*O*K*E*R」という流れから、ソロ・メドレーへと突入。
     トップバッターの吉澤はサングラスをかけて「犬と猫とミルクとシュガー」のラップをワイルドに披露。普段の優しいイメージとのギャップにヤラれる観測者続出! 小泉光咲は「噓から始まる自称系」を軽やかにステッキダンスで魅せ、「結末は次のトラフィックライト」を歌う大倉は、最後の♪まだ 赤い…の歌詞に合わせて赤い羽根を舞わせるというお洒落な演出。

    杢代和人
    Photo 米山三郎、冨田望
    桜木雅哉
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    武藤潤
    Photo 米山三郎、冨田望
    長野凌大
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     杢代は傘をさして「半分相逢傘」を歌唱。セリフ部分を自ら大胆にアレンジし、「俺の女になれよ」と言った瞬間、会場から思わず「キャ~♡」という悲鳴とため息が上がった。青いバラを咥えて登場したのは桜木雅哉。「545」を初々しく歌いあげ、バラにキスをした。武藤潤は「キミヲナクシテ」でハットを使ったダンディなダンスに挑戦。大人の色気を振りまいた。ラストを飾る長野は「幽かな夜の夢」を、マイクスタンドを抱いたロックなアプローチで。ラストの笑顔とポーズに歓声が上がった。新しいメンバーの一面を垣間見たような、サプライズ・ソロメドレーとなった。

    Photo 米山三郎、冨田望
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     さて、メドレーはまだまだ続く。「ギミギミラブ」では大倉を中心に“ラブラブダンス”をレクチャー。ダンスの先生?と思うほどに教え方が上手い! おかげでほぼ全員の振りが揃うという素晴らしい一体感が生まれ、ホール内は幸せな空気で満たされた。とはいえこのハッピー感はまだまだ止まらない。「まだまだ俺たちと遊ぼうぜ!」と吉澤が煽り始まったのは、「嗜好に関する世論調査」。ここでは“二択”というワードにちなみ、次に歌う曲をメンバーの多数決で決めるというゲーム。「Macanas.」と「Show Time!!」という懐かしの2曲に意見が割れ…というかステージ上でみんなはしゃぎすぎてなかなか決まらない。決めかねている武藤を取り合ったり、なぜか長野と吉澤がハグしていたり。最終的に杢代を中心に、マイクを外して(聴こえていたが)作戦会議が行なわれ、「Show Time!!」に決定。その様子も含め、なんてピースフルなショータイム! そして足取りも軽くチャールストンを彷彿させる「Joy to the world」でメドレーを締めくくった。

    Photo 米山三郎、冨田望
    Photo 米山三郎、冨田望
    Photo 米山三郎、冨田望

     「Lion」のイントロは、ここではインタールード的な役割を持ち、その役2分後にステージへ戻ってきた7人は、全身黒の衣装。ファイアーボールと音玉の中で、また新たな一面を見せつけてきた。激しくロックなアプローチにグイグイと引っ張られ、オーディエンスも熱く胸を焦がして応戦する。続く「黄昏よりも速く走れ」は、彼らの疾走する若さを体現していたし、「以呂波 feat. fox capture plan」は彼らの鼓動そのもの! ハードなデジタル・ダンスチューン「0to1の幻想」ではエッジの効いたパフォーマンスを魅せてくれた。「Lion」からの3曲は2ndアルバム『虚像と実像』収録曲。この2年間の経験が、げんじぶとしての表現力をさらに磨いていったのだろう。

    Photo 米山三郎、冨田望
    Photo 米山三郎、冨田望

     MCではメドレーでのソロ曲について語られた。1人1人に与えられたアイテムの話では吉澤が少し照れたように「ライブでサングラスをかけるのは今日で最後なんじゃないかと…」と切り出すと、“似合ってたよ!”の拍手をもらってうれしそうな笑顔を見せた。オリジナルの決めゼリフで魅了した杢代の次の登場ということで、なんとかインパクトを与えなきゃと頑張ったという桜木は、本番前、鏡の前でバラを咥える練習をしていたとか。その健気さを称える拍手は温かだった。また、これまででもっとも広いステージに立っていることについて、桜木が「以呂波で飛ぶとこ、やっとできたね」とメンバー同士、喜びを分かち合う姿も印象的だった。

    Photo 米山三郎、冨田望
    Photo 米山三郎、冨田望

     「それでは、げんじぶのNext Phase。羅針盤となるこの曲を聴いてください」と、武藤がタイトルコールしたのは、アルバムリード曲「無限シニシズム」。この日公開されたばかりのMVから飛び出してきたのかと思うほどに完成されたフォーメーションダンスは、クールでミステリアスな世界観を体現していた。ここからは後半戦。もちろん飛ばしていく。「柘榴」、「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」とまったく違ったテイストの曲を、クルクルと表情を変えながらパフォーマンスしていく7人。熱すぎるほどに温まったところで長野がクラップを促し呼びかける。「ここからラストスパートです。ステージに立ち続けること、みんなのことが好きなこと、そんな原因は、そんな原因は君にもある!」
      愛しさを湛えた目でパワフルに歌い踊る。♪僕がここにいるのは~を受けての杢代は「明らかに観測者、君たちのせいだ」とまたしてもラブリーなアレンジで盛り上げた。そして「観測者、大好きだー!」と叫んだのは大倉。みんな大好きなこの曲で、テンションを示す針は振り切れ、計測不能になったようだ。
     「Run away」はしっとりとしたラブソング。この流れは、なんていうか、お互いに愛を確かめ合っているような……。背面のLEDモニターには、メンバーのオフショット写真が映し出され、心はほっこり。十分すぎるくらいに愛を注ぎ合い、本編ラストの「Q」へ。映し出される歌詞。真っ直ぐに前を見据えてそれを歌う姿には、決意表明のような気を感じた。観測者たちもマスクの中で口ずさんでいる。
     最後に武藤が告げる。「僕たちの未来へ、一緒に歩んでいきましょう」と。

    Photo 米山三郎、冨田望

     アンコール、「ネバーエンドロール」ではステージ上を自由に駆け回ったりはしゃいだり。その様子がハンディカメラに捉えられ、TVの向こうにいる観測者たちにも届けられた。曲終わりはみんなでハグ。というよりも絡み合っていた。

     ラストMCでは夏のホールツアー『原因は自分にある。LIVE TOUR 2023-G=φ-』が発表となり、メンバー1人1人がご挨拶。

    大倉「7人で活動してきた歴史を振り返ることができて、とても楽しかったです。ここで止まらず、どんどん夢に向かって突き進んでいきます」
    吉澤「マスクがあってもみなさんの笑顔が届くんですよ。それを生で感じられるライブが本当に幸せ。笑い合って生きていきましょう」
    小泉「ここに立てたのはみなさんのおかげです。でも、僕たちも僕たちで少しは成長したんじゃないかな(メンバーに突っ込まれる・笑)」
    杢代「こうして7人でステージに立てることが幸せ。今年はその機会が増えるので、7人で最高のパフォーマンスをします。その時はまた来てください」
    桜木「みなさんの人生にとって、今日が最高の1日であったらいいなと思います」
    武藤「“原因は自分にある”という言葉があったから僕たちが生まれて“原因は自分にある”という言葉を胸に持ってきたからこそここまで来れました。それは、みなさんの力もありました。原因は君にもあったんです。これからも“原因は自分にある”という言葉を持って人生を歩んでいってほしいなと思います」
    長野「今日ここに立って、頭の片隅にはもっと大きなステージ、その先がぼんやりと見え始めています。その景色をいつか全員で観ることを目標に頑張っていきます。いつも元気とかパワーをくれてありがとう。大好きです」
    吉澤「この曲がもっともっと似合う僕たちになれるように、メンバー7人と観測者のみなさんで前へ前へ進んでいきましょう。ここにいるキミも、画面の前のキミも、みんな!」
    全員「大好きだよー!」

     メンバー全員の想いを乗せて始まったラスト曲は「桜Ground」。桜色のライトの中、パワフルなバンドサウンドに乗って歌う7人からキラキラの笑顔が溢れ出る。ピンク色の花吹雪が3段階で発射され、マスクの下の笑顔たちもさらにキラキラと輝いていた。最後は7人揃って生声で「ありがとう!」

     舞い散る花吹雪を観て思う。これは、げんじぶと観測者たちの、青春の1ページ。外の世界よりもひと足早く春が訪れたようだ。(TEXT 三沢千晶)

    Photo 米山三郎、冨田望

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    原因は自分にある。


    ワンマンライブ『げんじぶ空間:case.5-End of Infinity-』
    1月28日(土)パシフィコ横浜 国立大ホール

    【Setlist】

    〜Overture〜
    M1. 僕らの世界・物語
    M2. 魔法をかけて
    M3. 夢に唄えば
    M4. チョコループ
    M5. メドレー
    ・原因は自分にある。
    ・貴方に溺れて、僕は潤んで。
    ・J*O*K*E*R
    ・犬と猫とミルクとシュガー (吉澤要人)
    ・嘘から始まる自称系 (小泉光咲)
    ・結末は次のトラフィックライト (大倉空人)
    ・半分相逢傘 (杢代和人)
    ・545 (桜木雅哉)
    ・キミヲナクシテ (武藤潤)
    ・幽かな夜の夢 (長野凌大)
    ・ダンストラック
    ・ギミギミラブ
    ・嗜好に関する世論調査
    ・Show Time!! (BATTLE STREET)
    ・Joy to the world
    M6. Lion
    M7. 黄昏よりも早く疾走れ
    M8. 以呂波 feat. fox capture plan
    M9. 0to1の幻想
    M10. 無限シニシズム
    M11. 柘榴
    M12. シェイクスピアに学ぶ恋愛定理
    M13. 原因は君にもある。
    M14. Run away
    M15. Q  

    EN1. ネバーエンドロール
    EN2. 桜Ground

    ◆3月26日には、CSテレ朝チャンネル1にて完全版がオンエア!!

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    【LIVE INFORMATION】

    『原因は自分にある。LIVE TOUR 2023-G=φ-』

    【東京】LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)
    2023年7月19日(水)開場 17:30/開演 18:30
    2023年7月20日(木)開場 17:30/開演 18:30
    2023年7月21日(金)開場 17:30/開演 18:30

    【福岡】福岡市民会館
    2023年8月4日(金)開場 17:45/開演 18:30

    【愛知】名古屋市公会堂
    2023年8月6日(日)開場 17:45/開演 18:30

    【大阪】オリックス劇場
    2023年8月9日(水)開場 17:30/開演 18:30


    ◆詳細は公式HPへ
    https://genjibu.jp/

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