武藤潤さんソロインタビュー前編はこちら
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前編
■ではげんじぶメンバーについての、武藤さんの印象をお聞きしたいです。
「まず空人は、メンバーカラーもそうですけど黄色が似合うし、明るいです。一緒にいてこっちも元気になれる光のような存在です。リハーサルとか打ち合わせでは、げんじぶがどうあるべきかを一緒に考えてくれる大事な仲間です。プロデューサー気質なのかもしれないです。光咲は初対面の時から、いつでもどこでも寝ているイメージがあるんですけど、スイッチの切り替えができるんですよ。光咲自身は気づいてないと思うんですけどね。カメラの前に立つと人が変わったようにできる子で、さっきまで寝てただろ?っていうオンオフのギャップが魅力。宇宙から来た不思議感のある沼オトコです」
■続いて桜木雅哉さん。
「出会った頃から身長が伸びて今では要人と競っているくらい一番高いし、グループ最年少とは思えない大人の雰囲気があってカッコいいです。最年長からしたら、いつ成長止まってくれるの?って(笑)。でも笑顔がかわいいんですよ。あとダンスではセンターに立った瞬間、決められた動きと自分の表現とが相まってさらにカッコよくなるんですよ。最近は表現力に圧倒されることが多い、エンターテイナーという印象です。で、凌大は普通にいいヤツ(笑)。自分の世界観をしっかり持っていて、それを上手く伝えられる子。凌大はアーティストのライヴとかによく行ってるので、いろんな音楽を知ってるんです。話をしていると勉強になることがけっこう多いんですよ。彼はダンスリーダーなのでライヴ演出とか振りの揃え方を優しく教えてくれます」
■先ほど長野さんとはノリが合うというお話でしたね。
「そうなんですよ。ライヴとか映画の話になると6時間くらいず~っと喋って盛り上がってます」
■そんなに?
「(笑)そして和人は昔からいい感じに変わらないというか。やると決めたらやる有限実行タイプで、年上ながら尊敬しています。けっこうお茶目な部分もあるけど、げんじぶについてたくさん考えてくれてるな~って感じます。全体も見れるし一人一人がどう思っているかも見ている子で、意外とリーダー気質があるかもです」
■へぇ~!
「そして要人も、凌大とはタイプの違ういいヤツ。自分ではあまり頑張っている部分を見せないけど裏でめちゃくちゃ考えてくれていて、背中で語るタイプのいいヤツ(笑)。楽屋で一緒にいる時もプライベートで遊んでる時も穏やかです。あとはカッコいいラップといい、イケボだし、バレエをやってたから姿勢もいいし柔軟性もあるんですよ。なので舞台に立った時に映えるんです。こうしてみると、げんじぶは一人一人違うタイプですし、すごくいいメンバーだなって思います。僕が支えられている部分もあると思いますよ」
■そんな武藤さんがこれまで俳優として活動してきた中で、ターニングポイントとなった作品はありますか?
「最近の映画なんですけど、『ゆとりですがなにか インターナショナル』(2023年公開)です。僕は昔からドラマが好きで、宮藤官九郎さんのドラマとかずっと観てきたんですよね。それがついに台本で読める!と思って嬉しかったんですよ。初めて読んだ瞬間から笑いが止まりませんでしたね。お芝居を想定して書かれたプロットというか、他の台本とは違って見えたんですよ。役者に委ねられている部分が多くて、台詞だけ読んだら想像しづらいんですけど、たとえばこれを阿部サダヲさんが言ったらどうなるのか?ということを想定されて書いたのかな?って感じるんですよね。だからその時は考える時間が楽しかったですし、お芝居の楽しさはそういうところにもあるのかな?って気づきました。実際撮影現場に行くと、あ、思ったのと違った!こっちもあったのか!というお芝居も見れて、めっちゃ楽しかったですね」
■お芝居の楽しさが広がった作品であったと。
「そうですね。なぜこうなるのか?なぜこのセリフがあるのか?と考えながらやると、お芝居がより楽しくなりました」
■舞台作品も年に1作品のペースでやられていますよね。今年は2月~3月にかけて『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争THE STAGE』にシュテル・リオニス役で出演されていました。
「王国の双子の王子の弟役で、どちらが王位継承するかという話だったんですけど、他の国との戦争などで二人は離れ離れになり、そこから国王に不信感を募らせて殺してしまうという、やっていて辛い役でした。でも、そういう役をやったことがなかったというのもあり、殺陣もアクションもあってやり甲斐がありましたし、見たことのない自分を見れた気がしますね」
■そんないいを経験されたんですね。今のお話を聞いていて、スターウォーズが頭を過りました。
「そうですね! カイロ・レンがハン・ソロを殺しちゃいましたし、アナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーになっちゃいましたからね。僕も企画書を読ませていただいた段階で、あ、これはもう1回スターウォーズを観よう!って思ったんですよ。ただ、カイロ・レンは最初からダークサイドでしたけど、シュテルはいいヤツから悪いヤツへと堕ちていくんですよ。その移り変わりは、シーンのセリフ1つ1つから細かく分解して、感情を繋いでいきましたね。その作業ってけっこうガンプラに近いです」
■あ~なるほど! ここを〇色にすれば最終的にこうなる…と考えながら作っていくところは同じだと。
「そうそう。セリフがパーツでシーンが腕だったり。意外と繋がっていました(笑)」
■そうでしたか~。では武藤さんの中でステージと映像作品との違いは感じていますか?
「昔は、映像作品では舞台ほど演技をデフォルメしてはいけないというイメージだったんですけど、今は映像のほうが、舞台の演技を必要としているのかな?と感じていて。なのでどちらも同じなんじゃないかな?って思うんですよね。それこそアニメとかマンガ原作の実写は、舞台の演技が必要になるキャラクターが絶対にいますし、舞台の経験は必要なんだなと僕は思います。あと、舞台はやり直しができないし、緊張感を鍛えるという意味でも場数を踏んだほうがいいなと思っていて。何が起こるかわからない緊急性も鍛えられますからね。今、お仕事がすごく楽しいです」
■とてもいい状態なんですね。では今後、海外展開があるとすればやってみたいことはありますか?
「げんじぶとしては、歌詞を英訳して歌えるようになりたいです。学生時代、英語は得意だったので学び直します。韓国や中国などを廻るアジアツアー、そして全米ツアー?(笑)」
■ステキだと思います! 舞台FFシリーズも海外公演があれば盛り上がりそうな気がしますけど。
「たしかに日本といえばゲーム、アニメですし、FFシリーズも世界的に人気なので、そういう公演もやってみたいですし、やっぱり英語は必要です。まず各国の挨拶を覚えようかな? 個人的には、ブロードウェイとか本場のミュージカルを観てみたいです。それとハリウッド映画の撮影現場を少しでもいいから覗いてみたいです。規模も違うだろうし刺激になりますよね」
■ハリウッド映画は出演しなくてもいいんですか?
「(笑)したい気持ちはありますけど、まずは現場を見て勉強するところから始めたいです」
■10年後の武藤潤は、どうなっていると思いますか?
「10年後か……。やっぱり表現することは辞めずに続けているのかな?って思います。ガンプラも作り続けているかもしれないですし(笑)、絵も描いているかもしれないです。僕がこの活動を始めるまでの過程が今までずっと繋がっているじゃないですか。だから今やっていることが10年後にも繋がると信じて、頑張っていこうと思います」
■秋には約1年ぶり2度目のぴあアリーナMM単独公演を控えています。現時点で考えていることはありますか?
「前回は初めてあの広さを経験して、より声を大きく多くの人に届けるという意識が芽生えました。もう1度あんなに大きいステージに単独で立てるということは嬉しく思いますし、去年感じた“もっと大きくもっと多くの人に”という気持ちに立ち還ってやりたいです。より進化した自分を魅せたい気持ちもありますし、それとさっきお話したように、げんじぶメンバーそれぞれの魅力を存分に出すことができるステージをみんなで作れたらいいなと思います」
■観測者へのメッセージをお願いします。
「もう1度ぴあアリーナのステージに立てるのは、応援してくださっているみなさんのおかげなので、すごく感謝をしています。一緒に盛り上がれる曲が増えたので…げんじぶの曲は速くて難しいものが多いんですが、頑張って覚えてもらって(笑)、本番を一緒に迎えることができたら、本当に楽しい時間になるんじゃないかな?と思っています」
■では最後に、今後ソロ企画で登場するメンバーへ、ひと言!
「あんまりフザケすぎず、真面目にもなりすぎず、ラフな感じで頑張ってね~!(笑)」
(次の記事更新は、10月8日(火)を予定しております)
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【プロフィール】
原因は自分にある。(げんいんはじぶんにある。)
2019年7月7日にデビューした7人組ダンスボーカルユニット。昨年11月5日に自身最大キャパとなるぴあアリーナMMで『原因は自分にある。ARENA LIVE 2023 因果律の逆転』を開催し大成功を収めた。現在アニメ「エグミレガシー」主題歌の新曲「P-P-P-PERO」が配信中。今後は、11月17日にぴあアリーナMMにて『原因は自分にある。ARENA LIVE 2024 白昼夢への招待』を開催する。
武藤潤(むとうじゅん)
2001年8月18日生まれ。東京都出身。俳優としても活動中で、主な出演作は『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE』、ミステリ・ミュージカル『ルームメイトと謎解きを』、『戦国送球~バトルボールズ~大阪冬の陣』、映画『ゆとりですがなにかインターナショナル』、ドラマ「シークレット同盟」「イケメン・セブン・デイズ」など。
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【クレジット】
Photo コザイリサ
Text 三沢千晶
Hair&Make-up SUGA NAKATA(GLEAM), Inc.GLEAM
Styling 齋藤良介
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【LIVE INFORMATION】
『原因は自分にある。ARENA LIVE 2024「白昼夢への招待(インビテーション)」』
開催日:2024年11月17日(日)
会場:【神奈川】ぴあアリーナMM
時間:[開場]17:00、[開演]18:00
『GNJB Christmas Live 2024 Twinkle / Nightmare』
■東京:Zepp DiverCity(TOKYO)
【1部】GNJB Christmas Live 2024 Twinkle
2024年12月23日(月) 開場14:00/開演15:00
【2部】GNJB Christmas Live 2024 Nightmare
2024年12月23日(月) 開場17:30/開演18:30
■大阪:Zepp Namba(OSAKA)
【1部】GNJB Christmas Live 2024 Twinkle
2024年12月25日(水)開場14:00/開演15:00
【2部】GNJB Christmas Live 2024 Nightmare
2024年12月25日(水)開場17:30/開演18:30
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