STAMP　シングル「ฝันร้าย/ฝันดี(move on) feat. Awesome City Club」インタビュー

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2021年8月10日

STAMP　シングル「ฝันร้าย/ฝันดี(move on) feat. Awesome City Club」インタビュー

　awesome! WEBでは3回目のインタビューとなる、タイの国民的ポップスター、STAMPさん。待望の新曲は、日本でブレイク中のAwesome City Clubとのコラボレーションになっています。コラボしたきっかけなど、今作「ฝันร้าย/ฝันดี(move on) feat. Awesome City Club」について、さらに最近の気分転換方法やプライベートなことも聞きました！

■これまでもchelmicoやSKY-HIなど日本のアーティストとコラボレーションをしてきましたが、今回はどういった繋がりでAwesome City Clubとのコラボレーションとなったのでしょうか。

「実は、ヴォーカルのPORINさんとは、タイ人の共通の友達からの紹介で、2年ほど前から仲良くさせていただいていたんです。その関係性もあって、今回オファーさせていただき、実現したんですが、ちょうど“勿忘”が大ヒットされた時期だったので、僕としては“なんてラッキーなタイミングなんだ！”と思いました（笑）」

■あはは。PORINさんの最初の印象を教えてください。

「もともとAwesome City Clubの音楽が好きで、よく聴いていたんです。コロナ禍になる前に日本で一度食事に行かせてもらったんですが、その帰り道に、すれ違った男の子がPORINさんに向かって“一緒に写真を撮らせてください”と言っていて、すごい人気のある方なんだなと思いましたね。やっぱり、オーラがありますよね」

■そんなPORINさんがいるAwesome City Clubとは、どのように曲を作っていったのでしょうか。

「これまでは、僕がタイ語で歌っていた曲に、日本語を足したり、サウンドにJ-POPのテイストを入れるなどのアレンジをしてきたんですが、今回は、僕の曲のストックから選ぶのではなく、Awesome City Clubのために０から作詞作曲をしました」

■書き下ろしたからこそ、こだわったことはどんなことでしょうか。

「Awesome City Clubの楽曲って、メロディがすごくキレイで、バラードも甘い感じがするんです。なので、そのニュアンスを入れつつ、グルーヴィなテンポにして、明るさ、クールさなども入れ込めるよう、意識して作り上げました」

■誰かを思い浮かべて書き下ろす曲は、新しい自分と出会うきっかけにもなると思うのですが、いかがでしたか？

「今回は日本のスタンダードに合わせて作ろうと思ったので、かなりチャレンジングな曲となりました。日本のみなさんに、より愛してもらえるように、“日本らしさ”を大事にしたんです。タイでは歌いやすさを“口に合う”というんですが、PORINさんとatagiさんの口に合うように作り上げ、好きなJ-POPを思い浮かべながら、メロディを作りました」

■確かにJ-POP育ちの私にもすごく馴染みのいい楽曲だと思いました。歌詞はGASHIMA（WHITE JAM）さんとの共作になりますが、どのように作られたのでしょうか。

「GASHIMAさんにデモテープを送り、“ฝันร้าย/ฝันดี(move on) ”というタイトルに含まれた、“応援する、前向きになれるようなメッセージを入れたい”と言うことを伝えたんです。人生に対しても、恋愛に対しても、いろんな場面での“応援”となるようなメッセージをお願いしました」

■STAMPさんが手掛けたタイ語の歌詞にはどんな想いが込められているのでしょうか。

「実は4月にAwesome City Clubさんとレコーディングをする予定だったんですが、僕がコロナに感染してしまったんです。それでずっと入院していたので、当時の想いを赤裸々に綴りました。みなさんも本当に、気を付けてくださいね」

■ものすごく大変な経験をされたからこそ、歌詞に込めたメッセージも変わってきたと思うのですが…。

「そうですね。大変なことが続いたり、どんなに悪いことがあったとしても、いつかはちゃんと過ぎ去っていく、という想いを込めました。人生を少しでも幸せに生きていくためには、まずは現実を認めて、前に進むしかない、という想いも込めているんです」

■よりポジティブになれたのかもしれないですね。

「はい。悪いことも、ずっと続くわけではなく一時的なものだと考えれば、ポジティブになれると思うんです。それに、僕はずっとエンターテイメントの世界で曲を生み続けていて、だからこそ思うのが、“常に楽しまないと意味がない”ということなんです。出来上がった作品を、ずっと好きでいられるような、そんな曲をこれからも生み続けていきたいですね」

■今回のような“コラボレーション”という形でも、すごく楽しまれている様子が伝わってきます。

「今回のコラボ（企画）は、“自分に火をつける”という意味もあるんです。いつも、映画や本、音楽をインプットして、曲にアウトプットをしていくのですが、こうやってコラボレーションをしていくことで、相手から刺激を受けて、また新しいものを生み出すことが出来るのがすごく楽しいんですよ」

■しかも、毎回コラボレーションをするアーティストに、かなりのセンスを感じているのですが、今気になっている日本のアーティストはいらっしゃいますか？

「Kan Sanoさんです。すごくカッコいいですよね」

■本当にいろんなジャンルを聴かれているんですね。ちなみに、そういった音楽をディグることも気分転換になるとは思うのですが、その他にしていることはありますか？

「サイクリングをよくしています。ただ、今はタイもコロナの感染率がさらに高くなっているので、奥さんに“今はやめて”と言われてしまって（笑）。なので、家ではアニメを観ています。最近は『リトルウィッチアカデミア』を観ていますね。あとは、世界中の“音”を感じられるASMRの動画を観ています。国によって聴こえる音が違うので、面白いんですよ。最近では、東京の新大久保がHotな街だと教えてもらったので、聴いてみました。新大久保は“日本の韓国”だと言われているようで、一気に2ヵ国を感じられて面白かったです（笑）」

■今は動画サイトが世界中を繋いでくれていますよね。STAMPさんの音楽も、世界中の人が聴いてくれている実感があるのではないでしょうか。

「そうですね。いろんな国の方からコメントをいただけるので、すごく嬉しいです。これからも、より多くの人達に聴いてもらえるような曲を、たくさん作り続けていきたいですね」

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【音楽テーマコラム：眠る前に聴きたい1曲】

Peppa Pig「Peppa’s Lullaby」
　友達に子供が生まれたことで、この曲を知ったんです。夜なかなか眠れない時に、この曲を聴くと、すごく安らぐのでオススメですよ。さらに眠れない時に使っているのが『Headspace』というアプリです。寝る前の呼吸法やメディテーションを教えてくれるので、寝苦しい夏にぜひ使ってみてください。

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Text ⇒ 吉田可奈　

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【プロフィール】

■STAMP
Stamp Apiwat／’82年5月13日生まれ。タイ・バンコク出身のシンガーソングライター、音楽プロデューサー。’18年には日本でのワンマンライヴ、’19年にはジャパンツアーを開催。’20年夏からは、本格的に日本での活動を開始。現在、「日本語歌唱／日本人アーティストとのコラボ」をテーマに配信リリース中。主催レーベル「123Records」のYouTubeチャンネルは、総再生回数1億5000万回を突破。

★STAMP Official
https://avex.jp/stamp/

★STAMP Twitter
https://twitter.com/StampApiwat

★STAMP YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCX8CoPcorL-apWj2JfKPwfA

★STAMP Spotify
https://open.spotify.com/artist/4e3QCzBNkr0t3GGqo86Ofl?si=B62JdhwWR8KLyye3myicxQ

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【Single Information】