長編アニメーション映画『花緑青が明ける日に』
日本画家・四宮義俊が初の長編アニメーション監督、萩原利久×古川琴音が初声優を務めた話題作『花緑青が明ける日に』が本日公開!!




再開発によって様変わりした景色。整然と並ぶソーラーパネルの先には小さな森があり、木々や大地と共存するように帯刀煙火店(花火工場)が佇んでいる。町の夏を彩っていた花火大会はもう何年も開催されていない。というか、ご多分に漏れず、帯刀煙火店も立ち退きを迫られている。




失踪した父から引き継いで4年もの間、幻の花火「シュハリ」の制作に1人挑んできた帯刀敬太郎。地元から逃げるように東京の大学に進学した式森カオル。市役所勤めの敬太郎の兄・千太郎。散り散りになっていた幼馴染み3人が立ち退き期限前日に再集結。ぶつかり合い、確かめ合い、何かを手放し、何かをギュッと掴み取る。映画『花緑青が明ける日に』は彼らの濃密な2日間の物語だ。




日本画家として絵画を軸に、新海誠監督や片渕須直監督の作品に参加。さらにMVやCMや本の装丁他、多岐に渡る創作活動を行う四宮義俊の初の長編アニメーション監督作。フランスの気鋭スタジオ「Miyu Productions」との共同製作。声優初挑戦ながら萩原利久と古川琴音がW主演を務め、入野自由と岡部たかしが脇を固める強力布陣。主題歌はimase書き下ろしの新曲「青葉」。第76回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品などなど。公開前から話題に事欠かない作品で、どの場面を思い返しても圧倒的な映像美なのだけれど、観る人の国や年齢や状況、当日の気分によっても変わりそうな、違うことを許容し、認めてくれる余白が何より素晴らしい。そしてその奥にそっと潜ませた監督の想いはどこまでも気高く、とてつもなくやさしい。劇場で自分だけのハナロクを存分に楽しんでほしい。
(Text : 山本祥子)


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【Movie Information】
長編アニメーション映画『花緑青が明ける日に』
英題:『A NEW DAWN』
3月6日(金)より全国公開中
公式HP
https://hanaroku.asmik-ace.co.jp/
公式X
@hanaroku_movie
萩原利久 古川琴音 入野自由 岡部たかし
原作・脚本・監督:四宮義俊
主題歌:imase「青葉」(ユニバーサル ミュージック/Virgin Music)
キャラクターデザイン:うつした(南方研究所)四宮義俊
作画監督:四宮義俊 浜口頌平
美術監督:四宮義俊 馬島亮子
音楽:蓮沼執太
色彩設計:四宮義俊 水野愛子 齋藤友子 岡崎菜々子
撮影監督:富崎杏奈
特殊映像:SUKIMAKI ANIMATION
ストップモーション映像:Victor Haegelin
CG ディレクター:佐々木康太郎
編集:内田 恵
音響監督:清水洋史
録音・調整:太田泰明
音響効果:中野勝博
音響制作:東北新社
アニメーションプロデューサー:藤尾 勉
製作:A NEW DAWN Film Partners
制作:アスミック・エース/スタジオアウトリガー/Miyu Productions
配給:アスミック・エース
©2025 A NEW DAWN Film Partners
<STORY>
「その花火は、宇宙を切り取ったんだ――」
老舗の花火工場・帯刀煙火店は、町の再開発により立ち退きを迫られている。そこで育った帯刀敬太郎(萩原利久)は、蒸発した父に代わり幻の花火<シュハリ>を完成させようと独りで奮闘していた。 夏の終わりの日、東京で暮らす幼馴染のカオル(古川琴音)が地元に戻ってきた。敬太郎の兄で市役所に勤める千太郎から立ち退き期限が明日と知らされ、4 年ぶりの再会を果たす 3 人。失われた時間と絆を取り戻すようにぶつかり合いながら、花火の完成と打ち上げを巡る驚きの計画を立てるのだが――。 幻の花火に託された希望と、その鍵を握る「花緑青」。火の粉が夜を照らし、新しい朝を迎えるとき、敬太郎たちが掴むそれぞれの未来とは?
【花緑青(はなろくしょう)】とは
燃やすと青くなる緑色の顔料。しかし、その美しさと引き換えに毒性を含むため、現在ではほとんど使用されなくなった。
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