ポール・キム  CDシングル「Zombie Loves Matcha」インタビュー

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 昨年8月に「君に会い(Me After You)」で待望の日本デビューを果たしたポール・キムが、自身初の日本語オリジナル曲を2曲収録したCDシングル「Zombie Loves Matcha」を6月10日にリリースする。6月14日(日)には『2026 Paul Kim 1st Japan Fanmeeting「約束」』も控え、日本活動を活発化するポール・キムに、新曲に込めた想いを聞いた。

■前回の取材(2025年10月)から約半年くらいが経ちました。その間、韓国でのリリースやコンサートなどもありましたが、印象に残っている出来事はありますか。

「実は、この期間、日本と韓国を行ったり来たりしながらずっと曲を作っていました。日本ではソングキャンプ(複数の作曲家、プロデューサー、作詞家が一箇所に集まり、短期間で集中的に共同制作を行い、複数の楽曲を完成させる)をして、日本の作曲家さんや、日本で活動をしている海外の作曲家さんたちと、初めての日本での作業に挑戦してみました。普段は仲の良い人たちと、カジュアルな感じで作業をすることが多かったので、初めての人たちとの作業は大変なこともありましたけど、楽しかったです。毎日、新しい人たちと出会って、お互いに自己紹介をして、仲良くなる前に作業が始まるんです」

■ポールさんは初対面の方ともすぐに打ち解けられますか。

「時と場合によります(笑)。でも、みんなが“いい曲を作ろう”という同じ目標を持って集まっているので、楽しく作業ができました」

■日本での作業で感じたことは?

「日本と韓国では目指すところが違うというか、韓国では、韓国でヒットするような曲を作るけど、日本では、今まで韓国でやってきた感覚ではなく、日本で新しく作られる雰囲気がありました。みんなが思っている“いい曲”の感覚も違うし、“ポール・キムにこんな曲を歌ってほしい”というのも違うので、そこが面白かったです。“僕にこんな曲が歌える⁉”と思うような意外な提案もありました(笑)」

■その成果が、今回、リリースされるシングル「Zombie Loves Matcha」に収められるのですね。初の日本語オリジナル曲となりますが、最初から日本語にすることを決めて作ったのですか。

「はい。やはり日本で活動を始めるうえで、日本人の方が歌う日本の歌とは違うとは思いますが、僕が作って、僕が歌う日本語オリジナル曲も面白いはずだと思ったし、その姿をお見せしたいと思いました」

■日本デビュー曲「君に会い(Me After You)」(2025年8月リリース)は、もともと韓国でリリースされていた曲に、ポールさんが日本語の歌詞を書いたものでしたが、日本語のオリジナル曲を作るのはどうでしたか。

「まず“君に会い(Me After You)”には、“ポール・キムの日本活動の始まり”という意味があったので、韓国での曲に、日本語の歌詞を乗せるという形にしたのですが、今回は、普段、K-POPを聴いている方でなくても楽しめる曲にしたいという想いがありました。それから、日本の方だけでなく、海外のファンの方に“ポール・キム、J-POPもやってるんだ!”と、思っていただけたらな、という気持ちもあり、新しい雰囲気の曲を作りたかったんです。なので曲調も、韓国だと“ポール・キム=バラード”というイメージが強いので、それとは違う新しい挑戦をしてみました」

■そうなのですね。今回収録された2曲がどちらもポップな曲調だったので、なぜだろう?と思っていました。

「僕、もともとポップな曲は大好きなんです。それから、先ほどの話の続きで、曲作りのやり方でいうと、韓国語以外にも、日本語、英語で歌詞を作るときに、同じメロディラインであっても言語によって入れられる内容が違うと感じていて。例えば、今回の曲は、あるアメリカ映画からインスピレーションを受けたのですが、そこで使われている言葉を、そのまま日本語に訳すと、本来、伝えようとしていたニュアンスが変わってしまうこともありました。そしてそれが、他の言語で曲作りをする上で面白いところだとも思いました」

■それぞれの曲について少し詳しくお話を伺いたいのですが、表題曲の「Zombie Loves Matcha」は、とても面白いタイトルだと思いました。これはどのように作っていったのですか。

「まずはメロディを書いて、そのあと、歌詞を考えました。最初に思い浮かんだのが地下鉄のエピソードだったので、電車の中で起こるいろんな状況に関する歌詞を書こうと思ったんです。でも、平凡な日常生活を書いても、興味を引くような内容にはならないと思っていた時に、何となく家でメロディをなぞっていたら、<Zombie Loves Matcha>というフレーズが頭の中に降りてきました。ちなみに、僕はゾンビ映画や、ホラー映画は好きじゃないのであまり観ないです。僕はかわいい映画が好きです(笑)」

■(笑)。

「電車の中の状況って、それは韓国、日本、どの国でも一緒だと思うのですが、朝、仕事に行く時とか、仕事終わりの時とか、乗っている人たちがもう疲れているって感じじゃないですか。その感じが“ゾンビみたいだな”、“人生、辛いよね”って思って。それに対して、“抹茶”は宝物のような意味を持たせています。コーヒーとか、抹茶って、カフェインが入っているからか、飲むとすっきりする感じがあるし、抹茶の緑色はキレイだなと思って、“大変な人生の中のささやかな宝物”みたいなイメージから作り始めていきました」

■最初から地下鉄のイメージはあったのですね。

「ありました。実は、曲を作った順番だと(今回のCDにも収録されている)“っちゃめっちゃ会いたい”のほうが先です。その曲の中で、朝、目覚めて、君のことを思い出して会いに行くというストーリーを描いていて、自転車で駅に向かうんです。だから、その続きとして、電車に乗ってからの話にしようと思って書き始めたら、結局、ラブストーリーではなく、ゾンビの話になりました(笑)」

■そうだったのですね。一つ気になったのですが、地下鉄の中でも“銀座線”としたのはなぜですか。

「僕は大学生の時、(大分県)別府にある大学(立命館アジア太平洋大学)に留学していたのですが、数ヶ月間、東京でアルバイトをしていたこともあるんです。その時、お母さんから“抹茶ケーキを買ってきて”と言われて、銀座線に乗って銀座のデパートに行ったことがあったので、そこから “銀座線”にしました」

■日本人の私たちからすると、“銀座線は常に混んでいる”というイメージがあるんです。それを知っていて銀座線としたのかと思いました。

「それはたまたまです。でも、そういうイメージがあるなら、より良かったです」

■ちなみに、歌詞の<今の僕は誰より自己中 お腹が爆発しても食べるよ>というのはご自身のことですか。

「はい(笑)。そういう時もありますよね? 今日だけ、今だけは僕が全部食べたい、誰にもあげたくないという気持ち。普段は周りのみんなにわけてあげるけど、それをしたくないと思ってしまう正直な気持ちも入れたいと思ったんです」

■このぐらいのことなら許したくなるようなかわいい自己中エピソードですね。

「だって“二時間も待って買ったバズってる抹茶ケーキ”ですよ!(笑)」

■(笑)。メロディづくりについてもお聞きしたいのですが、例えば、Bメロの<手を伸ばして狙われる>の高音パートは、耳に残るいいフレーズだなと思いつつ、歌うのが大変そうだなとも感じました。曲作りの際、純粋に曲としていいと思う音と、自分の声が良く聞こえる音とがあると思うのですが、どちらを優先するのでしょうか。

「それでいうと、その部分は、レコーディング前は半キー下でした。でも、この曲自体、明るい印象が強いし、ちゃんと聴いてくださる方の耳に届く音にしないと意味がないと思って、今のキーにしました。正直“ちょっと高いんじゃない?”というのもあったのですが、この曲には今のキーがピッタリだと思ったので」

■聴いてくださる方々には、どんなふうに届いたらいいなと思っていますか。

「出勤、退勤の時とか……あとは会社にもう行きたくないって時とかに(笑)、この曲を聴いて少しでもテンションを上げてくれたらいいなと思います」

■ミュージック・ビデオについても教えてください。

「最初は電車の中で撮りたいと思っていたのですが、全編それだけというよりはもっとシチュエーションがあったほうが楽しいのでは?と思って、監督さんからもいろんなコンセプトもいただきながら今回の内容に決まりました。スタジオに違った世界観のセットをいくつか作って、その中で撮ったので、観ていて楽しくなれると思います」

■先行配信もされるカップリングの「っちゃめっちゃ会いたい」のお話も聞きたいのですが、これもまたインパクトのあるタイトルですね。

「“めっちゃ”よりもっと会いたい。朝、早く目が覚めてしまうほど会いたいという気持ちを“っちゃ”に込めました」

■先ほどのお話だと、「Zombie~」よりも先に、この曲があったとのことですが、どのように作っていったのですか。

「J-POPの歌詞を見た時に、起こっている出来事をそのまま(詞として)書いているものも多いと感じて、そういうものを作ってみたいと思ったのが最初でした。朝、早めに目が覚めて、外に出て、友達に会って、“何するの?”と聞くと、笑いで答える。歌を聴いただけでその場面が頭に思い浮かぶような歌詞を作りたかったんです」

■<ママチャリに乗ってるワンちゃん>という部分は、日本では見る光景ですが、韓国だと街中を自転車で走っている人自体、あまり見たことがないと思ったのですが。

「そうですね。韓国では街中をママチャリで走るということは基本的にないです。これは僕が実際に見た景色ではなく、日本でありそうな場面だなと思った景色です。最初は“ママチャリに乗ってる赤ちゃん”という歌詞で、それは日本に居る時に見たことがある景色でしたけど、そこを、子犬にしたらかわいいんじゃないか?って思ったんですね。それで“ママチャリに乗ってる犬ちゃん”に変えたら、日本では“犬ちゃん”とは言わず、“ワンちゃん”と言うと言われて変えました」

■目の付け所が面白いと思いました。

「本当のことを言うと、自転車の後ろに子どもを乗せているというのが、韓国では見ない光景だったので、初めて見たときにすごくびっくりしたんです。でも、日本では自転車用のチャイルドシートもあるんですよね。だから、外国人が見る日本の情景でもあるのだと思います」

■他にも<青いカーディガンに残ってる昨日の香り>とか、ディテールまで想像できるような歌詞がちりばめられていますね。

「そういう部分をこの曲では大事にしました。ちなみに、なぜ青かというと、個人的に好きな色だからです(笑)」

■6月には、日本でのファンミーティング『2026 Paul Kim 1st Japan Fanmeeting「約束」』が開催されます。

「実は“ファンミーティング”と呼ばれるものは、韓国でも行ったことがなくて、今回が初めてなんです。なので、今の時点では一体、何をすればいいのか分からないのですが(笑)、これからいろいろ考えていきたいと思っています。もちろん、“Zombie~”“っちゃめっちゃ会いたい”は歌いますが、他にもみんなで楽しめることをしたいです」

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■音楽コラム「MY RELAX SONG」■

AKMU「Paradise of Rumors」
以前は「楽童ミュージシャン」という名前で活動していたきょうだいユニットの最新曲です。楽曲制作の過程をVlogで紹介しているのですが、それが感動的なんです。妹のほうが精神的につらい時期があって、その時に、お兄さんが曲を作りながら支えていたんですけど、普段は二人で歌っているのに、この曲だけ妹一人で歌っているんですね。その意味も含めて、いい曲だなと思いました。

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■プロフィール■

ポール・キム

1988年2月11日生まれ。韓国・光州広域市出身。2014年、シングル「Would You Like to Have a Cup of Coffee?」でデビュー。自作曲はもちろん、ドラマのOSTでも数々のヒットを生み出しているシンガーソングライター。


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■クレジット■

Photo 山下深礼(PROGRESS-M)
Text 瀧本幸恵
Hair & Make-Up 時田ユースケ(ECLAT)
Styling 齋藤良介

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■CD INFORMATION■

CDシングル「Zombie Loves Matcha」

CDシングル「Zombie Loves Matcha」
2026年6月10日発売/2,000円(tax out)

M1.Zombie Loves Matcha
M2.Zombie Loves Matcha(Instrumental)
M3.っちゃめっちゃ会いたい
M4.っちゃめっちゃ会いたい(Instrumental)

先行配信「っちゃめっちゃ会いたい」
5月20日より先行配信
https://sndo.ffm.to/rbl1wrd

『2026 Paul Kim 1st Japan Fanmeeting「約束」』

2026年6月14日(土) 有楽町朝日ホール
(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11F)
1部 12:00〜/2部 18:00〜


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