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    2024年11月5日 原因は自分にある。短期連載 Vol.13 長野凌大ソロインタビュー 前編  

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     原因は自分にある。のメンバー1人1人に焦点を当てるソロ企画。今回はげんじぶのダンスリーダー、長野凌大さん。歌もダンスも苦手だったサッカー少年が、いかにして“好き”へと変換していったのか? そこには大きな“げんじぶ愛”が存在していました。日々溢れるやりたいことを成し遂げるべく、メンバーの中でも一番夢を口に出すタイプという彼が思い描く未来についても迫ります。

    ■長野さんは子供の頃からずっとサッカーをやっていたんですよね?

    「幼稚園の頃からやってました。僕、静岡出身なので、両親がサッカー好きだったし子供の頃はよくJリーグを観に行ってたんです。家にもサッカーボールがあったから触れる機会が多かったし、サッカーが単純に好きだったんだと思います。清水エスパルスの石毛秀樹選手が好きで、背番号が8番だったんです。自分がサッカーやってた時の背番号も8だったから8という数字がすごく好きでした」

    ■そういえば以前、本誌のインタビューで「ネイマールになりたかった」というお話をされていましたよね?

    「言ってましたね(笑)。僕が小学校の頃のスター選手といえばネイマール選手で、見た目もカッコいいし、髪型とか履いてるスパイクがお洒落なイメージがあって、サッカー少年達はみんな真似してたんですよ。僕もそのうちの1人で、ユニフォームとかを買ってもらってました。でもみんな同じユニフォームになっちゃうじゃないですか。僕は人と被るのがイヤだったので1人だけ誰も買わないような色のアウェイユニフォームを着ていたり…」

    ■その頃はどんな子供だったんですか?

    「好奇心旺盛だったというのもありますし、外が大好きで家族で出かけたりスポーツとか、夏だとセミ採りに行ったり木登りとか、自然の中を走り回るようなアウトドアが大好きな子でした。……今はそう見えないと思うんですけど(笑)、明るくて元気な子だったと思います。周りの友達もみんな明るくて、学校でやっていたサッカーチームの子とも仲良しでした」

    ■その頃の将来の夢は?

    「漠然としていましたけど、サッカーも学校のチームだったので選手になるような道ではないということは小学生ながらに分かっていて。でも他にやりたいことがないから、サッカー選手って書いとこ!みたいな感じではありました」

    ■漠然とながらも、現実を見ている子だったんですね。

    「現実は分かっていたかもしれません。やるならもっとちゃんとやったほうがいいんだろうなとか、俺そこまで好きじゃないかもしれない、とか」

    ■そんな中、弟さんと一緒にスカウトされたそうですね。

    「休みの日はよく家族と出かけていて、その時に声をかけてもらいました。当時、家族みんな芸能界のことをあまり知らないし、僕達も全然興味なかったんですけど、あとで調べたらスターダストってすごく大きい事務所なんだということを知って。テレビを観るのは好きだったけど、自分がそっち側に立つとは考えたこともなかったし、たぶん似合わないだろうなと思って一度断ったんです。そこから1年後に弟が先に事務所に入って、自分も弟の活動を見ていく中で……。僕は今と変わらず緊張しいで恥ずかしがり屋な子だったんですけど、褒めてもらうのは好きだったんですよ」

    ■(笑)。

    「注目されるのが好きだったから、弟の活躍を家族ぐるみで観に行くと、周りから出演者に対する“すごいね!”っていう声が聞こえてきて。あ、これをやったらこんなにみんなに褒めてもらえるんだ、じゃあ僕もやりたいというところから始まりました」

    ■その時はダンスも歌も未経験だったんですよね?

    「そうです。学校の音楽の授業も苦手で、歌も上手くなかったですし、興味がなかったというよりも、どちらかというと苦手でした。だから自分がやるとなった時には、できるのかな? まぁ弟もやってるしできるか!みたいな気持ちで」

    ■大倉空人さんが当時のダンスレッスンの話をしていて、「凌大がいたから切磋琢磨していけた」ということをおっしゃっていたんですよ。

    「それは嬉しいな…。空人とは入った時期が一緒だったんです。僕からすると空人は1つ上だし身長も20センチくらい高いし、お兄ちゃんって感じで、そんな空人が先輩方のグループと一緒に踊るようになったり、成長していく姿を間近で見ていたら、僕も早く追いつきたいという想いが芽生えて。やっと打ち込めるものができたな、行けるところまでやろうって思いました」

    ■ダンスや歌が好きになったキッカケはあったんですか?

    「最初は習い事感覚でしたが、人生の目標をこの仕事にしようと決めた時があったんです。そうなったら他の音楽のことや、ダンスのことも知らないといけないなと、いろんな動画やライヴを観るようになって、音楽の素晴らしさや、ダンスの楽しさに気づきました。それが中学校1~2年の頃です。でも歌はどうしても苦手意識があって。ダンスはみんなでレッスンするので緊張しなかったんですけど、歌は1人ずつ歌って自分の声を聞かれるじゃないですか。1人の歌にフォーカスされるのが苦手で」

    ■それはどうやって克服していったんですか?

    「歌手の方を見ていて、歌えるってカッコいいなと思ったんです。ありがたいことに毎週毎週レッスンを受けさせてもらって、そのたびに泣いたりもしたんですけど、踊れて歌えるって最強じゃんって思いながらレッスンを受けるという繰り返しの中で、徐々に好きになっていった感じです。本当に好きって言えるようになったのは最近です」

    ■そうだったんですね。当時、この人みたいになりたいと思ったアーティストはいらっしゃいましたか?

    「それでいうと僕は、三浦大知さんでした。憧れもありましたし、こうならなきゃいけないって思ってました。よくテレビで拝見していたので聴いてみようと思ったんですけど、ダンスをやるようになってさらに三浦大知さんはかなりすごいことをやってるんだなって気づいたし、自分にはできないことばかりしているのがすごくて。日本の“歌って踊る界”のトップだと思ってます。海外のアーティストだと、ブルーノ・マーズさんやマイケル・ジャクソンさんを周りの方から教えてもらって聴くようになりました。こんなすごい人がいるんだ…って、影響を受けたのはその3人です」

    ■ちなみに初めて行ったライヴは?

    「初めて行ったのは、THE ALFEEさんです。父親が大好きで、毎回ライヴに連れて行ってもらっていました。今聴くとすごくカッコいいなと思うんですけど、小さい頃はよく分からないながら聴いていて、そういう意味で言ったら音楽には触れていたほうなのかな?とは思います。今でも父とは一緒にライヴに行きます」

    ■お父さんと一緒にライヴ、素敵ですね。そんな長野さんがげんじぶのメンバーとなって数々の楽曲を歌うようになりましたが、ソロでの歌唱にはもう抵抗なく?

    「もっともっと歌いたいなと思うようになりました。明確な理由は自分でも分からないんですけど、やっぱりできないことが多かったからこそ、なにか1つできるようになったということが自分の中で分かると、それがすごく嬉しくて。これができたらこれもできるんじゃないか?みたいな、その繰り返しでどんどん克服していったのもあるし、自分が憧れている人はみんな歌手だし、楽しいだけじゃなくてこうならなきゃいけないなっていうのを感じてるからこそやんなきゃ!という気持ちでどんどん進んでいけたのかもしれないです」

    ■長野さんは自分を追い込むタイプなんですか?

    「追い込みがちかもしれません。性格的に“こうなる”と決めたらそれ以外はないから、だったらこれとこれとこれは絶対にやって、できるようにならなきゃいけないっていう自分の頭の中のリストがあるんです。だから音楽に救われることもあるけど、音楽に苦しめられることもあります」

    ■苦しめられる時って…?

    「なりたい自分と現状の自分がかけ離れていたり、ライヴでここができないなっていうのを感じると、やりたくてもできないもどかしさを感じたり…というのはあります」

    ■先ほど、今も昔も変わらず緊張しいで恥ずかしがり屋だとおっしゃっていましたが。

    「今も変わらずで本当に困ってます(笑)。自分の理想像が高すぎて、そこまでできると思っているから緊張するんだろうな…。そういう自分の性格を変えなきゃと思っていたんですけど、今となっては、自分に厳しいのはいいことなのではないかな?と思えるようにはなりました」

    ■ポジティブに変換できているんですね。では、げんじぶでのご自身の役割をどう思っていますか?

    「いい意味で、かませ犬的なところはあるかな?」

    ■(笑)。なぜそう思うんですか?

    「イジられキャラというのもありますけど、自分が一番夢を口に出すんですよね。毎日のようにやりたいことが溢れかえってるし、それをげんじぶで成し遂げたいなと思うから、口に出していくことで、メンバーと同じ目標に向かっていける気がしています。その夢を周りに伝染させていく役目でもあるかな?と思うので、〇〇したいんだよねって日頃からメンバーに言うようにしています。周りから見たら大きすぎるなって思われるかもしれないけど、それを実現させたらカッコいいし!と、あえていろんなところで大口を叩いてるというか(笑)大きいことを言うようにしています」

    ■いや、カッコいいと思います。

    「ありがとうございます。メンバーにもそうだし、観測者にも僕達が叶えたい夢を応援してもらえるように口に出していって、自分達を鼓舞したいです」

    (次の記事更新は、11月8日(金)を予定しております)



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    【プロフィール】

    原因は自分にある。(げんいんはじぶんにある。)
    2019年7月7日にデビューした7人組ダンスボーカルユニット。昨年11月5日に自身最大キャパとなるぴあアリーナMMで『原因は自分にある。ARENA LIVE 2023 因果律の逆転』を開催し大成功を収めた。今後は、11月17日にぴあアリーナMMにて『原因は自分にある。ARENA LIVE 2024 白昼夢への招待』を開催する。


    長野凌大(ながのりょうた)
    2003年7月16日生まれ。静岡県出身。最近の出演作は、ドラマ「シークレット同盟」「沼オトコと沼落ちオンナの midnight call~寝不足の原因は自分にある。~」「イケメン・セブン・デイズ」、舞台『いいね!光源氏くん』、クリエイティブユニット【ソフトボイルド】『戦国送球~バトルボールズ~大阪冬の陣』朗読劇「カラフル」など。

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    【クレジット】

    Photo 山下深礼(PROGRESS-M)
    Text 三沢千晶
    Hair&Make-up Inc.GLEAM SUGA NAKATA(GLEAM)
    Styling 齋藤良介
    Costume スティールジェニックのリング ¥15,400、ジーアールのリング ¥16,500(共にロードス☎︎03-6416-1995)、その他スタイリスト私物


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    【LIVE INFORMATION】

    『原因は自分にある。ARENA LIVE 2024「白昼夢への招待(インビテーション)」』

    開催日:2024年11月17日(日)
    会場:【神奈川】ぴあアリーナMM
    時間:[開場]17:00、[開演]18:00


    『GNJB Christmas Live 2024 Twinkle / Nightmare』

    ■東京:Zepp DiverCity(TOKYO)
    【1部】GNJB Christmas Live 2024 Twinkle
    2024年12月23日(月) 開場14:00/開演15:00
    【2部】GNJB Christmas Live 2024 Nightmare
    2024年12月23日(月) 開場17:30/開演18:30

    ■大阪:Zepp Namba(OSAKA)
    【1部】GNJB Christmas Live 2024 Twinkle
    2024年12月25日(水)開場14:00/開演15:00
    【2部】GNJB Christmas Live 2024 Nightmare
    2024年12月25日(水)開場17:30/開演18:30

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