男性6人組ダンス&ヴォーカルユニットWATWINGが、2月8日、ワンマンライヴ『WATWING Lets get on the beat Tour Special Edition in 武道館』を開催した。
オリエンタルなSEが流れる中、Windy(WATWINGファンの呼称)が振る真っ白いサイリウムの光に包まれた日本武道館のステージにポップアップで登場した古幡亮、鈴木曉、髙橋颯、八村倫太郎、桑山隆太、福澤希空の6人は、新曲「Firebird」でまずソロの声を聴かせる。♪Firebird~の歌詞でファイアーボールが上がり、会場の熱気で高まった温度をさらに上昇させた。黒を基調としたそれぞれの衣装が、しなやかに踊る彼らの肢体ごとスタイリッシュに魅せていた。
八村のナビゲイトで「Runway」へと突入。ズンズンと身体に響く低音が心地よく、男っぽくワイルドなパフォーマンスと相まって官能的にさえ感じた。アースカラーに染まったステージにはMVと同様にストリングスが現れ、「Shine」が披露された。弦とリズムと歌と、身体の動きだけのシンプルな世界。だからこそ、この熱烈なラブソングが映える!
古幡を先頭にセンターステージへと移動し、激しい動きのフォーメーションで攻める。最初のブロックはそんなふうに4曲4様、まずはWATWINGの幅の広さと計り知れない可能性を魅せつけてきた。
最初のMCでは自己紹介が行われ、この日を迎えられたうれしさをそれぞれが爆発させる。その中で桑山は「1公演しかないから本気で気持ちをぶつけてほしい。みんなでこの武道館というライヴを大成功させましょう!」と発言。八村がすかさず「隆太は二十歳になって、言うことも大人になってカッコいいよね」と言うと、「昨日めちゃくちゃ考えてきました!」とお茶目な表情を見せ、メンバーに突っ込まれていた。続く自己紹介曲「WATW“ing”」は1人1人が拡声器で自己アピールし、大いに湧いた。
ここからはノンストップで、さらにWATWINGの領域を広げていく。カームダウンした「The Practice of Love」、「I’m Okay」でムードに酔わされ、「Tum it up」では古幡から始まったソロパフォーマンスに釘付けになった。背後のLEDが映し出す幾何学的なモノクロ映像を操っているかのように、動きが連動していたのも興味深い。
幕間のVTRではリハ風景とともに、本公演を前にしたメンバーの想いが語られ、誰もが耳を傾けていた。たまに笑いが漏れていたのは、微笑ましい素顔に対してだろう。桑山は、語り出すと目が潤んで言葉に詰まる。「武道館に立つのがこの6人でよかったなって…」会場からは温かい拍手が沸き起こった。
スモークに煙るステージでは、桑山がグランドピアノを奏でている。優しい音色をバックに「Shooting Star」を歌い出したのは八村。そして鈴木、桑山…と声を繋いでいく。ピアノの音が、星がきらめく音のよう。4つのミラーボールが武道館の天井に満天の星空を描き、地上ではWindyの白いサイリウムが揺れていた。最後はピアノの周りにみんな集まって、微笑みを湛えていた。
MCでは、VTRで涙を見せ、その後ピアノ演奏をした桑山に対して八村が「カッコよすぎだよ!」とイジる。クールなパフォーマンスとMCのギャップが彼らの魅力の1つのようだ。ここでは、福澤が実は小学校3年生の時に武道館のステージに立っていたことが判明。
さて、後半戦はカーキと赤を取り入れた衣装にチェンジ。遊び心も弾けてきた。髙橋が「一緒に踊ろうぜ!」と会場に呼びかけたのは「WAIT A MINUTE!」。かわいらしくリラックスした歌とパフォーマンスの中、福澤の♪Ah~が色っぽい…。
古幡の煽りから始まった「Waves」で、武道館はいっきにダンスフロアへと変わった。メンバーは1人1人CO2ジェットガンを噴射しながらセンターステージへ。歌い終わると、さすがのメンバーも息切れしているようだった。しかし「ここからボルテージを上げていこう」って、彼らのスタミナはアスリート並みだ。自撮りカメラを手に自由に動き回るメンバーの顔がアップで映し出されたり、横長のステージの両サイドに走って行ったり、全力で楽しんでいる。
「みんなで最後まで遊び尽くそうぜ!」
本当にその言葉のとおりの想いが溢れていて、まるで少年のように本気で楽しんでいて、こちらも自然と笑顔になってしまう。
ミドルテンポの「Calling」は、会場の大合唱とともに。メンバーはその声に耳を傾け、客席に優しい顔を向ける。本編ラストの「Honey You!」も、間違いなく愛おしいファンへの正直な気持ち。ステージ上も客席も、みんな幸せそうだ。
アンコール、ライブ翌日(9日)の午前0時にデジタルリリースしたDOBERMAN INFINITYプロデュースによる「YO MA SUNSHINE」を一足先に披露してくれた。曲は軽快で艶めかしく危険な香り。彼らのダンスも激しくセクシーで、ファンも歓喜の声を上げ、初めて聴いたとは思えない盛り上がりを見せていた。本編のMCで福澤がボソッと口にした「アヒージョ」は、この歌から来ていたのか…?(笑)
そしてメジャーデビュー曲「HELLO WORLD」を武道館で、ファンと一緒に歌うことは、彼らにとって大変感慨深かったに違いない。白いライトが太陽みたいに降り注ぎ、なんだかそこが神聖な場所に見えた。
ラスト曲「HERO」を歌い終えたWATWINGに、ファンからのサプライズが待っていた。なんと「Shooting Star」の大合唱を6人へ…。髙橋は早くも涙目になっている。桑山はその場に崩れ落ち、福澤は衣装の袖で涙をぬぐっていた。鈴木は涙を隠すようにキャップを深くかぶり、八村は「全然知らんかったわ!」とちょっぴり鼻声。一番泣いていた最年長・古幡の「やべーな!」が、メンバー全員の気持ちを表していた。
「今日という日を迎えられたことを忘れない。WATWINGとWindyの旅はこれからも続いていきます。Windy、これからもよろしくお願いします!」(八村)
最高のパフォーマンスはもちろん、そのがむしゃらさと素直さがWATWINGの魅力なのだろう。8月からは初の全国ツアーがスタートする。次に会う時にはどう成長し、どんな笑顔を見せてくれるのか、今から楽しみでならない。
(写真■Ryuya Amao/文■三沢千晶)
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【INFORMATION】
★「YO MA SUNSHINE」
2月9日(金)配信リリース
Prod. DOBERMAN INFINITY
Words: KUBO-C, GS, P-CHO, SWAY, KAZUKI
Music: SWAY, KUBO-C, GS, P-CHO, KAZUKI Track Produced by SWAY
楽曲リンク
https://tf.lnk.to/yomasunshine
★初のホールツアー決定!!
8月31日(土)・9月1日(日)狭山市市民会館(埼玉県)
9月14日(土)新潟県民会館(新潟県)
9月21日(土)愛知県芸術劇場大ホール(愛知県)
9月22日(日)大阪国際会議場(グランキューブ大阪)(大阪府)
10月14日(月祝)仙台サンプラザホール(宮城県)
10月25日(金)神戸国際会館こくさいホール(兵庫県)
10月27日(日)福岡サンパレス(福岡県)
★コラボレーションツアー
WATWING Collab Tour 2024~Equal~
◼︎公演日程
3月16日(土)
【愛知】Zepp Nagoya
一部:開場14:00/開演15:00
二部:開場18:00/開演19:00
3月20日(水・祝)
【北海道】Zepp Sapporo
一部:開場13:00/開演14:00
二部:開場17:00/開演18:00
3月24日(日)
【大阪】Zepp Osaka Bayside
一部:開場14:00/開演15:00
二部:開場18:00/開演19:00
4月7日(日)
【東京】Zepp DiverCity
一部:開場13:30/開演14:30
二部:開場18:30/開演19:30
4月13日(土)
【福岡】Zepp Fukuoka
一部:開場13:30/開演14:30
二部:開場17:30/開演18:30
4月21日(日)【宮城】仙台GIGS
一部:開場13:00/開演14:00
二部:開場17:00/開演18:00
コラボアーティスト解禁第一弾!
3月16日(土): Zepp Nagoya 1,2部/chelmico
4月7日(日): Zepp DiverCity 1部/大橋ちっぽけ 2部/ONE N’ ONLY
★映像作品リリース!!
「WATWING Letʼs get on the beat Tour Special Edition in 武道館」
2024年5月22日リリース!!
詳細は後日発表
全ての詳細はオフィシャルHPをご覧ください!
↓↓↓
【WATWING HP】
https://watwing-info.com