ドラマシャワー枠初の完全オリジナル作品となる「ジャックフロスト」に出演中の本田響矢さんと鈴木康介さんにインタビュー! 別れ話の直後に記憶を亡くした奥沢 律(本田)と、彼を支えながらも関係を修復しようとする池上郁哉(鈴木)の切ないラブストーリーについて、撮影時のエピソードを含めてたくさんお話いただきました。
■ドラマ「ジャックフロスト」は“両片想い”のとても切ないお話になっていますが、最初に台本を読んだ時に、どんなことを思いましたか?
鈴木「“切ない”のはもちろんなんですが、どちらかというとキュンキュンしました。律は1話で記憶をなくしてしまうんですが、その後、郁哉と関わっていくうちに、改めて好きになっていくんですよね。もちろん、僕が演じる郁哉も律のことが好きなんですが、記憶をなくす前に別れ話をしていたということを隠すためにルームメイトとして振る舞ってしまい…。二人の想いは一緒なのに、行き違ってしまうという、そんな二人を見ていてすごくもどかしかったです」
■その苦しさをどう演じましたか?
鈴木「本当は自分が恋人だということを言わないといけないけど、幸せな日常を手に入れたいから嘘をつくことを選んでしまうという“辛さ”、さらには恋人の記憶喪失という、乗り越えないといけない壁をしっかりと意識して悩みながら演じました。すごく難しかったです」
本田「僕も最初は、自分が記憶喪失になるという設定を聞いて、すごく難しい役だなと思ったんです。でも、演じていくうちに、そこを難しいと感じてはいけない気がしていて。というのも、実際に記憶をなくしてしまった方もいらっしゃいますし、そういった方の気持ちにどう寄り添って演じるかということが大事だと思ったんです。さらに今回は、郁哉に関する記憶だけがないということだったので、どこがわかって、どこがわからないという箇所を、監督と何度もすり合わせながら丁寧に進めていきました」
■鈴木さんはもし、郁哉と同じ立場になったら受け入れられると思いますか?
鈴木「郁哉のようには受け入れられないと思います。郁哉はすごいですよ」
本田「もし僕が律と同じ立場だったとしたら…それは受け入れられる気がしていて。もちろん記憶をなくした違和感はあると思いますが、親や弟、仕事の記憶はあって、郁哉の記憶だけがないけど、郁哉が目の前にいて、ルームメイトとしていつも通り接してくれているなら、絶対に居心地がいいし、また好きになるのも時間の問題だと思うんですよね」
■その居心地の良さを見ているこちらも体験できるように感じたのは、二人の息が合っているからだと思うんです。
鈴木「嬉しいですね。郁哉と僕が似ているから演じやすかったのもあるのかもしれません。僕も面倒を見るのが好きで。もともと長男ですし、好きな人に対して尽くすのもわかるんですよね」
本田「律はイラストレーターという、難しいお仕事をしていますし、ファッションやヘアスタイルもオシャレで、こだわりがしっかりとあるんです。そう考えると、“細かいこだわりがある”というところだけは似ている気がしますね」
鈴木「例えば?」
本田「カーテンの閉まり具合とか…」
鈴木「絶妙!」
本田「そうそう(笑)。“このくらい開いているのが心地よいな”というのがあって」
鈴木「そう言えば、撮影中に、現場バックとしてJIL SANDERの持っていたよね?」
本田「あった、あった!」
鈴木「その中身を見たことはないんですが、必要なものがしっかり入っているんだろうなって感じがしていて(笑)。その中身を確認したかったな~」
本田「お菓子を入れていたんだよ」
鈴木「お菓子!?」
本田「そう。ラムネとかチョコレートとか…」
鈴木「もらってない…」
本田「え! みんなにあげていたから、康介くんにもあげていたと思ってた!(笑) 暴露話で言うと…」
鈴木「ちょっと、何を暴露する!?(笑)」
本田「康介くん、撮影現場ではインナー1枚でフラフラ歩いていたでしょ(笑)。その姿を見て、意外と気にしないんだって思った!」
鈴木「気心知れたメンバーだけだったから!(笑)」
本田「上裸になって二人で腕立て伏せをしていたりしていたよね」
鈴木「そうそう。鏡の前で絞り具合をチェックしたりして」
本田「上裸を見せるシーンもあったので、体を良く見せるためにお互いチェックをしていました(笑)。前回は『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』というドラマのゲスト出演で一緒にお芝居はしていなかったんですが、その楽屋でお話はしていたので、今回一緒にお芝居ができて嬉しかったですね」
鈴木「響矢くんは、ちょっとクールに見えるけど、がむしゃらなタイプで、必死にもがく姿も当たり前に見せてくれるんです。そういう姿を見ていて、僕も頑張らないとなって思いました」
本田「顔も可愛かった?」
鈴木「可愛い(ニッコリ)」
■あはは。本田さんは鈴木さんのお芝居の印象はいかがでしたか?
本田「康介くんにしかないセンスをしっかり持っている方だと思いました。引き出しがすごく多いんですよ。それを引き出しながら、解釈して、表現していくのを見ていて、すごく尊敬できる人だなって思ったんです」
■お互いに刺激的な現場だったんですね。さて、改めて今作を観てどんなことを感じてもらえたら嬉しいですか?
鈴木「こんなに2人がもどかしい両片想いという作品はなかなかないと思うので、みなさんがどう感じてもらえるのかが楽しみです。BL作品としても素敵ですし、いろんな人が楽しめる作品になっているので、感想を伝えてもらえたら嬉しいです」
本田「今作はオリジナル作品で、本当に1から作り上げている作品なので、ひとつひとつのニュアンスや表情などをみんなで考えながら作っていきました。さらに、記憶を失った律と、その律をずっと思う郁哉との関係性を見守ってもらえたら嬉しいです」
・・・
【共通テーマ音楽コラム「あなたにとってのラブソング」】
本田響矢
back number「クリスマスソング」
高校の時に片想いをしていた方がいたんです。その恋は叶わなかったんですが、その時にこの曲が流行っていたので、この曲を聴くと、当時の想いが蘇ります。
鈴木康介
尾崎豊「I LOVE YOU」
親父が尾崎豊が好きで、車の中ではいつも流れていたんです。その後、D-LITEがこの曲をカバーしたバージョンを聴いて、改めていい曲だなと感動しました。
・・・
【プロフィール】
本田響矢(ほんだきょうや)
1999年6月20日生まれ。福井県出身。最近の出演作は、ドラマ「正しい恋の始めかた」「青春シンデレラ」「ANIMALS‐アニマルズ‐」「絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男」「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」「金田一耕助踊る!」、オンライン舞台「テイルズ オブ アライズ LIBERATORS -希望を託されし解放者たち-」など。
鈴木康介(すずきこうすけ)
1997年12月19日生まれ。愛知県出身。近年の出演作は、WOWOW「ソロモンの偽証」、TBS「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」、ABC「彼女、お借りします」、ABC「アカイリンゴ」など。今後は舞台『ウィングレス(wingless)-翼を持たぬ天使-』(5月 東京・大阪)を控えている。
・・・
【DRAMA INFORMATION】
MBSドラマシャワー「ジャックフロスト」
毎週木曜深夜1:29~MBSドラマシャワー枠にて放送中
脚本:安川有果 高橋名月 船曳真珠
監督:安川有果 高橋名月
出演者:本田響矢 鈴木康介 森愁斗 祷キララ 松本怜生
製作:「ジャックフロスト」製作委員会・MBS
©「ジャックフロスト」製作委員会・MBS
・・・
【クレジット】
Photo 大川晋児
Text 吉田可奈
Hair&Make-up カスヤユウスケ(ADDICT_CASE)
Styling 本田:MASAYA(ADDICT_CASE)、鈴木:emi ito(ADDICT_CASE)
Costume
本田:ニット ¥25,300 /NKNIT(06-6262-9900)、その他スタイリスト私物
鈴木:ジャケット¥60,500、パンツ¥31,900、シャツ¥30,800/zucca(A-net Inc. 03-5624-2626)
・・・
★読者プレゼント★
本田響矢さん×鈴木康介さんのサイン入りポラを2名様にプレゼントいたします♪
【応募方法】
awesome! 公式アカウント @BP25th_awesome をフォロー&RTしてくださった方の中から、抽選で2名様にプレゼントいたします!
一言感想もいただけますと嬉しいです!
【応募締切】
2023年3月15日(水)23:59まで
※発送先は日本国内に限ります。
※当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。当落に関するお問い合わせはお受けできません。
※当選者の方にはDM(ダイレクトメッセージ)にてご連絡をさせていただきます。
・・・