2022年後半はドラマ「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」へのレギュラー出演など日本での活動を積極的に行なってきたYUが、前作「心鏡」に続く、待望の日本楽曲となる新曲「アシアト」を1月３日にリリース！　自身が手がけた歌詞の話を中心に、制作エピソードをお話いただきました。

■日本で本格的にお仕事に取り組んでから半年ほど経って、音楽の制作に対しては心境の変化はありましたか？

「いや、そこまではまだないですね。ただ、僕が日本に来てから感じたことを、今回の新曲「アシアト」に書いたんです」

■そうなんですね。どのような曲になっているのでしょうか。

「日本に来て、自分の何が変わったかっていうのはまだよく分かっていないんですが、今の僕にわりと近い世界観を書くことが出来たんですよね。選曲からさせてもらったんですが、最初にこの曲を聴いた時に、“孤独”というか、“寒い冬”を感じたんです。冬にリリースすることは決まっていたので、最初は少し寂しい感じの曲を書きたいなって思っていたんですよ。ラブソングはどうかなと思い、歌詞を書き始めました。でも、書き上げた後にスタッフさん達に歌詞を見せたら、「視点が定まっていない」と言われてしまって。でも、確かにどこかぼやけていたんですよね。そこで、“なんでこんなにぼやけているんだろう？”と考えました」

■どんな結論が出てきましたか？

「最初は、“僕と相手”、2人の世界観で、どこか一緒に寂しさを感じていたり、その人をちょっと支えてあげてたり、というようなイメージで描いていたんですけど。でも、よくよく考えたら、その寂しさを抱えている“相手”は“僕”なんじゃないか？って思って。その時にすごく深い孤独を感じたんです」

■なるほど。視点がガラッと変わったんですね。

「はい。“アシアト”ってタイトルを付けたんですけど、人って、“足跡” …道を辿ってるじゃないですか？　過去からずっと繋がってきて、今歩んでいる道になっていますよね。少し前の足跡を想像して、“もっとこうしておけばよかった”と後悔したり、少し先の未来を想像して“どうなるんだろう？　怖いなぁ”って不安になったり。そういうことを考えていること自体がちょっと悲しいなって。でも、その未来への不安も過去の悲しさも結局は解消されないものだから、すべて受け入れて生きていくしかないと思いました。人生は儚いということが分かっているからこそ力強く生きよう、という想いを込めました」

■ものすごく悲しくて切ない歌詞だけど、曲がドラマティックだから、すごく強さを感じました。

「そうですね。僕も最初にこの曲のサビを聴いた時には、鳥肌が立ちました」

■アレンジなどはリクエストしたんですか？

「いや、そこは信頼している百田留衣さんにお任せしているので。最初に出来上がったものを聴いた時には、本当に想像を越えてきていて、すごく感動しました」

■前回の「心鏡」に続き、日本語歌詞でのレコーディングになったと思いますが、そちらはいかがでしたか？

「前回は少し戸惑ったんですが、今回はわりとすんなりと歌えた気がします。なんでだろう？」

■成長？

「成長だといいですね（笑）」

■少し慣れてきたのかもしれないですね。

「そうですね。緊張もあまりしなかったんです」

■プロデューサーの百田さんからはどんなディレクションを受けたんですか？

「百田さんはすごくカッコいい人で、さらに気さくな方なんです。レコーディングでは、録るたびに“いい！”って褒めてくれるんですよ」

■褒めて伸ばすタイプなんですね。

「そう思います（笑）。おかげで集中する事が出来ました」

■この曲を聴いて、歌って、どんな情景が浮かびましたか？　もしご自身でMVを作るとしたら？

「吹雪が似合いますよね」

■吹雪⁉

「はい。雪の降る中、何かを感じながらずっと歩いていて、いろんなものが自分の目の前に現われる、みたいな映像ですかね」

■目の前に現われるのはどんなものですか？

「僕が恐怖するものですね。何かを連想させるような…」

■映像などを作ることにも興味があるんじゃないですか？

「いや、直感で、今考えました！（笑）」

■歌入れの声も、いつもとはまた違う印象を受けました。

「わりとクリアだけど、エッジが立っているような印象ですよね。それもいいなって思いました」

■また近いうちに、日本語での曲も聴けそうですか？

「今は台湾でリリースする曲を手掛けているんですが、それが落ち着いたら日本での曲もまた作りたいなと思っています。それを楽しみにしていてほしいですね」

■リリースを重ねたら、日本でのライヴも見られそうですか？

「まだ楽曲が少ないので、もうちょっと曲が溜まったら、ぜひやりたいですね」

■ちなみに、今作っている台湾でリリースする曲はどんな曲が多いんですか？

「まだリリースされていないストックの曲を書き直したり、ロック寄りの世界観が多い気がしています。でもいろんなジャンルを作っていますね」

■配信されることで日本でも聴けますからね。そちらもすごく楽しみにしていますね。

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【音楽テーマコラム「あなたにとってのラブソング」】】

宇多田ヒカル「First Love」

最近、Netflixで「First Love 初恋」を観ました。とても素敵な作品で、主題歌となっていることもありますし、もともと、知っている曲で聴いていました。

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【プロフィール】

YU（ユー）
1995年1月3日生まれ。愛知県出身。2020年8月に、1stミニアルバム『我的夜無所事事』で、台湾でミュージシャンとしてデビュー。2021年放送の「We Best Love 永遠の1位/2位の反撃」にてジョウ・シューイー（周書逸）役を務め、初主演でドラマデビュー。同作の挿入歌も担当。2021年8月から日本での活動も開始。初の日本楽曲「心鏡」が配信中。10月期日本テレビ系ドラマ「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」では谷川聖人役を好演。 


「心鏡」https://lnk.to/Mirror_in_the_Heart

公式HP https://www.amuse.co.jp/artist/A8966/index.html



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【クレジット】

Photo 大川晋児
Text 吉田可奈
Hair&Make-up 横山雷志郎（Yolken）
Styling 齋藤良介
Costume
テンダーパーソンのコート ¥165,000(@TENDERPERSON)、ディゼムバイシークのシャツ ¥40,700、リョウ トミナガのネックレス ※ 参考価格(共にザナドゥ トウキョウ TEL:03-6459-2826)、リコールのチュールコート※参考価格(エスティームプレス TEL:03-5428-0928)、ガルニのイヤリング 各¥14,300(ガルニ トウキョウ TEL:03-3770-4554)、その他 スタイリスト私物

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【MUSIC Information】

「アシアト」

2023.1.3 Release


英語表記：Footprints
作詞：YU
作曲：tomita
編曲：百田留衣, tomita
Produced by 百田留衣 (agehasprings)

URL:
https://lnk.to/YU_Footprints

公式HP: https://www.amuse.co.jp/artist/A8966/index.html


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【MAGAZINE Information】

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こちらも是非チェックを♪

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