台湾と日本の両方で俳優、ミュージシャンとして活躍を続けているYUが、今年1月に配信リリースした楽曲「アシアト」のリリックビデオを公開。今作についての想いや制作エピソード、最近の心境の変化などについて教えていただきました。
■「アシアト」のとても美しいリリックビデオが公開されましたが、いつ頃撮影されたのでしょうか。
「今年日本に帰って来た時に撮影をしました。この楽曲の映像を撮影すると決まった時に、“止まっている、戻っている、進んでいる”という、時間の経過を表現したかったんです。さらに、その時間の経過と共に僕の考えがどんどん変化していく、という時間軸を表現したくて、監督さんにそういうイメージを伝えました」
■人が多いスクランブル交差点でのシーンがとても印象的でしたが、撮影は大変でしたか?
「通行人の方がいる中で撮影しているんですが、意外とスムーズにできたんです。ただ、普段は台湾にいて、あそこまで人が多い場所で撮影をするってそうそうないので、新鮮でしたね。だから、純粋に楽しんでいました(笑)」
■有限な時間のなかでの撮影だったと思うのですが、あの交差点では何テイクくらい重ねたのでしょうか。
「10テイク前後は撮影しました。「アシアト」は、僕が東京にいた時に感じていたことを描いているので、“東京で佇んでいる僕”を表現したかったんですよね。そこは上手くハマったんじゃないかなと思っています」
■完成した映像を観てどんなことを感じましたか?
「僕が映っていない描写も、監督さんはすごく綺麗に作ってくれていて。さらに、僕の表情が入った時に、すごくマッチしているなって感じました」
■監督とは密にやり取りされたんですか?
「密ではないですけど、最初にイメージをたくさん伝えさせていただいて、撮影の後にも“こういうものがあったらいいな”というお話もして、そこを反映していただいたリリックビデオとなりました」
■お気に入りのシーンを教えてください。
「2番の歌詞が変わるエフェクトは、イメージ通りにとても素敵なものになっていて感動しました。ぜひ注目して観てもらいたいですね」
■映像も、“エモ”を感じる今っぽい色味に感じましたが、こだわりがあったのでしょうか。
「色味に関しては、“こんな感じがいい”というのは伝えていたんです。でも、それ以上にすごく素敵な色合いになっていたので、監督様様です(笑)」
■リリックビデオは、歌詞の意味をより考えさせられるものになりますが、だからこそ作ってみて感じたこと、伝わってほしいことはどんなことですか?
「この楽曲には、“人生は儚いと分かっているからこそ、力強く生きて欲しい”というメッセージが込められているんです。その想いが色濃く伝わればいいなと思いました。歌詞があって、音楽があって、それにこういう映像がプラスされるだけで、見え方がちょっと変わったり、伝えられることが増える、というのはすごく素敵だなと思いました」
■この楽曲はすでにファンのみなさんに届いていますが、どんな反響がありましたか?
「この楽曲を配信してから、台湾での誕生日イベントとサイン会、日本でのカレンダー発売イベントなど、ファンの方と近くで触れ合う機会がたくさんあったんですけど。そこで “早くライヴでやってほしい”“ライヴで聴きたい”という声や、“この曲にすごい力を貰っています”という言葉をたくさんいただいたんです。そう言っていただけて、作って良かったなと思いましたし、ちゃんと人に何かを与えられていたんだなと感じることができましたね」
■ライヴはまだ先ですか…?
「そうですね。でも、企画はしているので、みなさん楽しみにしていてほしいですね」
■さて、最近日本にも来つつでしたが、年末からは台湾でどう過ごされていましたか?
「色々ちょこちょことやりながら、もちろん楽曲制作もしていて、さっき話したライヴに向けて色々企画している段階ですね」
■日本で活動したからこそ生まれた楽曲もありましたが、いざ台湾に戻って制作をしていて何か心境の変化はありましたか?
「これまで僕が作詞してきたものって、わりと重めのものが多かったんですが、台湾に帰った時に、“もっとポジティブな曲を書いてみてもおもしろいんじゃないかな”って思ったんです。ちょっとポップでふわふわしたものだけど、芯が通っていて熱いな、みたいな曲もあってもいいかなと思うようになりました」
■いままではわりと世界観が強めな曲もあったと思うんですけど、そういうポジティブな曲では、ナチュラルというか、より自分が思っていることが出てくる感じになるなど、歌詞を書いていて思うこともあったのではないでしょうか?
「何かを否定したくない、っていうのがあるんだと思います。例えば、“~したくない”“~終わりたくない”みたいな感情が、なぜか出てきてしまいますね」
■少し気持ちが穏やかになったのかもしれないですね。
「いろいろ経験していて、見ていくうちにそうなったかもしれないですね。「アシアト」もちょっと重いですけど、前向きな曲にはなっていると思うので、そういう方向で、誰かに伝えられる歌詞を書いて、歌っていきたいですね」
■日本で活動するという夢が叶って、新しい曲も生まれて、どこか気持ちにゆとりができたりしましたか?
「ゆとりはないですね。本当は、もっと焦ったほうがいいと思うんです。ゆとりがあると怠けちゃうと思っていて。もっと曲を作らないといけないし、役者としてももっと作品に携わらないといけないですし。もちろん日本にいた頃にも思っていましたけど、台湾に戻って来てからも強く感じています。現状には満足したくないんですよね」
■さて、年越しは台湾でのカウントダウンイベントに参加されていたようですが、いかがでしたか?
「何万人という前で演奏する機会はほとんどないので、すごくハイにはなりました。規模が違うと、気持ちの乗り方も違うんだなって感じたんですよね。台湾でいつも一緒に演奏してくれるバンドの方達と一緒に歌ったのですごく心強かったです」
■改めてライヴをやりたいなと思ったのではないでしょうか。
「思いましたね。もう何曲か曲を出して、ライヴが出来たらいいなと思いましたし、今年は台湾と日本、どちらの作品にも関わっていきたいなと思っています」
■プライベートでは何がしたいですか?
「キャンプに行きたいですね。昔から焚き火が好きで、火を見て囲んで、みんなで語りあったり、ゆっくり過ごせる空間が好きなんです。今年こそ、ゆったりキャンプができたらいいなと思っています」
■最後にリリックビデオをご覧になる方々に一言お願いします。
「僕が思い描いていた「アシアト」のイメージが、このリリックビデオで表現できたので、歌詞だけでは伝えられなかった部分をこのリリックビデオで感じていただけたらと思います」
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【音楽テーマコラム「あなたにとっての旅ソング」】
藤井風「きらり」
彼は天才ですよね。歌っている表情も素敵ですし、聴くたびに発見があって、その音楽性が好きです。特にこの曲は聴けば歩きだしたくなるふわっとしたメロディなので、旅のお供にオススメです。
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【プロフィール】
YU(ユー)
1995年1月3日生まれ。愛知県出身。2020年8月に、1stミニアルバム『我的夜無所事事』で、台湾でミュージシャンとしてデビュー。2021年放送の「We Best Love 永遠の1位/2位の反撃」にてジョウ・シューイー(周書逸)役を務め、初主演でドラマデビュー。同作の挿入歌も担当。2021年8月から日本での活動も開始。2022年には、日本テレビ系ドラマ「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」で日本ドラマ初出演を果たした。
日本楽曲「心鏡」「アシアト」が配信中。
「心鏡」
2022.8.5 Release
https://lnk.to/Mirror_in_the_Heart
「アシアト」
2023.1.3 Release
https://lnk.to/YU_Footprints
公式HP https://www.amuse.co.jp/artist/A8966/index.html
【「アシアト」リリックビデオ 】
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【クレジット】
Photo コザイリサ
Text 吉田可奈
Hair&Make-up ☆MIZUHO☆(Vitamins)
Styling 齋藤良介
Costume ジャケット ¥122,100、ベスト ¥46,750(共にKIDILL/サカス PR ☎︎03-6447-2581)、その他はスタイリスト私物
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