金雲(Jin Yun/ジン・ユン)・・・姜紹朋(ジアン・シャオポン) 役
林宇(Raiden Lin/ライデン・リン)・・・楊子翔(ヤン・ズーシアン) 役
林家佑(Lin Chiayo/リン・ジアヨウ)・・・成豊桀(チョン・フォンジエ)役
林詠傑(Edwin Lin/エドウィン・リン)・・・王信家(ワン・シンジア)役
◆出演が決まった時の感想をお1人ずつ教えてください。
金雲: 最初の感想は「まだ受け入れられる」でした。これには理由がありまして、実は最初は楊子翔役でオーディションを受けていたんです。その後、制作側との面談があって姜紹朋役について聞かれ「チャンスがあれば、紹朋役もぜひ挑戦してみたいです。」と伝えました。そして、正式に誰がどの役になるかが決まったときは、「ああ、終わった!」「挑戦が始まるぞ!」と思いました。予想してなかったすごく大きな課題が目の前に現れたからです。全力で頑張りました。気に入っていただけたら嬉しいです。
林宇: 私も同様で、オーディションの時は楊子翔ではなかったので、楊子翔を演じるように頼まれたときは、自分が楊子翔のどこに似ているか分からず… 私は、とてもパニックでしたよ(4人笑う)。まあ、その時は本当に不安でした(笑)。
林詠傑: 私は楊子翔の役でオーディションを受けました。でもその後時間が立っても連絡がなかったので「あ、落ちたんだな」と思いました。そして4月くらいに、もう一度オーディションに来てほしいという話をいただき、その後、王信家という役をもらいました。2回目のオーディションの相手役を手伝ってくれたのは林宇でした。本当は金雲の予定だったようですが、席をはずしていたのでたまたま林宇が。(林宇:「楊子翔もまだ分かってないのに、成豊桀なんて尚更分からなかったから大変でしたよー」4人爆笑) そう。めちゃくちゃでした(笑)。合格の通知をもらった時はすごく緊張したけど、5月には撮影が始まると聞いたので、その後はすぐ台本読みや役作りに専念しました。
林家佑: 最初にドラマの資料をもらった時、成豊桀?なんて不思議な名前だろうと思いました。でも台本を見終わった後は演じるのが楽しみになっていました。以前「Be Loved in House 約・定~I Do」でゲスト出演した時の役の名前もすごく変わっていて、ただその作品ではあまりそのキャラクターを見せられる機会がなかったので、今回の成豊桀の役とは性格もよく似ているし、今回その時に披露できなかった演技も含めてやってみようと思いました。個人的にはとても満足しているキャラクターです。またちょうどその当時はキム・スヒョンの「涙の女王」を見ていて、彼もヒロインの下で働く役だったので、勝手に親近感も覚えつつ、そういう頭の切れる仕事のできる役を演じることが楽しみだったんです。なので、オファーをもらった時は緊張よりも楽しみの気持ちのほうが大きかったです。
◆ご自身が演じる役柄の紹介と注目ポイントを教えてください。
金雲: 幼少期にかかった病気で耳が聞こえなくなったけど、親の前では常に笑顔で、自分の弱いところを見せようとしないです。介護の専門知識を身に付け就職を目指しますが、戻ってくるのは冷たい視線だけ。偶然助けた楊子翔の介護をするうち、彼と打ち解け、特別な存在にな 手話でコミュニケーションをとり、手話を使いながら感情の表現をするところに注目してほしいです。
林宇: 権威的な父から逃れ、家族のプレッシャーから逃げ出そうとしながらも、何もできないお金持ちのボンボンを演じます。仕事で向かった台湾で姜紹朋に出会いますが、今まで逃げることしか考えなかった彼が姜紹朋に出会ってから少しずつ変わっていくのでそこを注目してほしいです。
林家佑: 成豊桀を演じますが、彼は楊子翔の専属秘書です。頭もよくて非常に能力が高く、仕事の時の彼は、抜けどころのない完璧で冷静なイメージですが、夜のプライベートの時間はまったく違う人になります。 彼は誰に対しても一定の距離を置きますが、物語が進むにつれ、少しずつ変化が起きるので、そういうところに注目していただきたいです。
林詠傑: 王信家を演じますが、彼は少しおバカな人物です。楊子翔を殺そうとしますが、間違って成豊桀のベッドに入り込むというちょっとおバカで面白いキャラクターですね。 台本にない彼の家族や過去などの彼の背景を自分で作りながら演技したので、視聴者の皆さんも、ぜひ彼はどんな人か想像しつつ見ていただけたらと思います。
◆CP役を演じたお2人に、それぞれの初対面の印象、撮影中に相談し合ったところやこだわったところなどあればお伺いしたいです。
林宇: 何かの仕事の場で初めて会った気がしますが、第一印象は、位置的にも遠かったのもありますが近寄りがたい雰囲気でした。仕事の場だったので、服装とかもスタイリッシュな感じでとても輝いていました。そしてまた背が高いでしょう? 私には彼に近づく勇気など出ませんでしたよ。でも、「看見愛(カンジエンアイ)〜See Your Love」の最終オーディションの時、再び出会い、目が合った瞬間、最初のあのクールで近寄りがたい印象は打ち砕かれました。とても温かい人だろうなと感じました。真に仲良くなり互いに打ち解けたのは、撮影を通してですね。撮影が進むにつれて呼吸がぴったり合うようになってきたので、このことはとても大事に思えます。 撮影中はいろんなことを話し合いました。こういう場合は、楊子翔はどう思うのだろう? 或いは姜紹朋だったらどう反応していたのだろう?など、演技をする上でほとんどのことを2人で相談しつつ進めました。
金雲: 林宇に対する私の第一印象は、彼を初めて見た「看見愛(カンジエンアイ)〜See Your Love」のオーディションの時です。ウォーミングアップ・セッションの時の印象は、あまり喋らない人だなと感じました。そして彼はいつも笑顔で行儀良さそうだなと思いました。それから役が決まって、撮影の準備から撮影を経て、そして撮影が終わった今、すごく…うるさい子だなと思います(笑)。(4人爆笑)時々彼の口を覆いたくなることがあります。このドラマの第1話の時と同じように、彼のおしゃべりを止めたい時があるんです。(林宇「あれ? そう?(笑)」)でも、時々彼はすごくかわいくて、愛されキャラですね。 私は今回初めて演技に挑戦しているのですが、林宇は先輩なので、いろんなことを教えてもらいました。また撮影前の準備としては、非常に静かで閉鎖的な空間に長時間閉じこもって姜紹朋の耳が聞こえない環境に寄せてみたり、聞こえない人の話を描いた映画やドラマを見ました。
林詠傑: 台本を手にすごく緊張していたので、とても真面目な印象でした。ちょっと近寄りがたい、話しかけにくい人なのかなとも思いました。今でも思い出すと笑っちゃいますが、初めて会った時…まだ相手役だと分からない時ですね、お互いすごく礼儀正しく、ずっと「こんにちは」「あ、こんにちは」「どうも、こんにちは」と言いながらお辞儀をし合ったのを覚えています。(4人大爆笑)それから台本の読み合わせが始まり、彼が相手役だと知って、“どう打ち解けたらいいんだろうー! しまったー!”と思いました。でもその後はもう、いつもの彼に戻っていたので、徐々に本音で話すようになりましたね。 撮影中は2人で、これもあれも、といろんな案を出し合い、試しながら進めました。2人ともいろいろ試すのが好きでしたね。もちろん監督に却下されるものもありましたが(笑)。
林家佑: そうですね。詠傑を初めて見たのは、撮影まで1ヵ月を切った頃でしたね。私達2人は本当に急募だったので。当初、まだ何の情報もない状態で事務所に着き、台本をもらい…オーディションの時に一部の内容をもらいましたが、完全な台本はこの日初めて受け取りました。もらってすぐに台本の読み合わせをしたので、入手したばかりの台本を読むのに必死で、周りが見えなかったし、さすがに緊張しましたよ。金雲や林宇はすでに台本がだいぶ進んでいたので、追いつこうと物凄い集中力で台本をあさっていました。だから、皆にはすごく緊張していたという印象を残したのかな、と。詠傑は隣りにいるだけですごく安心感を与えてくれる力がありました。彼の側にいるとプレッシャーを感じず、攻撃性もなく、とても優しい雰囲気の人でした。その後、撮影を通してこうして長く付き合いをしてみて、そうですね、第一印象と全く同じで、とてもいい人ですね。彼の外見からもらう第一印象と、彼の性格はすごく似ているかもしれません。
◆それぞれが思うドラマ全体の見どころを教えてください。
金雲: 個人的には手話で怒りや好きな気持ち、そして心配する気持ちを伝えるところを注目していただければと思います。ドラマを見ながら手話の勉強にもなるので是非一度ご覧いただけたら嬉しいです。
林宇:このドラマに出てくる各キャラクターのそれぞれの背景、そして抱えている問題があります。彼らが自分自身の問題に直面する時「こんな背景を持っているから、多分こうだろう、こう考えるべきだろう」と予測した思考ではなく、それとは別の思考や対処をするんです。みんなそれぞれの別の対処法を持っています。このドラマを見る方には、ぜひそういった点にも注目していただけたらと思います。
林詠傑: 私はベッドシーンをお勧めしたいです! はい!(4人大爆笑)
林家佑: 聞こえない人と聞こえる人の間でどのようにコミュニケーションを取り、関係を築くかについて、知らない方のほうが多いかと思いますが、私達の表現方法で表現しました。本当に見る価値のあるドラマだと思います。
◆ちなみに日本の俳優や作品で好きな方や好きな作品があれば教えてください。
林詠傑:『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』。最近この映画を見ましたが、ものすごく感動しました。ヒロインの出口夏希の演技も素晴らしかったです。
林家佑: 小栗旬が好きです。彼はとてもカッコいいです。彼が高校生を演じた「クローズZERO」は本当に傑作です。プライベートでは全く違う雰囲気なのに、どうやってあんな強烈なキャラクターを作り上げたのでしょう。完全に成り切っていましたね。だからカッコいいと思うしリスペクトしています。
林宇: 是枝裕和監督の「誰も知らない」が好きです。 俳優の安藤サクラも好きです。「ブラッシュアップライフ」もよかったし、「万引き家族」での彼女のママ役としての演技にも感銘を受けました。家族について深く掘った作品でしたね。本当の家族は血のつながりが必要なのだろうか。この作品は私にとって非常に大きな意味を持っています。私を変えてくれました。そして、楊子翔というキャラクターの背景を考える上でも非常に多くの養分を与えてくれました。
金雲: 私の好きな日本の俳優は、監督のおかげで出会えました。ドラマの出演が決まり、監督から日本のドラマを見てみるようにと薦められたのです。それで出会ったのが聴覚障害を持つ人の話を描いたドラマの「silent」です。一気に見終わりました。目黒蓮の演技がすごくよかったし、紹朋を作り上げるにあたって一部参考にさせていただきました。それから最近は、もう一人、坂口健太郎がすごく好きです。最近の韓国との合作ドラマ「愛のあとにくるもの」も見ました。やはりよかったです。
◆最後に、日本のファンの皆さまに一言お願いします!
金雲: 今度、日本のイベントで会った時には、手の大きさを比べましょうね。
林宇: 一番欲しい超能力は、いろんな言語が喋れること、です。早く皆さまと交流できるようになりたいです。
林家佑: このドラマが人気になり、日本の皆さまとお会いできる日が来るのを楽しみにしています。
林詠傑: このドラマを好きになっていただけたら嬉しいです。感動を伝えられたら幸いです。
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【音楽テーマコラム「あなたにとってのラブソング」】
金雲: 胡夏(Xia Hu)の「那些年Those Bygone Years」です。学生の頃、すごく、すごく人気だった映画「那些年我們一起追女孩(あの頃、君を追いかけた)」の主題歌ですね。映画を見終わった後の感動がものすごく印象に残っていたのと、当時この歌が本当に人気だったので、学生時代によく聴いていました。
林宇: 台湾の歌手徐佳莹(ララ・スー)の歌「灰色(The Gray)」ですね。この曲は告白にぴったりの曲だと思います。白と黒を題にしていて、白と黒はどうしたら完璧なグレーになれるのかとかの歌詞だった気がします。「Baby I have loved you from the start 現在過去未來都一樣 對你除了愛沒有其他」という歌詞がとても美しいです。
林家佑: 宇多田ヒカルの「First Love」が好きです。青春、あの頃の愛について分かろうとした時に聴いた曲で、いろんな思い出を持っています。大人になってから聴くとまた違う意味合いも感じとれたり、思い出の多い、好きな曲です。
林詠傑: Ne-Yo(ニーヨ)の「 Mad(マッド)」ですね。恋人同士のケンカ話を歌詞にしているので新鮮で、よく聴いていました。
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【DRAMA INFORMATION】
「看見愛(カンジエンアイ)~See Your Love」
Rakuten TV、ビデオマーケットにて配信中
配信ページ
ビデオマーケット
https://www.videomarket.jp/title/41503J
Rakuten TV
https://tv.rakuten.co.jp/content/490870/
【出演】
金雲(ジン・ユン)
林宇(ライデン・リン)
林家佑(リン・ジアヨウ)
林詠傑(エドウィン・リン)
【チーフプロデューサー】
宋鎵琳(アニタ・ソン)
【脚本/プロデューサー】
林珮瑜(リン・ペイユー)
2024年/台湾/25分×13話
原題:看見愛
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≪ストーリー≫
富豪の三代目として生まれ、台湾にビジネスのためにやってきた楊子翔。厳格な父と優秀な兄のプレッシャーが大きく孤独な青年で、唯一秘書の成豊桀だけに心を許している。街で突然暴漢に襲われたところを助けてくれた青年姜紹朋を雇い、自分の面倒を看させることにする。姜紹朋には事故で耳が聴こえなくなり、就職に苦労していた。だが家族に愛されて育った姜紹朋は、楊子翔を疑いつつも、心配をさせまいと彼の仕事を受ける。成豊桀は、偶然出会った王信家に楊子翔と間違えられるが、彼が楊子翔を殺そうとしているのを知り、そのまま楊子翔になりすました。翌朝、酔って記憶のない王信家は、隣に寝ている成豊桀を見て驚き…。
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