9月10日(金)に公開される、黒木華と柄本佑W主演の映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』で、黒木が演じる佐和子が通う自動車教習所の教官・新谷役を務める金子大地さんにインタビュー。撮影エピソードを語ってもらった。
■運転免許教習所の教官、新谷歩として、黒木華さん演じる漫画家・早川佐和子のマンガに描かれた気分はいかがでしたか?
「プレッシャーでしかなかったです(笑)。マンガの世界から飛び出してきたような役を演じることは、これまでなかったので、最初はどうやったらいいんだろう?と思いましたし、そこは難しかったですね。観ている人が、“マンガの新谷と全然違うじゃん!”と思ってしまったらいけないので、とにかく不安が大きかったです」
■最初、新谷の顔がなかなか映りませんよね。そうして期待が膨らんだところで、爽やかで清潔感溢れる男子が登場し、テンション上がりました。
「(笑)本当ですか? よかったです!」
■最初に台本を読まれての感想をお願いします。
「最後まで結果のわからない不倫ものっていうのは、どちらかというと、ドロドロしているイメージですよね。でもこの話は全然そうではなくて、わりとライトに描かれていたので、そこがいいなと思いました。台本は最初から、“黒木華さんが演じる佐和子”と、“柄本佑さんが演じる夫の俊夫”という意識で読んでいたんです。なので、お2人の掛け合いを想像して、すごくおもしろかったです。俊夫が、根は悪い人ではない夫、という感じに描かれているところもいいなと思いましたし、俊夫と不倫をする編集者役の奈緒さんも、本当にドロドロ感がなくて、キュートな小悪魔という感じでしたし、不倫も漫画も楽しんでいるのがおもしろいな、と。そうやってキャストを照らし合わせて読んでいたので、とにかくどうがんばったらいいのかな?とか、そういうことをずっと考えていました」
■具体的にはどんなことを考えていましたか?
「新谷が、一番どういう人なのかわからない、というところを任されましたし、監督の堀江貴大さんから“現実に居ないような感じにしてください”と言われたので、結構難しいよな…と(笑)。“現実味がなくて、でも人間味はあるように”って。そこをどう落とし込んでいこう?と考えていました」
■確かに、新谷は現実なのか、佐和子の妄想なのか、わからない感じは多々ありました。新谷が佐和子の理想通りの言動をするところなんか、特にそうですよね。
「ですよね。ただ、佐和子の漫画に出てくるだけなのか…?って。佐和子の家に、みんなで集まるシーンで俊夫に対するセリフの言い方だとか、本当に噓無く言っているようにも見えますしね」
■普通、平気で不倫相手の家に行ったりできませんよね。
「そうなんです(笑)。本当だったら怖いですよね。あとは、先生として、普段は言わないような話し方なので、そこはすごく難しかったですし、意識したところです」
■堀江監督は公式のインタビューで、「金子大地さんは瞳の揺れ方が特徴的」とコメントされていましたね。ご自身ではどう思いますか?
「自分では、瞳の揺れ方を意識したことはないんですが、そうおっしゃってくださっていましたね。…もしかしたら、新谷の目の動きを際立たせるために、メガネをかけさせたりしたんですかね?」
■どうなんでしょうか。ちなみに、堀江さんの現場は、どんな雰囲気なんですか?
「ずっといい空気感でした。堀江さんご自身、優しい雰囲気を持った方だったので、僕が難しい役を任されていたことに対して、気にかけてくださっていましたし、1つ1つの相談に乗ってくださって、とにかく寄り添ってくださる監督でした」
■そして黒木華さん、柄本佑さんとの共演はいかがでしたか?
「本当にうれしかったです。出演されている映画やドラマを、ずっと画面越しで観ていた俳優さん達ですし、役者としてリスペクトしているので。実際にお会いした時は、気さくに話しかけてくださったりとか。お2人とも、これまで以上に大好きになりましたし、素晴らしい役者さんだなということを、改めて認識しました」
■黒木さんとは教習車の助手席に乗ったり、2人だけのシーンが多くありましたよね。
「黒木さんに助けられた部分は本当に多かったです。それこそ、車の中の2人だけの空間では、他愛もない話をしてくださったり、そうやって緊張をほぐせるような空気作りをしてくださいました」
■教習のシーンでは、生徒である佐和子さんのほうが運転に緊張しているのに、そんな素敵な現場だったんですね。「先生」と呼ばれた気分はいかがでしたか?「“いやいや、滅相もない!”という感じでした(笑)。でもみなさんそれぞれが、いい空気作りをしていたと思います。不倫ものだけど、佑さんも優しい雰囲気を醸し出していて(笑)。僕、一人っ子なので、“こういうお兄ちゃんがいたらいいな”と思うような、寛大な心を持った方でしたね。お2人とも、また絶対に共演したいです」
■ところで金子さん、運転は得意なんですか?
「運転は好きですが、先生をやれるほどではないですね」
■教習所に通っていた頃の想い出はありますか?
「あまり覚えていないんですが、短期間で取らないといけなかったのに、学科は結構苦戦しました(笑)。技能教習のほうは大丈夫だったんですが、どうしても学科が苦手で…」
■そうなんですね(笑)。
「技能のほうは、ほぼ一発OKだったんですが、筆記がとにかくダメでした。最後はアプリで日々勉強して取りましたなのでまさか“先生”と呼ばれる日が来るなんて、この仕事をしていなかったら、一生なかったと思います」
■(笑)。では、ご自身が夢中になって読んだ漫画って何ですか?
「それはもう、『スラムダンク』です。2022年に映画化されますよね。大好きなので、すごく楽しみです。映画が公開したら、速攻で観に行こうと思っています」
■バスケ、やっていらしたんですよね? 『スラムダンク』のキャラクターでは、誰派ですか?
「絶対に“桜木花道”ですね。あんなに魅力的な主人公は他にはいません」
■では、憧れの映画監督さんはいらっしゃいますか?
「もう会えないんですが、黒澤明監督、相米慎二監督の作品はすごく好きですね。あと、山田洋次監督の作品にはいつか出たいです」
■金子さんは、舞台にも出演されていますが、それ以上に多くの映像作品に出演しています。ご自身が感じている映像作品の魅力とは何でしょうか?
「僕は映像も、わりと舞台に近いのかな?と思っているんです。それこそ、昔の監督さんはフィルムで撮っていて、どの画角でも絵になっているんですよね。舞台もそうですが、役者はどこから観られても、どこから撮られても完ぺきでいることが求められると思うんです。そこは本当に難しいなと思います。でも、同時に無駄なものはどんどん排除しなければいけないところもすごく難しいんですよね。そこは舞台とは違うかな? 映像も舞台も、これからもっと経験を積んで、どんどん勉強していきたいです」
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【共通テーマ音楽コラム「月の綺麗な夜に聴きたい1曲」】
貉幼稚園「こんな夜も月は輝いて」
月でも星でも太陽でも、空を見上げることはよくありますね。でも、どちらかというと夜のほうが、空を見ていろんなことを考えられます。貉幼稚園のメンバーの篠原悠伸さんは、映画『サマーフィルムにのって』で共演したんです。すごくいい曲なので、是非聴いてみてください!
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【プロフィール】
■金子大地(かねこだいち)
1996年9月26日生まれ。北海道出身。現在、TBS系金曜ドラマ「#家族募集します」(毎週金曜日22:00~)に出演中。映画『サマーフィルムにのって』が公開中。今後は、映画『私はいったい、何と闘っているのか』(2021年12月公開)、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022年1月~)などが控えている。
公式HP:https://www.amuse.co.jp/artist/A8679/
公式Instagram:https://www.instagram.com/daichikaneko_official/
Photo ⇒ コザイリサ
Text ⇒ 三沢千晶
Hair&Make-up ⇒ Taro Yoshida
Styling ⇒ 千野潤也
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【MOVIE Information】
映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』
2021年9月10日(金)公開
脚本・監督:堀江貴大
出演:黒木華、柄本佑/金子大地、奈緒/風吹ジュン
公式サイト:https://www.phantom-film.com/watatona/
公式 Twitter:@watatona_2021
公式Instagram:@watatona_2021
©2021『先生、私の隣に座っていただけませんか?』製作委員会
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