今週は、Vol.50&51で紹介した、曜日によって性格が異なる7人の主人公によるラブストーリー「Y-Destiny」の後編を紹介します!
Puthの場合(9話&10話)
水曜日生まれの性質は浮気者、飽きっぽい、口調がいい。
恋愛の視点はOne Night Stand。“振られる前に、相手を振る”。
特定の恋人を作らず、遊び歩いているPuth。仲間のKaengもその中の1人。そんなある日、Puthが講師のアルバイトをしている学校に新米講師のPayuがやってくることに。そのPayuに対して、本気の恋心を持ったPuthは、これまでの関係を清算して彼へのアプローチをしよう決意。
優しくてハンサムなPayuの前では、少年のように今までにない表情を見せるPuth。2人の距離は日に日に近づいていきますが、そんな様子を切ない表情で見つめるのが、これまで身体の関係だけだったKaeng…。
KaengはPuthと同じように特定の恋人を作っていませんでしたが、実はPuthに対して深い想いを抱いていて…。ただ、本当の気持ちを伝えてこの関係が壊れるくらいなら、身体だけでいい、そんな風に想いを閉じ込めていたのですが、Payuの登場で気持ちが溢れ出し…。
Payuの登場により、自分にそっけない態度になったPuthに対して、Kaengは溢れる想いを伝えるも、すべて突っぱねられ…。果たしてPuthはどんな未来を選ぶのか、そしてKaengの想いは届くのか――。
何と言っても、顔面の強いKaengの切なくも苦しい表情には胸を締め付けられるはず。流れる涙さえも美しく光るシーンは、辛くも煌びやかなシーンに。この三角関係の結末はどうなるのか、ぜひご覧ください!
Puthを演じたのは“Toru”ことToru Takizawa。
1996年5月24日生まれ。名前から察する通り、日本とタイのハーフで、2017年に映画『School Tales』に出演し、俳優デビュー。かなり歌がうまいと評判なんだとか。ツンデレな役をまったく違う表情で演じた演技力があるからこそ、今後どんな役を演じるのか楽しみになる俳優さんです。
そしてそんなPuthを想い続けていたKeangを演じたのは、“First”ことPiyangkull Saohin。
2001年10月17日生まれ。この作品がデビュー作となります。スタイルが良く、万人受けする麗しいビジュアルは大きな武器。インスタではファッショニスタな一面を見せてくれています。
Satの場合(11話&12話)
土曜日生まれの性質は浮気性だがさりげない優しさがある
恋愛の視点“良い人になれば愛される”
11歳のSatは、事故に遭って意識を失い、目が覚めると18歳に。しかし気持ちは小学生のままのため、周りから不審がられ…。現実をなかなか受け入れられないSatは、事故の直前まで一緒にいた親友、Chokeを探し出し、会いに行くのですが…。
でも、Chokeの反応は親友と呼べるものとは少し違い…。よくよく聞いてみると、この7年間の間に、とあることがきっかけで親友ではなくなっていて…。しかし、中身が小学生のままの無邪気なSatを優しく受け入れていくChoke。2人は親友以上の存在になっていくのですが、11歳からの7年間のことを知るうちに、Satは罪悪感からChokeとどう接していいか分からなくなってしまうのです。
果たして運命の人とは人生をやり直すことができるのか、パラレルワールドは願う関係へと戻してくれるのか…。運命に翻弄されながらもまっすぐに誰かを想い続ける強さと絆、そして許す力を、ちょっぴり辛辣な方法で教えてくれる、優しくも温かい物語です。
まっすぐで無邪気なSatを演じたのは“Jaab”ことPhumisit veskijkul。
2000年8月4日生まれ。今作がデビュー作となります。笑顔がとってもキュートで、小学生を難なく演じつつ、遊び人の大学生も演じられる振り幅に、一気に引き込まれた人も多いはず。
素朴ながら優しく、Satを柔らかく受け止めるChokeを演じたのは、“Ton”ことSaran Anantasetthakul。
1998年10月22日生まれ。彼も、ドラマは現在、この作品のみの出演のようです。この作品をきっかけに、様々なドラマに出演していくのが楽しみな演技力の持ち主です。
Masukの場合(13話&14話)
金曜日生まれの性質は考えすぎて落ち込みやすい。
恋愛の視点は“奇跡はない 真実の愛は一度しかない”
Masukは、大学1年生の時に最愛の恋人、Tirを火事で亡くし、塞ぎこむ日々を送っています。
亡くなる直前、会う約束をしていた2人。Tirとの約束にもっと早く向かっていれば助けられたのではないか、そう後悔し続けるMasuk。そんな時、ホームレスの男から死者と再会することが出来る方法を知り…。
夢の中でTirと再会したことで、より深い悲しみと喜び、そして愛を再確認。でもそれは現実ではないことも分かっているからこそ、目が覚めると苦しくて…。
そんな彼を優しく見つめていたのは、バイト先の先輩、Jia。彼は、Masukの悲しみもすべて受け止めて、Masukを愛したいと言ってくれるのですが…。
物語が進むにつれ、Tirの運命や、先輩とMasukとの関係、そして3人の関係などが明かされていき、涙せずにはいられない展開に。残酷で、でも優しくて苦しい世界がぐっと心を掴みます。
亡くなったTirも、幽霊としてずっとMasukを見守る姿がとてもあたたかく、でもとても切なく…。
果たして、3人を待ち受ける運命とは――。思いきり気持ちを解放して、泣きながら観てください!
愛する恋人の死と向き合うMasukを演じたのは、“Lay”ことTalay Sanguandikul。亡くなった恋人のTirを演じた“Perth”ことNakhun Screaighとは、「My Engineer~華麗なる工学部~」でカップル役として出演していました。
以前この連載でも2人のキャスト紹介をしているので、こちらをご覧ください。
この2人の愛を受け止めようとする心の広い先輩、Jiaを演じたのは“Yoon”ことPhusanu Wongsavanischakorn。
彼は2017年に「Sai Lub Jub Abb」で俳優デビュー。その後「YYY」と「Close Friend」でもLayと共演しています。ちなみに「Close Friend」ではキュートな片想いの物語を2人で演じています。「YYY」はU-NEXTで、「Close Friend」「Sai Lub Jub Abb」は現時点でYouTubeで観ることが出来るので、チェックしてみてくださいね。
7組のカップルが生まれた「Y-Destiny」。どのカップルも個性的で愛らしくてもっと続きが観たくなるドラマですが、15話ではその全員が大集合。全員が繋がり、それぞれの気持ちを吐露するシーンでは思わず泣いてしまう展開に。ぜひ集大成となる15話まで、堪能してください!(Text ⇒ 吉田可奈)
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【DRAMA Information】
Y-Destiny
U-NEXTにて 全15話配信中
視聴ページ: https://video.unext.jp/title/SID0056997
出演:
サラン・ルジャータナボラパン、ゴーナラット・オンサラノン、スパシープ・チャナパイ、トール・タキ、ピーラウィット・プローイナム、レイ・タレイ・サングアンディクル、プーミシット・ヴェスキクル
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【ライタープロフィール】
吉田可奈(よしだかな)
⇒ エンタメ系フリーライター。B-PASS、awesome!、ファッション誌ほかで執筆中。『2gether』をきっかけにタイBLの沼にドボン。報告・連絡・相談がウルトラ下手くそなカップルに萌えますが、毎回テレビに向かって「LINE使って!」と叫んでいます。オススメのタイBL教えてください。
@knysd1980(著書本「うちの子、へん?」発売中!!)
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