〈♪誰かが決めた「らしさ」なんて ルールごと さぁ書き換えて〉オープニングナンバー「僕=君・ハート♡キャッチ」は4人の高らかな宣言だったのだと思う。NORD（ノール）初の全国ツアー、東京公演２日目。北海道の風が吹く挨拶代わりの「なまらLOVEキュン」で満席のフロアを揺らしたかと思えば、「誰よりも君と」では温かい想いを一人一人にそっと手渡す。「きたからきた!セクシーダイナマイト!!」で魅せる瀧原のアクロバティックなパフォーマンスは超クールだったし、何より新曲「Neon Drive」はアーバンでファンキーなディスコサウンドだけでなく、舟木のラップと島のヴォーカルの掛け合いや、鮮やかなフォーメーションなど、新たな可能性がギュッと詰まっていて。同日に配信リリースされた「ただ一人の君」、「繋がろう」とともに、新曲たちが今回のライヴの軸になっていたことは間違いなくて。

　確かに予告されていたのだ、「大阪・東京ではご当地企画を引っ下げて」って。安定感溢れる安保の進行でこの日の企画「気配斬り」がスタート。しかし一度緊張の糸が切れると、真剣勝負は加速度を増しておふざけ勝負に発展していくもので。気が付けば全員半裸で、全員の乳首に洗濯バサミが付いていて。それをセーノで引っ張り合い、痛みに悶絶、ステージの上を転げ回る。

　さらにNORDの休日をテーマにした幕間VTRは、途中からすべてを解放した全裸のNORDの休日になり、アンコールあるあるのグッズ紹介タイムでさえ、赤ふん姿のマッスルトリオによるコントと化していた。前日のライヴでは、観に来ていた事務所の先輩・大泉洋がたまらずステージに現われ、「君たちはそこは頑張らなくていいんだって！」と諭したらしい（笑）。歌、ダンス、MC、エンタメ。場面場面でそれぞれの得意をフル活用しつつ、実は全員歌えて、踊れて、目一杯ふざける。彼らはアイドルであり、ダンスヴォーカルユニットであり、でもそのどちらの枠からものびのびはみ出しちゃう、最初から最後までただひたすらに“NORD”だった。そしてそんなNORDを全力で応援する観客の笑顔も含めて、本当に幸福な時間だった。

　鳴り止まない拍手に引き戻されてダブルアンコール。歌い始めた「“ノル友”の唄」は、（終了時間の関係で）オケが途中で止められても、4人はそのままアカペラで歌いきって、お客さんと一緒に再会を誓い合った。
　幸せの続きはツアーファイナル、札幌カナモトホールで！　そしてきっとそう遠くないであろうと期待する、次の全国ツアーで！（Text → 山本祥子）

9月7日発売の awesome! Plus Vol.13では、
NORDの撮り下ろしグラビア＆ロングインタビューをお届けいたします！

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【LIVE INFORMATION】

NORD 6th Anniversary LIVE TOUR 2022
～あなたとわたしで海越え山越え☆FinalエヴィバデGo!Go!カナモト！～


2022年9月17日(土)　札幌カナモトホール
16:00開場/17:00開演

企画・制作：CREATIVE OFFICE CUE/Sony Music Entertainment (Japan) Inc.

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【プロフィール】

NORD（ノール）
「北海道を拠点に様々なエンターテインメントに挑戦する」というコンセプトのもと、2016年に結成されたボーイズユニット。メンバー全員が北海道出身・在住。個々でも、俳優活動や番組MCなどとしても活躍中。

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