毎週日曜よる10時に絶賛放送中のドラマ「何曜日に生まれたの」は、高校時代のある出来事をきっかけに10年間引きこもってしまった主人公・黒目すい(飯豊まりえ)が、同級生達と再会し、かつての謎の解明や新たな出会いを通して再生していく物語。高校時代、サッカー部マネージャーだったすいと深く関わっていたサッカー部員の3人、江田悠馬役の井上祐貴さん、雨宮純平役のYUさん、城崎健人役の濱正悟さんに、ドラマの撮影エピソードや交流秘話をお話いただきました!
■今回の鼎談は、先日本誌(awesome! Vol.61)で取材をさせていただいた濱さんの発案で実現しました。
濱「僕ですか?」
■はい、よろしくお願いします(笑)。
濱「3人でなんかやりたい、みたいな話はしたんですけど、そんなコミットすると思っていなかったので、ありがとうございます(笑)。嬉しいです」
井上「さすがキャプテン」
■まずは3人の関係性を伺いたいのですが、今回サッカー部員役ということで、撮影に入る前からサッカーの練習をして、仲を深めてらしたんですよね。3人で食事にも行ったそうで。例えば現在の関係性を家族に例えるなら、お互いどんなポジションでしょうか。お兄さん的とか? まずは井上さんについて。
濱「(井上は)しっかりしてるからな。リーダーシップがあるというか、ご飯に行く時はお店を決めて予約してくれたり、先導してやってくれるんですよね」
井上「そうですかね?(照)」
濱「え、そうでもない?(笑)」
井上「そうだとすると、何になるんですかね」
濱「何だろうね。父か兄か…」
井上「でも親父って感じじゃないですよね、僕」
濱「そう考えると、このなかに親父いる?」
井上「親父はいないっすよね(笑)」
濱「じゃあ、兄弟的な感じかな」
井上「確かに、兄弟として考えたほうがしっくりくるかな。3兄弟だと仮定したら…」
YU「兄貴ですかね」
井上「じゃあ、僕が兄貴で、長男ですかね。で、僕的にはYUくんが次男で、正悟くんが結構歳の離れた三男です(笑)」
濱「サザエさんちみたいなこと?(笑)」
井上「なんだろう? 正悟くんに年下感があるとか、三男坊感があるとかじゃないんですけど、そうなりました(笑)。ただ、YUくんのほうが正悟くんと比べたら大人っぽいんですよね(笑)」
YU&濱「あはは(笑)」
井上「で、正悟くんが三男坊だとすると、歳は結構離れていたほうが面白いなぁと思ったので」
濱「タラちゃんくらい?(笑)」
井上「そうですね(笑)。それぐらいいってもしっくりくる」
YU「確かに、そう言われるとそうかも(笑)」
濱「それだな」
井上「決まりました」
■ちなみに、これまで連日撮影をしてきて、お互いの魅力や気になるところはありますか?
井上「(撮影に)インして2ヵ月ぐらい経って、お互いの知っているところも日々増えていますけど、まだまだ知らないこともあるので、気になるところはいっぱいあります」
YU「魅力だと、僕は最初からずっと思ってますけど、正悟くんはコミュ力がすごく高い。誰とでもフランクに話せるし、いつもみんなとしゃべってますよね?」
井上「確かにそうですね」
濱「(健人の)役作りです(笑)。でも、今回は話しかけやすい人が多いんですよね。2人とも(井上&YU)すごい話しかけやすかったし。最初に祐貴くんが“メシ行きましょうよ”って言ってくれて、3人でご飯に行ったので、そういう突破力というか、人たらしみたいな部分が、祐貴くんの魅力だと思います」
YU「井上くんは自分では人見知りって言ってるけど、それこそ(濱とも)似たような部分で、わりと自分からアクションを起こしているところがすごいなぁと思います。僕、そういうことができないタイプなので(笑)」
濱「YUくんのことは、すごく気になりますよね」
YU「え、気になる?(笑)」
井上「謎が多いし、ミステリアス」
濱「能動的にしゃべる感じでもないじゃん?」
YU「まぁ、そうですね(笑)」
濱「だからいろいろ質問してみるのが楽しいです」
井上「めっちゃわかります」
■じゃあ、3人でいたら、質問される側になるのはYUさんが多い?
濱「そうですね、結構質問している気がするな」
井上「ですね。現場でもそうですよね」
濱「2時間ぐらいしたらYUくんがちょっとノってきて」
YU「あはは(笑)」
濱「そこからはYUくんからも質問してくる感じ(笑)」
YU「ギアが入るのに時間がかかるんで(笑)」
■ノってきたら、ミステリアスじゃないYUさんが出てくる感じですか?
濱「そうかもしれない」
井上「YUくんは台湾でずっと活動していたから、東京よりも台湾のほうが詳しいので、YUくんのホームというか、得意なエリアを案内してもらいたいっていう、僕らの願望がありまして」
濱「台湾、行きたい!」
井上「そこでまた、新たなYUくんが見られそうな気がしているんですよ。意外と1日でも台湾の魅力を満喫できるっていうプレゼンは受けているんで」
濱「3人でご飯に行った時にね。あの時は熱かったよね(笑)」
井上「なんか熱かったですよね(笑)」
■YUさんがプレゼンしたという、台湾で2人を連れて行きたい場所ってどの辺りですか?
YU「逆に、せっかくなら1回目は、観光では行けないディープなところを案内したいですね」
濱「観光マップには載っていない?」
井上「そこに住んでいる人じゃないとわからないようなところ?」
YU「そうそう」
濱「いいね、YUくんだからこそ教えてくれる場所に行きたいね」
■例えばこの記事を読んでる方に、具体的なスポットを1つ教えるなら?
YU「うーん…(考える)」
濱「でも、僕らだけの場所にしときたいから、そこは内緒で。ね?(笑)」
YU「内緒で頼む(笑)」
井上&濱「内緒で頼む(笑)」
井上「お願いします(笑)」
YU「内緒にしておきます(笑)」
濱「あと、3人で話した時に盛り上がるのがメシを作る話だよね。3人ともメシ作るからね」
井上「確かに、ご飯系の話は結構しますね。YUくんが野菜をあんまり食べないので、現場でもご飯を食べに行っても、“YUくんって、これ食べれるんだっけ?”って一回聞くし(笑)」
濱「そうだね。ご飯に行く時も、メニューの品目が多いところに行きがちですね」
井上「そういうのはありますかね」
■先ほど、3人でご飯に行った時に井上さんが店の予約をされたお話をしてましたが、それは2人の希望を聞きながらセレクトしたんですか?
井上「YUくんはこっちに詳しくないっていうのは知っていたので、正悟くんとやりとりをして、“行きたいお店とかあります? どういう系がいいですか?”とか、確かそんな話をしましたよね?」
濱「したした」
井上「YUくんが野菜が食べられないことは、最初にご飯に行った時点ではまだ知らなかったんですけど、みんな“食べたいのは肉!”って感じだったよね」
YU「うん、“肉!”って感じでしたね(笑)」
濱「安定のね(笑)」
■濱さんが、2人とは最初から話しやすかったとおっしゃっていましたけど、最初から打ち解けられたんですか?
井上「そうですね。クランクイン前にサッカーの練習時間も設けていただいて、練習に行くのがすごく楽しみでした。結構、練習もやりましたよね?」
YU「しましたね~」
濱「学校のシーンはね」
井上「そう、試合のシーンがあるので、空き時間には3人でパス回したりして。やっぱり、クランクイン前にサッカーを通していろんなコミュニケーションが取れたのは大きかったと思います」
■今、ドラマは6話まで放送が進んでいますが、ドラマ本編やスピンオフも含めて、特に撮影が印象的だったシーンはありますか?
濱「スピンオフもね、おもしろかったよね?」
YU「そうですね、この3人っていったらスピンオフですよね」
井上「あとは、5話のビーチフラッグとか?」
YU「あぁ~!」
濱「あったね!」
井上「高校時代の回想シーンで、ビーチフラッグをやっているんですよ。サッカー部員が砂浜でビーチフラッグをしているんですけど、あれは本当にキツかったですね」
濱「キツかったねぇ。その分(キャスト同士の)仲が深まった気もするけどね。苦痛っていうとあれですけど、そういうシーンなんで、苦楽を共にしている感がありましたね」
井上「部員達が(苛酷な練習に)次々と倒れて退部宣言していくっていうシーンがあるんですけど、その辺りのシーンの撮影が本当にキツかったんですよね」
YU「リアルでした(笑)」
濱「いろんな意味で(笑)」
井上「次の日ちゃんとみんな筋肉痛になったっていうぐらい(笑)。砂浜を走るって、足が取られるんですよね」
濱「僕は4話から本格的に登場するんですけど、ガッツリ仕事してるなって、そのシーンの撮影で初めて思いましたもん(笑)」
■とはいえ、みなさん体力にはもともと自信がありそうですよね。
井上「YUくんは野球で、正悟くんがバスケで、僕はサッカーとそれぞれスポーツをやっていて、全員走る競技だったので、運動に対する苦手意識とかは、みんなないはずです」
YU「いや、苦手ですよ、僕(笑)。もう今は苦手です」
井上「え、野球が?」
YU「走るのが」
井上「そんなことなかったよね」
濱「でも、サッカーの時に早めに肉離れして良かったかもしれないね?」
YU「本当にね(笑)」
濱「僕は、フットサルのシーンで肉離れしました(笑)。(井上が)次やるんじゃない?」
井上「僕、やりますかね?」
濱「肉離れ3兄弟(笑)」
井上「あはは。でも本当に、肉離れするぐらい、ガッツリ運動していたので」
濱「そうだね。“部活”って感じだったもんね」
YU「部活感あったよね」
濱「それだけ苦労した分、めっちゃ良いシーンになっていました」
■YUさんも一番苦労したのは砂浜のシーンですか?
YU「う~ん、1話のサッカーのシーンも、僕的にはわりとプレッシャーありましたけどね。(試合のシーンで)パスするだけなんですけど、これだけ(練習を)やったんだから、サッカーのシーンをちゃんと見せたいなというのはあったので」
濱「1話の撮影は、現場の一体感がすごかったよね」
井上「あのワンカットに向けて、クランクイン前から練習していたと言っても過言じゃないので、本当に」
濱「僕も一応、米粒ぐらいのサイズでベンチにいます(笑)」
井上「(ボールに)触らなかったですね(笑)」
濱「クランクインに向けてかなり練習を積んでいたけど、想像以上にボールには触らなかったですね(笑)」
■なるほど(笑)。さて、6話まででいろいろな謎も明らかになって、物語もいよいよクライマックスですが、最終回に向けたそれぞれの役柄の注目点を教えてください。
井上「1話ごとにどんどん状況が変わっていくなかで、僕の演じる悠馬は5話ですいに気持ちを伝えて、6話で瑞貴(若月佑美)と離婚するんですけど、その後どうなるのか?には注目してほしいです。さらにそこに公文先生(溝端淳平)とか、各キャラクターがまだまだ絡んでくるなかで、悠馬がどういう選択をするのか? どんな未来が待っているのか? ぜひご期待ください」
YU「僕の演じる純平は、6話で秘密を打ち明けて、過去が明らかになるんですけど。それを経ても純平らしさは全然変わらなくて。その、ブレない純平の生き様は、彼の魅力の1つだなと思っているので、そこを観てほしいですね」
濱「溝端淳平さん演じる謎多き作家・公文さんの過去が明かされていくのが後半の見どころの1つです。あとは6話の海のシーンで、高校時代にみんなが溜めていた想いが溢れて1つの山場を終えたんですけど、まだ終わってない部分もあって。健人的には、すいや純平、リリ子に対しての想いは海で伝えたと思うんですけど、健人のキャラが伝わるところや、悠馬と瑞貴に対する想いが見えるところもあるので、後半も見どころがたくさんです。予想できない展開なので、最後までそれぞれを見届けてくれたら嬉しいです」
■今後の展開もますます楽しみですね。では最後の質問です。3人で、また別の作品で共演するなら、やってみたいことはありますか?
濱「いっぱいあります。さっき家族に例えるなら3兄弟という話が出たので、それもいいなと思いました」
YU「確かに、おもしろそう」
濱「本編だとシリアスな感じが多いなかで、スピンオフでは“心が緩んだ放課後”という設定で、みんなとのちょっとふざけた会話が楽しかったので、そういう“3兄弟のハートフルな物語”みたいなのがやりたいなと思いました」
YU「いいね」
井上「絶対おもしろそう。さっきの順番でってことですよね。僕が長男で、YUくんが次男、正悟くんが離れた三男みたいな。やりたい!」
濱「もう役作り要らんやん(笑)。もしくはサスペンス的なのもやりたい。ぶつかり合う本気のやつ」
井上「コメディとかじゃなくて? それもやってみたいですね」
濱「あと3人舞台もいいね。出るのは3人のみっていう」
YU「どんどんアイデアが出てきますね(笑)」
濱「どんどん出てくるよ(笑)」
井上「でも確かにおもしろそうですね。スピンオフをやったことで、選択肢が広がりましたね。3人だけのシーンが結構あったんですけど、いろんな役を一緒にやってみたいと思えたので」
濱「意外と6話までは、この3人であんまりお芝居できてなかったからね」
井上「そうですね」
濱「だからもっと一緒にお芝居したいです。もしくは芝居じゃなくても、旅行したい」
井上「それこそ、台湾とかいいですね!」
YU「旅番組やったらおもしろそう(笑)」
井上「じゃあ、台湾への旅番組やろう(笑)」
濱「台湾は初めてだから、案内してもらって、美味しいご飯食べたい」
井上「僕も初めてだから、まずはグルメがいいですね」
YU「あと、台湾じゃないけど、キャンプにも行きたいです」
井上「YUくん、キャンプするんだ?」
YU「ずっとインタビューでも言い続けているぐらい、行きたいんです」
井上「行ったことはあります?」
YU「ガチなキャンプは、プライベートで一回だけあります」
井上「この3人でキャンプ、いいですね。僕もキャンプが大好きなんですよ」
YU「よく行くんですか?」
井上「うん。毎年家族で行ってたので」
濱「ぜひ行こう! 仕事の話じゃなくなっちゃったけどね(笑)」
(文■花倉有紀子)
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【プロフィール】
井上祐貴(いのうえゆうき)
1996年6月6日生まれ。広島県出身。2018年、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』で俳優デビュー。近年の出演作に、ドラマ「卒業タイムリミット」「イケメン共よ メシを喰え」「silent」「花嫁未満エスケープ 完結編」「大奥」「unknown」「にがくてあまい」、映画『Bittersand』『NO CALL NO LIFE』『明け方の若者たち』、舞台『奇跡の人』などがある。NHK大河ドラマ「どうする家康」に本多正純役で出演。
HP
https://www.horipro.co.jp/inoueyuki/
YU(ユー)
1995年1月3日生まれ。愛知県出身。2020年8月に台湾でミュージシャンとしてデビュー。2021年「We Best Love 永遠の1位/2位の反撃」にて初主演でドラマデビュー。同作の挿入歌も担当。2021年8月から日本での活動も開始。2022年10月期ドラマ「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」で日本ドラマ初出演。U-NEXTドラマ「MALICE」、新曲「梅雨のち晴れ」が配信中。
HP
https://www.amuse.co.jp/artist/A8966/index.html
濱正悟(はましょうご)
1994年8月22日生まれ。東京都出身。主な出演作は、「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」、ドラマ「恋せぬふたり」、「何かおかしい」、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、連続テレビ小説「舞いあがれ!」など。放送中のドラマ「民宿のかくし味」(毎週木曜 25:00~/CBC)では、主演・緑川春陽役にて出演中。
HP
https://avex-management.jp/artists/actor/HMSHG
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【DRAMA INFORMATION】
ドラマ「何曜日に生まれたの」
ABC テレビ・テレビ朝日系にて毎週日曜よる10時放送中
放送終了後、TVer・ABEMA で見逃し配信中
脚本 野島伸司
出演 飯豊まりえ 溝端淳平 / 井上祐貴 YU 若月佑美 片山友希 濱正悟 / 白石聖 早見あかり ・ シシド・カフカ 陣内孝則
音楽 福廣秀一朗
主題歌 The Hollies「Bus Stop」
企画・プロデュース 清水一幸
プロデューサー 南雄大 松原浩 柴田裕基 難波利昭
演出 大塚恭司 岩本仁志 松原浩
制作著作 ABCテレビ
©ABCテレビ
公式HP
https://www.asahi.co.jp/nanuma/
公式Twitter
@nan_uma_abc
公式Instagram
@nan_uma_abc
公式TikTok
@nan_uma_abc
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【「何曜日に生まれたの」インタビュー情報】
📘 awesome! Vol.60
雨宮純平役のYUさんが登場!
◆誌面情報
https://awesomemagazine.jp/2023/07/24/awesome-vol-60/
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📘 awesome! Plus Vol.19
表紙 YUさん
日本デビュー2周年記念 巻頭特集号です!
◆誌面情報
https://awesomemagazine.jp/2023/07/14/awesome-plus-vol-19/
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◆awesome! Vol.62
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📙 awesome! Vol.61
城崎健人役の濱正悟さんが登場!
◆誌面情報
https://awesomemagazine.jp/2023/08/10/awesomevol61/
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