原因は自分にある。 アリーナツアー「ARENA TOUR 2026 仮ノ現」完走!! 詳細レポート! 12月には5都市を廻るFCツアーも開催♪

アリーナ前方に設置された3つの大型ビジョンには、近未来空間で空中タッチディスプレイを操作するメンバーの姿。やがて閃光が走り、椅子に腰かけた7人がステージに姿を現した。赤いナポレオンジャケットにデニムと、今年のトレンドコーデに目を見張る。と同時に頭の中では、もしかしたら私たちは、彼らが操作したタッチパネルの中の映像を観ているのだろうか?との錯覚に陥る。
彼らのデビュー曲「原因は自分にある。」からライヴはスタート。観測者たちの身体にも染み込んでいるサビのダンスを、その場にいるすべての人が踊る様には、妙な快感を覚えた。

「原因は自分にある。です。ラスト、いけますか!」と吉澤が初のアリーナツアー、ファイナルの幕開けを告げ、「嗜好に関する世論調査」に突入。さらに吉澤の呼びかけで、二択コールが響き渡る。まだ2曲目だが、すでにゲンジブ空間満喫中。トランペット音でさらに気分がハイになる「Joy to the World」では小泉の「一緒に楽しもうね」を合図にセンターステージへ。ちょっとクネクネしたダンスが癖になる…というのもそうなんだが、チーム力を見せつけるような笑顔とパフォーマンスは、7年の月日が育んだ結晶か。個の魅力とチーム力。これはもうサッカー日本代表と同等ではないか。
ピアノバージョンの「ラベンダー」は、スタンドマイクを握って切なくしっとりと。背後に流れるモノクロ映像が若い! それは7年前の彼らの姿だという。きっと歌に込める想いも、今は大人になった分だけ深いのかもしれない。蛍光ピンクの電飾がピッタリの「ギミギミラブ」ではさらに笑顔が弾け、「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」ではMVを思い出させる額縁がステージの両サイドでメンバー同士の仲良し姿を映し出していた。

ここまで初期の曲が続いたなと思い返し、もしやと確認すると、なんと2020年7月に開催されたゲンジブ初の配信ライヴ『仮想ゲンジブ空間』で披露されたセットリストだった。今まさに私たちがいるのが仮想ゲンジブ空間そのものだと気づく。また、それは2日後に迫ったデビュー7周年記念日を意識してのセトリでもあったのかもしれない。
映像には笑みを浮かべながら我が物顔で操る7人の姿が映し出されていた。

衣装替えした彼らは、全身黒に統一。「Yeah, are you ready?」と吉澤がセクシーな低音ボイスで呼びかけると、大倉が「We are GNJB!」とグループ名を誇らしげに掲げる「in the FATE」へ。大倉と吉澤の2トップから杢代、桜木…とパスが繋がる。気がつけばステージには12名のGNJBダンサーズが、同じく黒の衣装でサポートする。総勢19人がシンクロするダンスは圧巻、かつ壮観。彼らは真っ直ぐに情熱をぶつけてくる。続く「Paradox Re:Write」は、ゲンジブ史上最上級のやんちゃ曲。さらに眼光鋭く、常識を自分たちらしく書き換えようぜと観測者を煽る。大倉をはじめちょいちょい挟んでくるデスヴォイスに魂を吸い取られ、先ほどの映像が示していたとおり、このアリーナは完全にGNJBに支配されていた。

ソロダンスパートではそれぞれの武器を最大限に使用。桜木の挑発的な動きと涼し気な笑顔、小泉は全体に優しさを纏いアンニュイ攻撃。吉澤は切れ長の目線を投げかけ、俊敏かつしなやかに舞う。杢代は身体のセクシーさとキュートな笑顔のギャップ萌え、大倉はおどけながらも観測者のハートめがけて機関銃を撃ちまくった。長野のキレは半端ない。必殺技はニヤリと微笑んでの回し蹴り。武藤は真顔でコミカルな動きを魅せ、最後はブレイクダンスで締めくくった。
ソロダンスで気分上々の彼らは「余白のため瘡蓋狂想曲」の嵐のようなバスドラ音の中で水を得た魚のように飛び跳ねる。無敵。この言葉しか浮かばない。

MCではまず大倉が、アリーナツアー全6公演、無事に最終日を迎えられたことへの感謝を述べ、「今日はぜひとも忘れられない1日にしましょう」と呼びかけた。そして7月12日に誕生日を迎える吉澤にケーキが運び込まれ、去年も祝ってもらえなかった長野(7月16日生)がキレるという展開に(笑)。吉澤は紫一色のペンライトの中、抱負を聞かれて「そうですね…今年もがんばりたいと思います」と驚きのまま、素のコメントを返すとすかさず大倉が「驚いたり感極まった時ってなかなかたくさん言葉出ないよね」と優しくフォロー。すると長野にもケーキが運び込まれてWサプライズとなった。今度は青一色のペンライトの中で長野が両膝をついて天を仰ぎゴールパフォーマンス。さらにケーキの蠟燭を吹き消そうとすると、青のテープが発射された。「去年はにゃんにゃん(22)、猫の年だったけど23はにいさんの年なのでお兄さんになります(笑)。成長して、皆さんの前に胸を張って立てるように、ちゃんとした大人になろうと思います」

桜木が会場を盛り上げ、新曲のTVアニメ『鉄鍋のジャン!』オープニング曲「火宴」へと繋げた。ファイアーボールがさく裂、彼らのパフォーマンスからも炎を感じる。大倉&吉澤のラップをはじめ全員の歌声も攻撃的。アニメに沿った歌詞ながら、貪欲に未来を目指す今のゲンジブを表す1曲だ。
熱々の料理が出来上がり観測者へと差し出すと間髪置かずに文字どおり「疾走」していく7人。観測者と掛け合いを続けながら彼らはど?こへ向かって走っていくのだろうか。大倉、杢代、吉澤の声が「誰が悪いんだよ」と投げかけた「ケイカクドヲリ」の意味深な歌詞と、危険を知らせるハザードライトのようなレーザー光線。ダンスする7人はもはやランナーズハイ状態でノリに乗っている。小泉のロングトーンが示すとおりに、どこまでも走り続けるつもりなのだろう。

再び流れ始めた映像では、様子がおかしい。操作する画面は赤くなり、エラー表示と警告音が鳴る。苛立ち掴み合いになり、長野が1人ENTERボタンを押して扉の外へ。
ステージ上では混沌のように地を這うダンサーたち。そこに現れたメンバーは長野の後に続いたのだろう。ここはどこ?という表情をしている。白い衣装にはベルトが巻き付けられていて、彼らが何かに囚われていることを示していた。藻掻きながら抜け出した7人はセンターステージへ。だがダンサーたちも鎖のように彼らを取り囲む。「パラノイドランデブー」は、仮想世界から現実へと通じる鍵になる予感。
小気味のよいギター&ベースのタッピングの中で、前を見据えた大倉が投げかける。「俺たちが最高のグループ、原因は自分にある。だ! そうだよな?」もちろん大歓声で応える観測者たち。ここまでの物語に因果応報と意味を持たせながらも、ここからはみんなで弾ける時間となった。武藤が爽やかな顔で♪自業自得ですと歌い、メンバーはいい笑顔。もちろんアリーナ中がいい笑顔だ。ダンサーのジャッジは×? でも観測者のジャッジは〇!

かわいくぬいぐるみをくっつけたスタジャンを羽織り、もっともっと観測者に近づくために1人ずつトロッコに乗り込んだ。日替わり曲「推論的に宇宙人」を歌いながらアリーナの海を渡っていく。眼下のファンやスタンド席のファンに最高の笑顔を見せながらもソロパートではちゃんとカメラ目線。お互いの嬉しい気持ちが伝わってくる。ここは愛にあふれた空間だ。桜木の歌い出しからフレッシュすぎる「トレモロ」でちょうどアリーナ真ん中の通路に横並びになった7人。場所チェンジですれ違うメンバーとハグし合ったり、アイコンタクトを交わしたり。
「観測者のみんな、めちゃくちゃいい笑顔してるよ。最高の笑顔をありがとう。すごく幸せです♡」と言ってる吉澤もめちゃくちゃいい笑顔。

「アリーナ最高だぜ! みんなまだまだ声出せますか? 最高に幸せな一日にしようぜ! マジで生きててよかったよホントに!」杢代の心からの叫びが健気すぎてメンバーからも温かい笑いが漏れた。
「最終日、笑顔で帰ってくださーい♡」と桜木。曲はコール&レスがいっぱいの「GOD 釈迦にHip-Hop」へ。最後まで一緒に歌ってたっぷり3曲楽しんでメインステージに帰ってきた。「みんな最高だよ、ありがとう♡ 光咲からご褒美あげます」と大倉に振られた小泉はカメラに向かって投げチューを。

いつの間にか黒ジャケットに着替えた彼らは一転、「愛無常」のジャジーなサウンドに乗って大人の色気を魅せてくる。スティックを使ってダンディに。小泉の流し目にメロメロの観測者たち。ステージ上は大人の遊戯場。「美しい人」ではハンディカメラに向かって歌う。まるで息がかかるくらいの至近距離で囁かれているようだ。その向こうではビリヤード台で吉澤がカッコよくキューを構えてポケットを狙うが…。「フィナーレ」で甘い記憶を残して向かった先は?

大人びたジャケットを脱いだ7人は「Mania」で再び囚われの身となった。衣装も拘束着のように見えてくる。しかし落ちサビ前に長野が光の牢を蹴り飛ばし、そこからは迫力のパフォーマンスだった。この最後の苦悩を抜け出せたら、彼らはきっと本当の意味で現実世界へ降りてこられるのだろう。
モニターを見ると303からのカウントダウンが始まっている。

MCでは長野が真顔で「今日を誕生日にしようかな」と発言。それくらい楽しかったんだね!と笑顔で見守る観測者とメンバー。
「いいね~。楽しいわ! 日本中がワイワイしてます(笑)」と武藤が言うと、杢代が「マジで近い将来、日本中を騒がせる男たちになろうぜ」とイケメン発言。すると桜木が「日本を超えて世界っしょ!」ともっと上をゆくイケメン発言。
吉澤はビリヤードでボールをポケットに落とせなかったことをイジられて防戦の言い訳を(笑)。「今度みんなでビリヤードやろうよ」と武藤がまとめると大倉は「(潤は)いいヤツ。こんないいヤツがゲンジブにいてくれてありがとう♡」と、楽屋トークからの全員声出し。ちょうど303秒! 大倉のMC術はすごい。

最後の映像では、1人1人ゆっくりとカメラを振り返る。カメラの向こう、それはゲンジブを待っている観測者のいる場所だ。そして武藤がディスプレイの電源を切った。
ゲンジブはベルトの縛りなど一切ない純白の衣装に着替えていた。暗い雲が立ち込めるようなイントロから光が差すようなロックナンバー「ニヒリズムプリズム」。思えばデビュー曲「原因は自分にある。」にも“青空”が登場した。7年目の青空は、何度も屈折した光が放つ希望に満ちた青空だ。桜木の「また会おうね」が、次に見える空も晴れていることを約束してくれたような気がする。

「おーい! ラストスパートだぞー!」と呼びかけた大倉が続ける。「何回でも言ってやる。俺たちはライヴに命を懸けてる。見とけよ――!!!!!!!」
頼もしすぎる言葉を胸に聴こえてくるのは「遊戯的反逆ノススメ」。GNJBダンサーズを従えて、向かうところ敵なしだ。「今ちょっと救うか世界 俺たち」って、カッコよすぎるでしょう! 「俺らが幸せにしてあげるからな」という吉澤にとどめを刺された。「Museum:0」では“おかえり”と、みんなの戻ってくる場所は僕らのいる場所だよと確認をし合う。なんかもう優しくて心強くて、笑顔がとまらない。エンディングに近づくにつれて彼らのダンスはキレッキレに。これはもうランナーズハイさえも超えている。

柔らかなピアノ音と蒼いライトがアリーナ全体を包み込むように始まった「貴方らしく」。ステージには手描きの歌詞と7人だけ。肩を組んだり、顔を見合わせて、向かい合って。大切に、大切に。
メンバーの顔が1人ずつモニターに映し出されていく。みんな達成感と幸福感に満ちていた。最後に映った吉澤の口元は“ありがとう”と動いていた。
「ライヴが終わったら僕たちも君たちも、それぞれの生活に戻ります。人生これから、たぶんいろんなことがあります。でも貴方は貴方らしく、僕たちは僕たちらしく、貴方と僕たちで僕たちらしく、これからも生きていきましょう。今日はありがとうございました」 長野の言葉が終わると全員が手をつなぎ、長いお辞儀をした。

そこからの「ネバーエンドロール」はゲンジブ流のアンコール。3方向に分かれて笑顔でありがとうを届ける。みんな自由に笑い合ってフザケ合って。でもちゃんと好き♡って伝えて。歌い踊るメンバーの後ろにはエンドロールが流れている。
「今日は楽しかったですかー? いつも観測者が観測し続けてくれるからこそ、今僕たちはこの大きなステージに立つことができてます。またみなさんに会えることを楽しみに待っています。以上、原因は自分にある。でした!」と武藤。そこからみんなそれぞれに「ありがとう」「愛してる」を口にした。扉が閉まりかけても顔が挟まれそうなくらいに最後まで笑顔を見せてくれた。今出てくる言葉は、ありがとう。しかない。

このツアーを通して見せてくれた物語は、きっとAI社会への警鐘もあるのだろうか。仮ノ現は仏教用語で「儚い現世」との意味もある。大事なのは、儚いからこそ、その一瞬一瞬を懸命に生きるのだということ。ゲンジブの全身全霊ライヴを観た人には、そのメッセージが心の一番深い場所まで届いているはずだ。
11月11日にはニューシングルがリリースされることが発表された。さらに12月には「GNJB FC Limited Tour Laboratory – Ne」の開催も。これからの7人にますます期待したい。
Photo:masayuki kouda / takahashi marina / HannaTakahashi
Text:三沢千晶
※写真は7月4日、7月5日 1部のものです
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【SET LIST】
原因は自分にある。 ARENA TOUR 2026 仮ノ現
2026.7.5 有明アリーナ 2部
1.原因は⾃分にある。
2.嗜好に関する世論調査
3.Joy to the world
4.ラベンダー(ピアノVer.)
5.ギミギミラブ
6.シェイクスピアに学ぶ恋愛定理
7.in the Fate
8.Paradox Re:Write
9.余⽩のための瘡蓋狂想曲
10.⽕宴
11.疾⾛
12.ケイカクドヲリ
13.パラノイドランデブー
14.因果応報アンチノミー
15.推論的に宇宙⼈
16.トレモロ
17.GOD 釈迦にHip-Hop
18.愛無常~美しい⼈~フィナーレ
19.Mania
20.ニヒリズムプリズム
21.遊戯的反逆ノススメ
22.Museum:0
23.貴⽅らしく
24.ネバーエンドロール
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【Information】
4thシングル「火宴」
2026.7.6 Digital Release
https://lnk.to/GNJB_Kaen
5thシングル「タイトル未定」
2026.11.11 Release
【プロフィール】
原因は自分にある。
げんいんはじぶんにある。/2019年7月7日にデビューした7人組ダンスボーカルユニット。TVアニメ「鉄鍋のジャン!」のオープニング主題歌「火宴」が配信リリース中。今後は11月に5枚目のシングルリリースを予定。
公式HP
https://genjibu.jp/
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「GNJB FC Limited Tour Laboratory – Ne」
【北海道】Zepp Sapporo
2026年12月13日(日) <1部>14:30開場/15:30開演 <2部>18:00開場/19:00開演
【愛知県】Zepp Nagoya
2026年12月17日(木) <1部>14:15開場/15:00開演 <2部>17:45開場/18:30開演
【大阪府】Zepp Osaka Bayside
2026年12月20日(日) <1部>14:00開場/15:00開演 <2部>17:30開場/18:30開演
【福岡】Zepp Fukuoka
2026年12月25日(金) <1部>14:00開場/15:00開演 <2部>17:30開場/18:30開演
【東京都】Zepp Haneda(TOKYO)
2026年12月27日(日) <1部>14:00開場/15:00開演 <2部>17:30開場/18:30開演
✅詳細は公式HPへ
https://genjibu.jp/
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